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November 25, 2009

書談:池井戸潤著『空飛ぶタイヤ』

Soratobutaiya
■『空飛ぶタイヤ』
著者:池井戸 潤
価格: ¥680 (本体 : ¥648)
出版: 講談社文庫
発行: 2009.9

最近すっかりPond-Well付いているアマサイである。でも、これはちょいと避けていた。

というのは、
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父親の後を継ぎ運送会社を経営する赤松徳郎は、ある日自社のトラックがタイヤ脱落事故を起こし、死傷者を出してしまったことを知る。事故原因を一方的に整備不良とされ、「容疑者」と決め付けられた赤松は警察からの執拗な追及を受ける。さらには会社も信用を失い、倒産寸前の状態に追い込まれてしまう。しかし赤松は、事故原因は整備不良ではなく、事故を起こした車両自体に欠陥があったのではないかと考える。自社の無実を信じる赤松は家族や社員たちのために、トラックの販売元である巨大企業、ホープ自動車に潜む闇に戦いを挑む。wikiより
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というお話だからである。中小企業がいじめられる話はいやである。(池井戸さんは弱者が負ける話は書かないので)最後に正義が勝つとわかっていてもそれまで苦しい。

アマサイ、知らなかったのだが、物議を醸しだした作品である。なじぇならば、実際の三菱自動車によるリコール隠しなどをモチーフにしているからである。映像化も不可能と言われていた。スポンサーが付かないからである。自動車会社は、映像業界に力を持っていて、かつ連帯が強いらしい(これ以上は書かない方がよかろう)。

ところが、今年の春WOWOWで放送され一気に知名度があがった。有料放送ということからあまり既成のスポンサーを気にしなくてよかったということらしい。


主人公の赤松徳郎は、中年で小太りのさえないオヤジの設定のはずだが、なぜか仲村トオルがやっている。まあね、映像化するんだから、それくらいの着色はないとねえ。敵対するホープ自動車側の社員も田辺誠一であり、なんだかイケメン対決となっちゃってる(最近はイケメンは古くて、イケてるのは「コゲメン」なんだそうであるけれども)。

残念ながらドラマの方が見ていない。

読んでいて、赤松がどうこの危機を乗り越えられるか、というのがメインなのだが、アマサイは、赤松家vsPTAもなかなか爽快であった。PTA会長をしている徳郎へのバッシングも始まる。うわさ好きの息子のクラスメイトの母親が徳郎をPTA会長から引きずり降ろそうとするのである。徳郎としては、ボランティア精神で、引き受けたものなので、辞めてもよかったのだが、息子が「人殺しの子」と因縁を付けられて黙っているわけにはいかない。家族団結して、女王蜂ママに立ち向かう。

なんだか、こっちの闘争の方が身近で起こりやすい。

そして、事故の過失責任が撤回され、地域での汚名も返上される。池井戸さんの作品はいつも清々しい。

と同時に、このようなことが身に降りかかったら、勝利は得られるのだろうか、とネガティブ志向になってしまうのも否めないのである。

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