仁科記念賞2009
仁科記念賞ってあるのは知っていましたが、受賞に関してはあまりチェックしてませんでした。
人気ブログランキングのお隣様が受賞されたので記事にしてみます。
受賞者大栗 博司 氏 Hirosi Ooguri
(カリフォルニア工科大学 フレッド・カブリ教授、東京大学 数物連携宇宙研究機構 主任研究員)
受賞者業績: トポロジカルな弦理論の研究
Study of Topological String Theory
業績要旨:
弦理論は10 次元で定義されている。トポロジカルな弦理論は、超弦理論と比べてはるかに簡単であるが、わたしたちが生活する4 次元の空間以外の、6 次元の内部空間で定義されその幾何学的な構造を記述する。大栗氏らはこのトポロジカルな弦理論の基礎を築き上げ、4 次元の有効理論の解析に応用した。さらに、トポロジカルな弦理論とブラックホールのエントロピーの関係式を推測した。これらの結果はアインシュタインの一般相対論と量子力学を統合する長年の夢を実現する第一歩になると期待されている。トポロジカルな弦理論は、超弦理論を一定の手続きで簡単化したものであるが、
Calabi-Yau 空間の幾何学的情報をすべて取り込むように作られている。大栗氏らは(1)でトポロジカルな弦理論の基礎を確立し、その計算技術を開発し、さらに超弦理論とトポロジカルな弦理論との関係を発見した。具体的には、この計算手法を用いて4 次元の有効理論のスーパーポテンシャルをトポロジカルな弦理論から導いた。この結果は超弦理論が実際、加速器の実験結果を予言する理論であるか確認するのに非常に重要な結果である。
(1)で示された超弦理論とトポロジカルな弦理論との関係を用いて、超弦理論の諸問題にトポロジカルな弦理論の技術が応用できるようになった。大栗氏らは(2)でこのトポロジカルな弦理論の分配関数とブラックホールの分配関数との関係を推測した。この推測は摂動論で確認されつつある。この結果は量子化されたブラックホールのエントロピーも近い将来トポロジカルな弦理論から導ける可能性を示している。大栗氏の仕事は「超弦理論は一般相対論と量子力学を統合し、加速器で観測できる物
理学である素粒子論を含む究極な理論である」ことを示す、物理学者の夢を実現する第一歩となった。
(1) M. Bershadsky, S. Cecotti, H. Ooguri, and C. Vafa “Kodaira-Spencer Theory of
Gravity and Exact Results in Quantum String Theory” Commun. Math. Phys. 165, 311
(1994).
(2) H. Ooguri, A. Strominger, and C. Vafa “Black Hole Attractors and the Topological
String”, Phys. Rev. D70, 106007 (2004).
トポロジカルな弦理論。。。きっとすごい理論なんですね(^^;)。
素人科学者、アマサイにはちょいと難しすぎます。
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