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February 27, 2010

これは酷い

http://mytown.asahi.com/ibaraki/news.php?k_id=08000001002260002

入試の合格点に満たない知的障害児を、募集定員に余裕のある普通高校で受け入れるべきか否か――。県内でこんな問題が持ち上がっている。両親は「本人の学ぶ意欲を尊重して入学させて」と訴えるが、「特別支援学校で学んだ方が子どものためになる場合もある」と見る識者もいる。(吉野慶祐)
 桜川市の女性(17)にはダウン症による知的障害がある。就学時に特別支援学校を勧められたが、両親は「保育所の同い年の友達と一緒に学ばせたい」と地元の小中学校に進ませ、卒業した。
 ある県立高校の入試を一昨年から2次募集も含め計4回受けた。すべて受験者数が募集定員に満たないにもかかわらず不合格だった。同校は「総合的に判断した」と説明。両親も「点数が足りなかったと思う」と認める。
 「でも」と両親は訴える。「本人が怠けて点数が取れないわけじゃないのに、一律に点数で落とすのはどうか。中学では卓球部をやり通し、頑張る力もある。定員が余っているなら入れてほしい」
 特別支援学校の高等部に進む選択肢もあるが、「分けられた環境で学ぶと意思疎通の力が育ちにくい。健常な他の生徒にとっても、娘が身近にいた方が障害への理解も深まる」と普通高校にこだわる。

よいこ氏のとこで拾ってきたのだが。あり得ないでしょう。自分の子供のことになると冷静になれないんだね。

「本人が怠けて点数が取れないわけじゃないのに、一律に点数で落とすのはどうか。中学では卓球部をやり通し、頑張る力もある。定員が余っているなら【商業科でなくて普通科】に入れてほしい」」
と読み替えたらどうなりますか?

一律で点数で落とすのが、入試というものなのであるが。
そもそも、普通学校に行くことが彼女の幸せになるのか?
学校出たらどうするの?
同じ論法で大学は無理ですよ。てか記事にもあるように授業についていけないでしょう。
入試は非情なだけでなく、入学後にその学校のレベルのついていけるかという蓋然性を見るためでもあるのです。

仲の良かった友達は、同じように高校でも接してくれるでしょうか。
彼女に合った授業など高校ではできません。そして、友人たちの話題は、進学や将来の話が多くなるでしょう。彼女はその話題に入れますか?
ホントに仲良しならば、学校は違っても友達として休日なんかに会うことはできます。その方がいいんじゃないの?

で、学校を出たらどうすんの?

がんばりやさんだから役所にでも勤めさせますか。

でも、今の教育委員会はこういうことストレートに言えないんでしょうね。
サベツだとか訴えられかねないです。

違うことを違うと言えない社会どうかしてます。

追記:同級生だった子達は、もう三年生で一緒には学べないのでは?
幸せはその子によって違います。健常者でも高校に行かないことが幸せってこともあるし。

この人ほんとに子供のこと愛しているのかな。自分の子が普通じゃないことを八つ当たりしているとしか思えない。人気ブログランキングぷちっとな。【押す】≪コメントはここ

February 26, 2010

宇宙開発計画はどうあるべきか。

何か宇宙開発政策に関して有識者会議があったらしい。プレスとあるが、どこが出しているんだろう。議事録は発表しないそうなので何かなんだかわからない。例の如く、森山さんのニュース欄で見つけたのだが、宇宙工学?の教育にあたられている先生のご意見らしい。
有人宇宙港をめぐる冒険

私が自分のメインの仕事としてここを離れたのは、「そもそもこういった計画を通すだけの人材が充分に育っていないのでは?」と考えたからでした。これは計画立案側もさることながら、計画を検討する人材・体制が出来ていない。そのように考えたからです。
たとえば今でもよく思い出しますが、中国が月計画を立案してきたときに、僕は「インドと組むべし!」とすぐに考えました。しかし当時の日本では(いや、おそらく今もですが)、中国やインドの宇宙政策・それを遂行している具体的な人物に関して、十分な情報はありませんでした。文科省の担当課長に聞くと「その分野はNASDAの国際部が担当している」と返事が来るし、NASDAの国際部は「その情報は文科省にある」といわれる状況でした。(いや、体よくたらい回しにされただけかもしれませんが)

宇宙開発ってどこでどう決まっているんでしょうね。JAXAがなんかやっているらしいことは報道でわかる。でも、それってNASAの計画に一枚かんでいるだけ?って気がしないでもない。一国では無理でしょうね。まっ、中国やインドは、人数多いし、上がロケットとばせって言ったら飛ぶんでしょうね。今国力をアピールするのは軍事兵器じゃなくて宇宙だから、いや、両方兼ねているね。

僕の学生教育に関するスタンスは、ここでも何度も書いていますが、「人材育成」がメインで、そだった人材の就職先までは考えていません。むしろ自分でその道を切り開ける人を育てたい、そう思ってきました。当時から僕の頭の中にあるのは、「幕末の腕に覚えのある浪人が闊歩する京都」でした。我々が推進する宇宙教育を体験し、それなりの人材が育ってくる。しかし世の中に出てみればいかに責任回避をするか、いかに自己の生活を守るかをメインに考えてしまっている社会が待ち構えている訳です。学生時代は教員が活動できる場を用意していたわけですが(学生は気づいてないかもしれませんが)、就職の時に全然宇宙関連企業なんかに就職できなくて、他の業種に就職するしか無くて、それでも何とかしたい。何とかしよう。そういう人材を育てたい、というのが目的でした。
この人の言うこと何から何まで正しいです。この後の段落で出てくるのですが、宇宙開発はやらねばいけないことですね。彼の言う「地球でのsustainbilityの確保」というのは良いですね。確かにそうです。

そのための人材作り。でも、彼らには就職がない。就職がないから意味がないわけではない。幕末の浪人ですか。この人、文章がうまいというか、言葉の使い方がいいですね。と言っても、口八丁てことではありません。ちゃんと現実の即してモノを言っている。このようなスポークスマンは必要であります。

ロボット産業との比較なんかも適しています。

研究には哲学が必要です。私費を投じるわけではないからです。国費、それも、大金をつぎ込むのですから、合理的でないといけません。

がんばってほしいですね。

追記:中盤のGDPと資産と関連の話は正直よくわかりません。経済には疎いもんで。この経済不況に宇宙産業に金を使うなんて!という意見をブロックするための1つの論法かな。

でも、有人飛行は不要ですから(^^;)。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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February 25, 2010

新聞奨学生は可哀想じゃない!

http://news.cocolog-nifty.com/cs/article/detail/blog-201002191558/1.htm

ツイッターにも書いたのだけれど。

新聞奨学生が可哀想な言い方は止めてくれないか。このニュースのタイトル「幸あれ」ってなめてんのか。

自分で生活費を稼いで大学いくことは、誉められてこそすれ、上から目線で語られることはないんだ。
(この奨学生制度各新聞社が古くから設けているもので、新聞店に住み込んで、配達と集金をして、給料をもらい、別途新聞社から各年の学費を支給されるものだ。もちろん、返済義務はない)

むしろ、自活して自分の生活を営み、大学に行けるという恵まれた境遇なのだ。

だって、そうでしょう。ほんとに家が大変なら、働き手になって、家に金を入れねばいけない。学費がないだけで(地方であれば、プラス下宿代・生活費ですが)、そこまでせっぱ詰まっていない。

幸せなことです。

もちろん、楽ではありません。配達はともかく、集金も義務になっているので、これかなりの負担です。私は配達ではなく、新聞店の賄いで、さほど苦労はなかったんだけれど。

昼間の通学生が無理なら夜間がある。通信制大学も昔と違って、卒業させるためにいろんな支援があります。就職支援がない?それって何が問題なのかな?今昼間学生も就職できないでしょう。夜間部だから、通信制だからって、それを評価しない企業なら、こっちから断ればいいんじゃないですか。

ぬるま湯ニッポン、大人も子供もパラサイト。この変で目を覚ましたらどうかね。
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これは馬鹿マスゴミに向けた怒りであって、今春進学されるかたにではありません。
偉そうに書きましたが、アマサイはへたれでした。やはり、学費が出してもらえる人がうらやましかった。
卒業した夏に学校の施設で、高校の同窓会をやろうと企画されたとき、行けませんでした。
冬に大学の友達にスキーに誘われたときも行けませんでした。
別にスキーには興味なかったけど、大学って、勉強はともかく同世代の友人とわいわいがやがややるのが楽しいじゃないですか。そういう催しには一切参加できなかったのが寂しかったです。「そんなもの、大したことじゃない」と自分を納得させる自分がかわいそうでならない。今では、全然なんともないことですけどね。

大人たちは、エライね~、と言ってくれましたけど、そんなエライ人間じゃないし。成績はぱっとしなかったし、新聞店店長にはいろいろ小言を言われていたし、体も丈夫じゃないし。なんだか、そのギャップが長い間私を苦しめていました。

親しくない友人は、なんで新聞配達なんてやっての?趣味なの?とか、からかっているのではなく、本気で尋ねられたときは酷く落ち込みました。今どき「家に金がない」というのがわからないみたいですね。こっちも、変なプライドがありますから、妹、弟がいるから、親に負担をかけたくない、みたいなニュアンスで話していました。

生活自体より、そんな回りの雑音が気になるお年頃なのですよね。19や20では、達観できないですよ、終戦後の食えない時代の人たちじゃないんですから。

年月が経ってしまえば、全ては楽しい思い出です。腐らず、焦らず、1日1日生活に小さくてもいい、喜びを見いだす学生生活を送って下さい。

月並みですが、がんばってください。

久々にめちゃくちゃむかつきました。人気ブログランキングぷちっとな。【押す】≪コメントはここ

February 24, 2010

電子書籍リーダー:MSとアマゾン

Microsoft と Amazon が『Kindle』を含む特許合意を発表

Microsoft と Amazon.com は22日午後、電子書籍リーダー『Kindle』に関する特許も含む、広範な特許クロスライセンス契約を結んだと発表した。Amazon.com が Microsoft からどのようなライセンスを受けるのかについては明らかにされていない。

両社は共同声明で次のように述べた。「この契約は、両社に相互の特許ポートフォリオへのアクセスを提供するもので、広範な製品や技術を網羅する。オープンソース ソフトウェアと Amazon.com のプロプライエタリ ソフトウェアの両方のコンポーネントを持つ Amazon.com の人気電子書籍リーダー Kindle や、Amazon.com による Linux ベースサーバーの利用もこのなかに含まれている」
(中略)
「Microsoft 側から言えば、今後開発予定のタブレット型機器が念頭にあり、そこに Kindle の IP が役立つということかもしれない」

タブレットってことは、iPhoneへの巻き返しですかね。

電子ブックには、全く興味ないんですが。
法律の逐条解説とか分厚い専門書、例えばファインマン物理学とかを電子リーダーで読めればいいですけれども。

お勉強本は書き込みしたいし、小説であれば、何ページあたりのセリフがいいとか感覚的に思い出せないと困るし。

ディベートのときは、紙資料を全部電子ブックにいれといて、画面にアイコンでぱっぱと、見られば、いいですね。論文執筆も同様です。

書籍の電子化はもう避けられない。国会図書館の書庫も無尽蔵に広げられるわけでもないし。電子ディスプレイ画面で文字を読むのは辛い、とか個人の趣味・趣向は関係ないですね。画面も技術革新するでしょうし。

本屋がなくなるのはやだな。

それはワタクシが鬼籍に入ったらしてください。


新聞は紙である必要は全然ないですな。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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February 23, 2010

イマジン・知財版(小ネタ)

想像してみよう、特許権がない世界を
簡単なことだ、
ライセンス収入はなく、
携帯電話の中身はみんなりんごちゃん、
想像してみよう、特許庁の審査官が失業することを。

想像してみよう、著作権がない世界を
難しくはない、
サンリオピューロランドにも、ユニバーサルスタジオにも
ミッキーとドナルドが一杯、
想像してみよう、さくらももこ、あだち充、さいとうたかをが職安に通うことを。

お粗末!

もっと詩的な文章を考えてみてください。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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金子さん(Winny)の特許

Winny 開発者金子勇氏の新技術、特許を取得

京都市の P2P 技術によるコンテンツ配信サービス会社、ドリームボートは2010年2月22日、2009年11月に「情報提供管理システム」特許を取得した、と発表した。

これは同社の技術顧問である Winny 開発者の金子勇氏が、ドリームボートのデジタルコンテンツ配信プラットフォーム「SkeedCast」向けにデジタル署名と鍵認証システムを応用し、独自に開発したもの。特許第4403124号。

これにより、正規の配信サーバーおよびコンテンツであることを、ユーザー側のシステムで見分けられるようになるため、「なり済まし」などによるデータ改ざんやウィルスの侵入を遮断できる。

番号がわかっているので、もう公報が閲覧できます。

【特許番号】特許第4403124号
【登録日】平成21年11月6日
【発行日】平成22年1月20日
【発明の名称】コンテンツ共有のためのシステム、装置、方法およびプログラム
【出願日】平成17年9月22日
【公開番号】特開2007-87185
【特許権者】株式会社ドリームボート
【発明者】金子 勇
Kaneko03
【課題】不正な提供情報の共有や拡散等を効果的に防止する。
【解決手段】音楽コンテンツ等の提供情報をPeertoPeer等の通信モデルを用いた情報共有ネットワーク上に前記提供情報を流通するシステムにおいて、前記提供情報を受信する情報受給者側装置S3が、当該提供情報を管理する提供情報管理装置S1から受信した照合情報が、正規の照合情報であるかを判定する照合情報判定手段3Eと、前記照合情報判定手段3Eにて、正規の照合情報であると判断した照合情報に基づいて、当該照合情報に含まれる識別情報と、前記識別情報受付手段により受け付けた識別情報とを照合し、当該照合情報の内容に合わせて前記提供情報受付手段により受け付けた提供情報を制御する制御信号を出力する照合手段3Fとを具備してなることを特徴とする。

Winny作るくらい頭いいんですから、こんなアルゴリズムいくらでも作れちゃうんじゃないの。それで、パテントトロールでもやったら、、、
いや、そういうのには興味ないんでしょうね。
ネット生活が快適にすごせればそれでいいんだろうね。

正村ゲージを発明した人みたいに、
「みんなで使って楽しく遊べばええがな」
という思想と思う。

想像してみよう。特許権のない世界を。混乱と謀略が今以上に跋扈する世界であろう。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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February 22, 2010

独禁法違反とは何か(Nokia vs Apple)

米アップル、ノキアは米独禁法違反と主張-米連邦裁に文書提出

2月19日(ブルームバーグ):米コンピューター・電子機器大手のアップルは、世界最大の携帯電話端末メーカー、フィンランドのノキアがワイヤレス技術市場の独占を図ったとする文書を米連邦裁判所に提出した。

  アップルは、デラウェア州ウィルミントンの連邦裁に19日提出した文書で、ノキアは業界標準の設定に協力しながらも自社の特許保有に関する情報を意図的に開示せず、後になって「不合理な」特許権使用料を要求したと主張した。この訴えは、ノキアが起こした特許権侵害訴訟に対するより広範な反訴の一部。


うしゃしゃしゃしゃ(* ̄m ̄) ププッ。
りんごちゃん、特許訴訟で勝てないと判断したのかねえ。

Nokia、ワイヤレス技術の特許侵害で Apple を提訴

『GSM、UMTS (3G WCDMA)、およびワイヤレス LAN 標準に関する Nokia の特許を侵害したという。』

無線基幹技術だされちゃ、勝てないわな、きっと。

でも、どうなんだろう。りんごちゃんの言い分も是であるような気がしないでもない。

通信技術は、標準になる宿命なのだから、どこの時点で権利を手放し、パテントプールにするかは問題である(初めからパテントプールにするという考えもある)。

しかし、それでは、先駆者は技術開発しても、見返りが得られないことにもなってしまう。
という話がこの事例に相応しいかどうかはわからないけど。

独占禁止法の例外に特許権があるのだが、やはり特許は独占権には変わりなく、両者がせめぎ合うのは、社会の成熟の証とも言えるかもしれない。


ご意見、反論は応接室に。「アマサイは法律知らねえな」ってだけのコメントは不毛ですから、やめてね。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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February 21, 2010

twitter始めました

これ以上、ネットには時間使いたくはないんですが、なんだか「ぶつぶつぶつ」つぶやきが聞こえてくるので、設定してみました。

http://twitter.com/ama_sci

これお友達を作らないと意味ないんですよね?

先輩方、ご指導ください。

追記:twitter小論、なるものを書こうと思ったのですが、ブログやSNSと違って、これはどうやらやってみないと、長所、欠点も見えてこないらしく。
これまで同様、アマサイ@ネットは表ブログが中心ですので。よろぴく。
http://page-only-one.cocolog-nifty.com/imotora7/

電子は重いといいらしい。

森山さんとこで見かけたのですが、何がすごいかよくわからんので取り上げてみました。

2次元空間に「最も重い電子」を実現 京都大学 2010年2月19日

 松田祐司 理学研究科教授(物理学・宇宙物理学専攻)、芝内孝禎 同准教授、寺嶋孝仁 低温物質科学研究センター教授の研究グループは、真空中の電子の1000倍にも達する大きな見かけ上の質量を持つ「重い電子」の金属状態を、人工的に2次元空間につくり出すことに世界で初めて成功しました。本研究成果は、米国科学雑誌「Science」誌に2010年2月19日に掲載されました。

 本研究成果は独自の技術を用いて希土類元素の化合物を交互に積み重ねた「人工超格子」を作製することにより、電子を狭い空間に閉じこめ、自然界には存在しない電子状態を実現することにより得られたものです。この研究によって、重い電子状態を人工的に制御することが可能になり、新しいタイプの超伝導体や磁石をつくりだすことができるようになると考えられます。


日本は物性物理、強いですからね。

研究の背景と本研究の意義 物質を構成する電子の間にはクーロンの力がはたらきます。互いに接近しすぎると反発力が働き電子は動きづらくなり、ふつうの真空中の電子よりも重い質量を持った電子のように振る舞います。さらにある種の希土類化合物では、動き回って電気伝導を担う「伝導電子」と、動き回らずに磁性を担う「局在電子」に分けられ、この2種類の電子の間に強い相互作用が働いて混じり合う効果(近藤効果)により、見かけ上通常の電子の数十~1000倍にも重くなった有効質量を持つ「重い電子」が現れます。重い電子はしばしば超伝導を示し、その超伝導発現機構は従来の超伝導体とは大きく異なることがわかっています。また様々な面白い磁気状態を持つため、重い電子状態はこれまで盛んに研究がされてきました。これまで「重い電子」状態を持つ化合物はいくつか発見されていましたが、半導体のように人工的に電子状態を制御する試みはこれまで前例がありませんでした。
なるほど、ようやくわかりました。

電子回路、集積回路は、デバイスでできるわけで、それを構成する物質の電子状態を変えれば、新たなフロンティアが出てきますな。

学生のころ、もっとも興味があったのはこのような固体物理でしたが、アマサイには難しすぎました。まあ、今では、いや、今でも、ムズイな。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】≪コメントは応接室にお願いします。≫

February 19, 2010

会社更生法の乱用ってことはないのか?

ウィルコムが会社更生法を申請,XGPへの投資が重荷に

PHS事業者のウィルコムが,2010年2月18日,東京地方裁判所に会社更生手続き開始を申し立てた(発表資料)。負債総額は,2009年12月末日時点で2060億円に上る。通信事業者の負債規模としては過去最高となる。同社は同日,企業再生機構およびソフトバンク,投資ファンドのアドバンテッジパートナーズに事業再建の支援を正式に要請した。

 同社の通信サービスの契約者数は,2010年1月末時点で432万6000件(うちPHSが424万800件,WILLCOM CORE 3Gが8万5200件)である。同社は,契約者に対する通話・通信などのサービスは従来通り提供するとしている。


なんかぐちゃぐちゃ言っているけど、経営戦略が間違っていた、修正ができなかったということだよね。こういう企業って結局、最後は助けてくるとこがあるって甘えがあるんじゃないんですかね。このおっさんは辞めないわけ?社外取締役って機能しているの?

サッカーの監督とおんなしに、1回間違ったら取締役も変えちゃえばいいのに。

いろいろ疑問がありますね。


この不況下で正しい競争社会ができればいいと思うのだけれど。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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February 18, 2010

書談:きたみりゅうじ著『会社じゃ言えないSEのホンネ話』

Senohonne■『会社じゃ言えないSEのホンネ話』 幻冬舎文庫
著者:きたみ りゅうじ著
価格: ¥680 (本体 : ¥648)
出版 : 幻冬舎
発行年月 : 2010.2

ブログを5年やっているので、似たようなことは書いたことあると思うが。
アマサイは、プログラマーやSEになりたかった、ということは全然ない。
プログラミング事始めは、大学の情報処理演習であった。そのときは、身の毛もよだつ?つまらなさだった。数理問題の解法のアルゴリズムを学ぶのだが、こんなの何の役に立つのだろう、と思っていた。今のようにパソコンを小学生のときからいじれる環境でなんかない。大学一年でパソコンなんか持っていた人いたのだろうか。まあ、いたんでしょうけど、アマサイの身近ではいなかった。同級生でポケコンを買ったと喜んでいた子はいた。

もしグラフィックとかゲームとかサクサクできる現場を見ていたら情報処理科目の取り組み方も違っていたと思う。

そのだいぶあとに職場の同僚から、中古のPC9801を譲ってもらってから、少しBASICでプログラミングをするようになった。中古屋で10万円で売っていたものを輸送料だけで、家に置くことができ、ハッピーな毎日が始まった。それでも、こんなことを仕事している人はたいへんだなあ。自分には向かないや、とつぶやいていたのであった。

きたみさんの著書を読むと、ますます、SEなんかは普通じゃできないと思う。

それはそうと、アマサイの今までのきたみ作品(Tech総研など)に対する評価
「いいようなあ、ちょこっと、イラストがかけるだけで、SE経験をネタにしてフリーランスで仕事ができるんだから」
などと思っていた。ここまで来るにはいろいろご苦労があるのはわかる。
人気漫画家が“プログラマ”だった過去
そりゃ、そうだ、サラリーマンが何の障壁もなく個人事業主になって、家族を養えるなんてありえない(インタビュー内にある奥さんの反対もっともである)。

しかし、アマサイが本書を読んで感じたのは、そげなことではなく、きたみ作品は、イラスト+IT社会論になっているすごい本ではないか、ということなのである。

「IT系企業とは呼ばないで」という章には以下のような文章がある。

彼らはいずれも私と同年代であるし、特にライブドアのホリエモン氏は同い年である。いやぁ、人間ここまで差がついちゃうもんなんだねぇと、もう腹の底から笑えてくるほどして、そこまでのしあがった彼らに対しては素直に「スゲー」とも思う。けれどもそれは、ビジネスマンとしての彼らに対してであり、決して「IT系企業」としての彼らに対してではない。だからこそ、最近の報道で「IT系企業の代表格であるライブドアが」と連呼されると、強い違和感を覚えてしまうのだ。
(中略)
でもITバブルとか言われてたあの時代。サイボウズはまだ無名で一生懸命市場を開拓していたし、アプリックスだってセガサターンのW2bブラウザを作ってたりしてたのだ。そして、作り続けたのだきっと。今では、いずれも自社の培った技術を活かして、独自の市場を築きあげ、独自の文化を生み出している。
そうなのだ。その、「市場や文化をテクノロジーが築いていく」という世界に自分はワクワクドキドキしていたのである。そして、そのワクワクドキドキを、純粋に頭の中だけから生み出すことのできるこの世界に、シビれまくっていたはずなのだ。
だから、ニュースを見るたびに思うのです。「IT系企業とは呼ばないで」……と。
ワクワクドキドキの楽しいこの世界を、そんな風に汚さないでくださいよ…と。

素晴らしい、これは、ITに限らず、科学技術が持つ理想の姿、ほぼ現実ともニアリィイコールじゃないかと思う。つまり「ワクワクドキドキ」である。これを的確に記しておられる。文才も並じゃないっす、きたみさん。今頃気付いてごめんなさい。

で、前段の話に戻るとアマサイは、プログラミングの仕事にワクワクドキドキはまるっきし感じなかった。まあ、アマサイの時代は理系の学生といえども、情報処理系以外(すいません、ワタクシだけでしょうか)はソフトウエアの未来は見えなかったのです。むしろ、非理工系の方が先見の明があったかもしれません。

やはり、ワタクシは、ハードウエアの方にワクワクドキドキを感じていたのです。

いえ、今は少し違いますけどね。ソフトウエアの重要性はわかっております。

追記:さっき思い出したけど、さすがにコンピュータに興味のある子はクラスの1、2割はいた。うちは情報工学と電子工学科があったんだけど、電子工学は、ハードもソフトもやりたいと思って入ったきた子がいました。コンピュータ部みたいのに所属していた友達がいました。大学行けば、ただでコンピュータ使えるわけだから。

きたみさんのブログ
キタ印工房

それにしてもITで何でもくくるのは変だなあとずっと思っています。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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February 17, 2010

薄幸の乙女⇒白血病は古いでしょうか。

白血病再発を引き起こす白血病幹細胞の抗がん剤抵抗性の原因を解明

独立行政法人理化学研究所 免疫・アレルギー科学総合研究センター(谷口克センター長)ヒト疾患モデル研究ユニットの石川文彦ユニットリーダー・齊藤頼子研究員、国家公務員共済組合連合会虎の門病院血液科の谷口修一部長、ジャクソン研究所のL.シュルツ(L. Shultz)博士ら;


白血病再発の主要な原因となっている白血病幹細胞が、骨髄と骨の境界(ニッチ)に存在することは分かっていた。だが、なぜ、その場所に集中しているのかは謎だった。

研究グループは「白血病ヒト化モデルマウス」で、骨髄内の細胞周期を「共焦点イメージング(目的とする分子が組織・細胞の局在や、異なる分子の発現の相関について、同時に複数の蛍光色素を用いて明らかにするイメージング手法)」を使って解析した。その結果、ニッチに存在する白血病幹細胞では特異的に細胞周期が静止していることが分かった。

抗がん剤は増殖活性の高い(細胞周期が早い)がん細胞を標的として開発されてきた。そのため、白血病幹細胞が抗がん剤治療に抵抗性を示すのは、白血病幹細胞の細胞周期が止まることに起因すると考えられる。

この発見に基づいて、白血病ヒト化モデルマウスに細胞周期を誘導する生理活性物質のサイトカインを投与することで止まっていた白血病幹細胞の細胞周期を動かし、抗がん剤の効果を確認した。

その結果、ヒト化モデルマウスの白血病幹細胞では、骨髄内で細胞周期が動き出し、抵抗性を示していた抗がん剤治療に感受性となり、多くの白血病幹細胞が死滅することが分かった。これは、サイトカイン投与を併用する抗がん剤治療で、白血病ヒト化マウスの幹細胞レベルでの白血病治療が実現したことを示す。

こういう研究はいいですね。医療分野だから、危険ではないとは断言できませんが、何をやっているか一般市民にとってはわかりやすいので応援?できます

基礎研究と応用研究と連動は大切ではないかと素人ながら思います。

日本の医学研究者、なかなかすごくない?。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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February 16, 2010

液浸ArFエキシマレーザー露光装置

光リソグラフィの限界性能を引き出すマスクパターン最適化技術を開発
-精度20 %向上、液浸ArFエキシマレーザー露光装置の延命へ-

 株式会社 東芝(以下「東芝」)と、独立行政法人 産業技術総合研究所(以下「産総研」)は、高密度集積回路(LSI)向け露光技術の精度を約20 %向上できるマスクパターン最適化技術を共同開発しました。本技術により、現行の液浸ArFエキシマレーザー露光装置を1技術世代以上延命することが可能となります。

 今回開発した技術は、マスク上の非解像パターンの最適配置を決めるアルゴリズム(計算手法)であり、局所最適化を繰り返して効率的に最適解を得る「最適勾配法」の採用等により、寸法精度を約20 %向上しています。非解像パターンは、メインパターンの転写像を変調させて解像度・寸法精度を向上させるサブパターンであり、その配置を最適化する計算は、露光精度が限界に近づくにつれて困難となり、精度向上の制約となっていました。

開発の概要
 従来、非解像パターンの配置を決める計算手法として、メインパターンとの距離を規定した上で最適化する「ルールベース手法」や、光学系の非線形関数を用いて推定する「干渉マップ手法」、所望の転写パターンから逆演算する「インバースリソグラフィ」などの手法があります。しかし、それぞれ、パターン配置の多様性を欠く、高速だがパターンによっては最適配置からの微小なズレが生じる、処理時間が膨大になるという課題を抱えており、露光精度向上の障壁となっていました。

 今回、東芝と産総研では、非解像パターンを最適配置するための「最適勾配法」をベースとした独自アルゴリズムを開発しました。「最適勾配法」は、局所探索の代表的手法で、現在の解の近傍において最も改善される解を採用するという作業を繰り返し、効率的に最適解に到達できます。これにより、寸法精度は従来から約20 %改善となる6 nmを実現しました。また「干渉マップ法」と組み合わせることで、高精度化と高効率化の両立を実現しました


Ekisimalasar
ふ~ん、露出装置ですからパターンって大事なんですかね。『精度を約20 %向上できる』ってすごいんでしょうか。すごいんでしょう(^^;)。
おもしろいだけで科学技術ニュースを選ぶとトンデモさんになってしまうので、今日はこんなんにしてみました。

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February 15, 2010

書談:東野圭吾『カッコウの卵は誰のもの』

Kakkoudareno_2■『カッコウの卵は誰のもの』
著者:東野 圭吾著
価格: ¥1,680 (本体 : ¥1,600)
出版: 光文社
発行: 2010.1
あらすじ新刊com
スキーの元日本代表・緋田には、同じくスキーヤーの娘・風美がいます。母親の智代は、風美が2歳になる前に自殺していた。緋田は、智代の遺品から流産の事実を知ります。では、風美の出生は? そんななか、緋田父子の遺伝子についてスポーツ医学的研究の要請が……。さらに、風美の競技出場を妨害する脅迫状が届きます。複雑にもつれた殺意・・・。
---------------
東野圭吾マイベストNo.1となりました。
あんまり期待しなかったですけどね(^^;)。
作風が、90年代に回帰している感があります。『変身』『宿命』『美しき凶器』あたり。
某コミュニティでは評判があまりよくなかったですが。いや、失礼ながら、東野圭吾以外の小説はあまり読まない、他にさくさく読める本があったら教えてください、という人には本書の良さがわからんかもな。
(伏線の収拾がうまくない、ということは否定しきれないです。でも、それは、連載時に二誌に跨ったせいかな。当初の予定より枚数が短くなっているんではなかろうか)

小説というものは、文言で心情等を全て説明するのではなく、行間にそれらが仕込まれているものなのですが。それにしても、本書の場合には、別のとこに明示してあったりするのであるが。

途中でトリックは段々わかってくるけれども、赤ん坊が実質3人いたというのは、結構どっひゃ~、であるな。

何か、ミステリーファンにありがちなのか(アマサイは単に本好きであってミステリーファンではない)、「途中でトリックがわかった。つまらん」てのはどうなんだろうね。そういう人は、学研の「ジュニアチャンピオンコース あなたは名探偵」でも読めばいいじゃねえの。

何か、東野圭吾は最近親子愛、兄弟愛をテーマにしたものが多いね。柳美里がかつて、「私が家族をテーマに書くのは、世の中の全ての問題が『家族』に集約されるからだ」と言っていたが、まあ、そういうことだよね。日本に私小説の伝統があるのも結局そこの全ての哲学・思想があるからだね。

本好きで東野圭吾ファンてさほど多くないような。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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February 13, 2010

葉っぱは量子コンピュータなのか?

「光合成は量子コンピューティング」:複数箇所に同時存在

今から2年前、当時カリフォルニア大学バークレー校に在籍していた化学者のGreg Engel氏(現在はシカゴ大学在籍)率いる研究チームが、緑色硫黄細菌の集光タンパク質において量子コヒーレンスを確認した。ただし、この観測は摂氏約マイナス180度以下という低温下で行なわれたものだ。低温にすることで超高速の量子活動を遅くすることができたが、その代わり、量子コヒーレンスが常温でも発生しているのかどうかという疑問が残った。

今回のNatureに発表された研究は、一般的な海生藻類を用いて常温で行なわれたため、常温での量子コヒーレンスを証明している。さらには、先の研究を行なったEngel氏のチームも、別のより単純な集光複合体を用いた実験で同様の結果が得られたと、1月28日(米国時間)付けでプレプリント・サーバー[学術雑誌に掲載される前の論文の公開に使用されるサーバー]の『arXiv』に発表した研究論文で報告しており、このことは、光合成において量子コヒーレンスが常に発生していることを示唆している。

これらの研究成果は、太陽電池や量子コンピューターの設計など、常温状態での量子物理学から恩恵を得られる分野にとっても、重要な意義を持つものだ。「光合成は、非ユニタリな量子コンピューティングの一種として考えることができる」とEngel氏は言う。


そりゃ、世の中は量子でできておるわけだから(♪この世はみんな波だらけ、プサイに、サイ♪byシュレディンガー音頭)、よーーく見てみるとと量子現象は発見されるのでしょうが、それを量子コンピュータの一種とか言っちゃっていいわけなのか?

量子物理学的なプロセスは、生物界の他の分野でも観察されている。最もよく知られた例は、鳥が地球磁場を頼りに飛ぶことを可能にしている「コンパス」細胞(日本語版記事)だ。研究者たちはそのほか、動物の嗅覚や脳の働きにも、量子物理学的プロセスが何らかの役割を果たしているのではないかと考えている。Engel氏は今後、量子生物学や量子神経学という学問分野が重要性を増すと予想している。
だよね。研究はこれからと言ったところだよねん。

[物理学∩生物学]分野を狙っているアマサイには刺激的な記事でございますだ。

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February 12, 2010

積層化デバイス

慶応大学が磁界結合で129個の積層チップ間を通信,高密度SSDに向ける

慶応義塾大学 理工学部 電子工学科 教授の黒田忠広氏らの研究グループは,129個の半導体チップを3次元的に積層する技術を発表した(講演番号24.5)。チップ間を磁界結合によって無線で通信する。128個のNANDフラッシュ・メモリ・チップと1個のメモリ・コントローラ・チップを積み重ねる。積層した任意のメモリ・チップとコントローラ・チップの間でのデータ転送が可能である。データ転送速度は2Gビット/秒で,エネルギー消費量は1.8pJ/ビット/チップである。通信時の消費電力は約230mWと,チップ間通信に従来のワイヤ・ボンディングを利用した場合の1/3~1/4に低減できるという

なんか、でじゃぶ~と思ったら以前に記事にしておりました。
(ここに引用したバイオ特許も今トレンドです)
これからが楽しみと書いています。これもブログを綴っているおかげです。別に自分の日常を綴るだけがブログではないのですよ、獅子舞おばさん。

無線通信による129チップの積層を実現するために,いくつかの技術を開発した。まず,多数のチップをらせん階段状に積層することにより,従来は必要だったスペーサを不要にした。この結果,従来方式では6mmが必要だった積層後の高さを3.9mmへと低減した。また,チップ間通信の際の干渉をやわらげるために,磁界結合用コイルをメモリ・セル領域の直上に,斜め配置するようにした。メモリ・セル領域ではビット線とワード線が直交方向に高密度に配置されているため,今回,コイルをビット線やワード線と45度ずらすことで,干渉を起こりにくくした。メモリ・セル領域の直上にコイルを配置しており,コイルの形成によるチップ面積の増大はないという。今回のコイルは,NANDフラッシュ・メモリのメタル3(M3)配線を利用して形成した。
201002010kurodq129chipfig1

平面細密化にも限界がありますから、積層化はこれから発展していきそうですね。

まあ、分子とか量子でコネクトできれば、それが一番よいのだが。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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February 11, 2010

ここでも、イノベーションとはなんぞやと考える。

日本独自のGoogleロゴを描く 川島優志のイノベーション

ここ数年、日本のGoogle検索サイトのロゴが頻繁に変わるようになった。世界共通のものだったり、日本独自のものだったりするが、それらはホリデーロゴと呼ばれ、記念日や偉人の誕生日等を祝うためにある。見て楽しめるアイデアやデザインにもイノベーションを感じるが、会社のロゴを変えること自体がイノベーションだと川島氏は言う。

「本来、会社のロゴに手を加えることは御法度です。それをGoogleでは頻繁に、時にはGoogleと読めないくらいまでいじったりします。私も2008年に初めてホリデーロゴを描いて以来、乗り物やアニメのキャラクター等を使った日本独自のホリデーロゴを手がけてきましたが、基本的に制約はありません。仕上げたものをチームにレビューして、メンバーの意見を参考にすることはあっても、米国本社のトップにジャッジを仰いだり、命令されたりといったことはないのです。重要なホリデーロゴの時でさえ、トップも意見を出し合うメンバーの一員という位置づけです」

 Googleならではの自由な環境があるからこそ、話題になるようなホリデーロゴも次々と生み出すことができるのだ。そして、それが小中学生を対象としたデザインコンテスト『Doodle 4 Google』の日本開催へとつながった。

(中略)
とはいえ、ホリデーロゴの作成はウェブマスターの本業ではない。川島氏自身、「20%ルール」(勤務時間の20%は自分の好きなことに使える)のプロジェクトで行っている。本業はあくまでもWebサイト全体のデザインであり、プログラミング等の構築。その業務は多岐にわたるが、見た目の派手な仕事は少ない。


なんかね、こういうこと一つとっても、日本人にはインターネットや検索エンジンの世界で先駆けには成り得ないんだろうな、と思うわけですよ。

ITは技術ではなくて、発想だよね。こういうすごい技術ができるぞ、ということではなくて、こういうのがあったらいいなあ、それにはどうしたらいいんだろう、って発想がないね。簡単に言っちゃ、シーズとニーズなんだけどね。いや、いや、そういう枠じゃないよ。発想の転換かな。

本件だって、Google本社の枠組みがあるから、川島さんみたいな優秀な方が表に出るわけでしょう。

発想や才能だけでイノベーションは起こせない

デザインと言うと思いつきやアイデアで勝負するイメージもあるが、決してそうではない。ホリデーロゴにしても描くまでに、過去の資料や写真を探し構想を練ることはもちろん、より深く文化を学んだりもする。そういう努力の結果がイノベーションを生み出すことにもつながっていくのだ。

「天秤があって片方のお皿だけに塩が盛られていたとします。それを一粒ずつもう片方の空いているお皿に乗せ換えていくことがイノベーションだと、私は思っています。傍から見ているとバカみたいで、おまえは何をやっているんだと言われるかもしれない。それでもあきらめないで移していると、どっかで天秤の傾きが変わる。そこで世の中の人は気づくわけです。大きな変化が起こったのだと。」


そうそう、発想を実現化していく努力が必要だよね。日本人は努力は得意。発想を見いだしてサポートする哲学が日本には、欠けている。

川島さんのデザインはイカシテる。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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February 10, 2010

わかってないなあ。

アンチ・パテントへの転換@池田信夫ブログ

なんで、この人わかりもしないことを断言するかな。

『特許の数を増やすことがイノベーションだと思い込んでいる人がいるが、両者は無関係である。日本企業の取得した特許は人口比では世界一だが、ほとんどが死蔵されてイノベーションに結びついていない。』
比例はしないということだけですよ。年間100件出願している会社が120件にしたところで、イノベーションではないよね。ってか、この人、どういう意味でイノベーションと使っているのかな。人口比で世界一って、、、経済学者のくせに統計数値に無頓着だな。少なくとも特許権がないと新規参入できませんわな。

おそらく、「特許を取って大儲け!」と未だに信じているでしょう。

『現代の技術開発の大部分を占めるソフトウェアにおいては設備投資はほとんど無視でき、ネット上のコラボレーションが重要になる。「知的財産権」によって技術を囲い込むことは、独占価格で固定費を回収する効果よりコラボレーションを阻害する悪影響のほうが大きい。』
ソフトウエア特許に問題はないとは言わないがこれもおおざっぱであるな。この人のソフトウエアの概念、よくわからんし。

『特許は薬品のように固定費の大きい分野ではまだ有効だが、半導体ではもはやクロス・ライセンスの交渉材料として使われるだけで、むしろ既存企業のカルテルを促進して参入を阻害している。ビジネスプロセスに至っては、弁護士以外の誰の得にもならない。』
クロス・ライセンスの材料になるって非常に重要なのだが(^^;)。カルテルって、知財法は唯一、独禁法にかからない権利体系なんですよ。薬品は固定費の関係ではなくて、基本的一薬品=一特許で守れるから(基本であって、特許のバリエーションは作れると思う)、エレクトロニクス特許とは違うのよ。

『理論的にも、Boldrin-Levineの示すように、特許や著作権は過去の技術を使った累積的な研究開発を阻害し、イノベーションには負の効果を及ぼす。』
ダメダメ、特許や著作権は、と語る輩が知財を語ってはいけません。全然違うものだもの。

この記事だけでアンチ・パテントと判断するとは、かなりのあわてんぼうさんですね。

追記:米国では比較的に簡単な技術でも特許になると言われた時代があり(今はそんなこともない)、日本のように特許無効審判制度がないので、訴訟でもない限り(被告が原告側の特許の無効を証明するという応戦)一度とった特許が潰されるということはなかった。近年、日米欧で一定の特許の枠組みを作りましょう、という動向になっている。単にハーモナイゼーションとか呼んでいる。米国としては振り切ったプロ・パテントを日欧並に正常に戻さなくてはいけない。だから、とにかく特許権利者は偉いんだ、ではなく、権利者にも制限を加える判決が一昨年、去年と続いている。それをアンチ・パテントを呼ぶのは誤解を生む。ていうか、正常化を「アンチ」って明らかに間違いでしょう。「これこれこうだから、一種のアンチ・パテントの方向であるかもしれない」という言い方は、専門家でもする。子供みたいに新しい言葉を覚えたからってむやみに使わないように。因みに、日本はプロ・パテントだけど、権利者は米国ほど守られていない(アマサイの私見です)。日本で「アンチ・パテントの方向に向かっていると思わせるような法改正」はないと思います。

だからね、結論同じなんだけど、専門外のことに口を出すなら、勉強しろ、ということです。特許庁に行ったら初心者用のパンフレットありますから、それでも読んで自習してくれたまえ、信夫くん。

こういうの真面目に反論するのは「笑い」がわからないということなのかしら(^^;)。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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February 09, 2010

合成生命体ですと?!

制御システム付きの「合成生命体」:DARPA研究

米国防高等研究計画局(DARPA)は、軍事目的で進化の法則を書き換えようとしている。永遠に生きることが可能で、分子的なスイッチ1つで殺すこともできる「合成生命体(synthetic organism)」を開発するというのだ。

DARPAは2011会計年度の予算のうち600万ドルを『BioDesign』プロジェクトに投じる。これは、「自然界の進化にあるランダム性」の排除を狙ったものだ。

この計画は、バイオテクノロジーの最新の知見を結集して、「意図した生物学的作用が起きるように」遺伝子操作された、生きて呼吸する生命体を実現することを目標としている。DARPAはそのような生命体を、死への耐性を強める分子で強化したいとの考えだ。目指すは、「究極的には際限なく生きるようにプログラム」することが可能な、実験室生まれのモンスターだ。

もちろんDARPAとしては、合成生命体が敵のために働くことは阻止しなければならない。そこで、そのDNAには忠誠を組み込む予定だ。遺伝子的にプログラムされた「鍵」を開発し、改変できなくすることに加えて、「拳銃をシリアルナンバーで識別できるように」、ある種のDNA操作によって合成生命体の追跡を行なえるようにする。これがうまく行かなくても慌てる必要はない。DARPAの計画が意図せず恐ろしい方向へと逸れた場合に備え、最後の手段として遺伝子に自滅スイッチが組み込まれる。


なんだかすごそうな研究です。

だが、しかし、ここでいう生命体とはなんなのだろうか。ウイルスみたいな小さい生物を培養液の中で育てるだけではないんだろうか。

このプロジェクトについては、遺伝子治療の専門家でもコメントしようがない模様だ。あるいは、DARPAに自滅装置を仕掛けられているのを恐れているのかもしれない。「コメントしたいとは思うのだが、残念ながら、DARPAはキルスイッチを私に仕掛けているのでね」と、ある匿名の専門家はわれわれに語った。
まあ、そうでしょうね。非専門家たるアマサイも沈黙することにします。 (^^;)

科学者どものやることは、市民がしっかり監視しないとなにしでかすかわかりませんな。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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February 08, 2010

フラーレンと星間物質

星と星との間に潜む物質その正体に迫る研究者(理研ニュース2月号)

——共同研究を始めたきっかけは。
三澤:銀河系内にある星から地球上に来る光には300本を超える吸収線が見つかっており、“DIB(Diffuse Inter-stellarBand:拡散星間バンド)”と呼ばれています(図1)。しかし、DIBの原因物質は特定できていません。私は銀河と銀河の間にある物質を調べていましたが、“足元”の星間空間の物質すら分かっていないことを知り衝撃を受けました。2本のDIBだけは炭素原子60個で構成されるサッカーボール形の“フラーレン”(C60)ではないかといわれていたため、それが本当かどうか調べようと思ったのです。しかし、私にはフラーレンの知識がない。研究室の上司に相談すると、理研に炭素物質の分光測定をしている研究者がいると教えてくれました。それが、飛田さんでした。
飛田:フラーレンは星間物質の研究をきっかけに発見されたものですし、私も流星群を見に車で遠くまで出掛けたこともあります。三澤さんの話には、とても興味を引かれました。
三澤:さっそく「研究奨励ファンド」に応募しました。無事採択され、共同研究できることになったのです。
——どのような成果が出ているのですか。
飛田:実験室では、天文観測のデータと直接比較できるように、星間空間に近い環境をつくり出して光吸収を測定しなければなりません。星間空間には大気はなく、また星間物質は星からの強い紫外光などの影響を受けてイオン化していると考えられています。実験室でも、真空にした装置の中でフラーレンをイオン化させて測定を行いました。難しかったのは、光吸収を測定している間、イオン化したフラーレンを低い濃度で均一に保っておくこと。そこで大学時代からの装置づくりの経験が活きました。C60だけでなくC70の光吸収の測定にも成功しています。研究奨励ファンドに採択されなかったら、この装置はつくれませんでしたね。
三澤:私は「すばる」望遠鏡を使ってオリオン星雲にある三つの星を観測しました。その結果、これまでの2本に加えて新たに3本の吸収線が、実験室で測定したC60による吸収線と同一であることを明らかにしました。

フラーレンと銀河系の研究と何の関係があるのかと思ったらこういうことか。そうだよねん、化学は宇宙研究の大事なツールですよねん。

いくら技術が発達しても、宇宙探査は限りがあると思うから、実験室でいろいろわかるといいよね。天体観測のデータとすり合わせは必要だけれども。

生命の起源に迫ることもできると三澤さんは言っています。これこそ、いろんな研究のすり合わせで精度が増していくでしょう。楽しみですね。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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February 07, 2010

おもろいな、NHK教育テレビ→学校放送

昔から、学生のころから平日の休みに教育テレビを見るのが好きでした。

今は道徳の時間とは言わないのでしょうが。コミュニケーションの勉強なのかな。

『時々迷々』とか『コミ☆トレ』がお気に入りです。

前者は小学生の日常に時々片桐はいりが現れる。それが、工事現場のおじさんだったり、お母さんだったり、学校の備品だったり、こないだは芋虫でしたね。
(^_^;)

顔だけ突然はいりさんになって「迷ってるの?」「それでいいのかな?」「やっちゃえー、先生見てないよ」などと痛いとこを突くわけですよ。自分の心が現れるんでしょうね。一種の妖精?
( ̄▽ ̄;)

後者は忍者が毎回巻物を探し、触れ合う人々といかに交流していくか?というものらしい。

そこで、仲間が「不適切な」発言をすると女忍者がなぜか美人になって説教する(ケメコがさゆりちゃんになるわけよ。引用『花のピュンピュン丸』)。

それでどうにか巻物を手に入れる。この巻物、何か意味があるんでしょう。そこまで細かく見てないけど。

アマサイが小学生のころは、学校でテレビが見られるだけで大騒ぎですよ。それが間違って民放が入った時の盛り上がりときたら半端じゃないです。平和な時代だったのねん。

今のお子たちは、こげに工夫された?教育番組をどのように見ているのかな。たいへん興味があります。

正しく「学ぶ冒険」。人気ブログランキングぷちっとな。【押す】≪コメントはここ

February 05, 2010

もつれるといいらしい。

ハイブリッド量子もつれ光源の開発に成功
~自由空間・ファイバ統合型量子鍵配送実現に道~

独立行政法人情報通信研究機構量子ICTグループ、宇宙通信ネットワークグループと日本電気株式会社は、完全秘匿通信を可能とする量子鍵配送に用いる量子もつれ光源において、ファイバ内の伝搬に適したフォーマットから自由空間に適したフォーマットへの変換を行い、自由空間側とファイバ側での量子もつれ状態の共有に成功しました。これまでファイバ伝送と自由空間を統合した量子鍵配送は世界に例がなく、今回開発したハイブリッド量子もつれ光源が自由空間とファイバを統合するフレキシブルな量子鍵配送システムのキーデバイスになることが期待されます。
【今回の成果】
  ハイブリッド量子もつれ光源は、NICTが新規に考案したフォーマット変換器とNECが開発を進めてきた波長の異なる光子対発生器とで構成されています。光子対発生器から出力されたそれぞれの光子を非対称マッハツェンダー干渉計に入射させ、ファイバ伝送時でも“もつれ状態”が保たれ易いtime-binもつれフォーマットとした後、一方の光子にフォーマット変換器により偏光情報を重畳させます(図1および2参照)。量子もつれの保存を証明するテストを行った結果を図3に示します。量子もつれがない状況でできる光子干渉の明瞭度の限界(古典限界値)が71%であるのに対し、今回それを大きく上回る88%以上の明瞭度を実現できるハイブリッド量子もつれ光源の開発に成功しました。このデバイスにより、量子もつれを用いた自由空間・ファイバ統合量子鍵配送が原理的に可能であることを証明しました。

「原理的に可能であることを証明しました」ふーむ、早く実現してほしいだが。何か目に見える形になるといいと思うだす。

ここでも登場するのは、やはり、アリスとボブなわけか(^^;)。最初の実験を重んじているわけかな。人気ブログランキングぷちっとな。【押す】≪コメントはここ

February 04, 2010

中村修二、まだまだ若い者には負けん、みたいな。

中村修二教授の米VB、緑色レーザー開発 日本企業と競争激化

米カリフォルニア大学の中村修二教授が経営に参加するベンチャー企業のカーイ社(米カリフォルニア州)は、緑色のレーザー光を連続的に出す半導体素子を開発した。すでに市販される赤色、青色のレーザーと組み合わせれば、携帯電話やデジタルカメラで使える超小型のレーザープロジェクターが実現する。素子開発で先行する日本企業との間で新市場開拓の競争が激化しそうだ。

 開発したのは波長523ナノ(ナノは10億分の1)メートルの緑色レーザー光を出す半導体素子。窒化ガリウムを用いた。2010年の上期にサンプル出荷し、年末までに製品の生産を始める予定だ。製品化を明らかにした企業は初めて。 (10:40)

技術者ってのはさ(彼は科学者というより技術者であると思う)、小説家・ミュージシャンみたいにミリオンヒットが1つ出ただけじゃダメなんだと思う。次々と新作をつくり続けないと。それも、前作よりも良質なものを。チャーリー・チャップリンのごとく、貴方の代表作は?と問われたときに「NEXT ONE」と答えられる状況じゃないと(某映画監督みたいに前作から20年以上経っていて言ってもしょうがない)。

職務発明を値上げを訴えている奴らって、1つの発明で(とまで言わなくても一時期やった研究によって)左うちわで暮らそうとしているんじゃないか。そんなのまともな研究開発者じゃないよ。見習うなら、史上に残った人にしようよ、エジソンとかさ。

やっぱり、彼は研究をし続けているというのがエライ。発明競争からリタイアした人は彼を悪くいっちゃいかんね。


私は何か一発当てて楽したい(^^;)。たぶん、無理だから動ける限り働きます(;_;)。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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発電ゴム

体内に埋め込み可能な「発電ゴム」,Princeton大が開発

米Princeton Universityは,曲げ伸ばしすることで発電するシート状のシリコーン・ゴムを開発した(大学の発表資料,および論文)。「従来あったものより,発電効率は4倍以上高い」(同大学)という。携帯端末や靴などに埋め込むことで,歩行や走行時に発電可能になるほか,体内の臓器,具体的には肺などに張り付けて息をするごとに発電させ,ペース・メーカーへ給電する用途などを想定しているという。

 高効率を実現したポイントは,同氏らが「ナノリボン」と呼ぶPZTの薄膜の形状にある。幅10μm弱のリボン状にしたもの100本以上を短冊のように敷き詰めた格好になっている。作成方法は,まずこのPZTの短冊を酸化マグネシウムの基板上に積層させる。次に,その上にPDMSのシートを張り付け,それをはがしてPZTの短冊をPDMS上に転写する。


こりゃ、なかなかすごい発明だと思うのです。医療用に使えるというのがいいんですね。まだ、それには研究が必要と思いますが。これからが楽しみです。

昨日は節分でした。豆まきはしませんでした。もう年の数だけ炒り豆食べるとお腹壊すじゃないかと。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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February 02, 2010

幹細胞⇒骨⇒脂肪

生物学を学ばなければ、取り上げることもなかった記事。

京都大、細胞作製に新手法 骨から脂肪へ路線変更 

さまざまな細胞になる可能性がある幹細胞が骨の細胞へ成長している途中で、成長を妨げる遺伝子を導入し、骨ではなく脂肪の細胞にする実験に成功したと、田畑泰彦京都大教授(生体組織工学)らが30日までに明らかにした。

 再生医療には、新型万能細胞「iPS細胞」などの利用が期待されているが、田畑教授らの方法は、治療に使うなど目的の細胞を作る新たな方法となる可能性がある。遺伝子の“運び屋”には、効率は良いが毒性や免疫反応が懸念されるウイルスではなく、細胞が普段栄養として取り込む糖を利用し、比較的安全性が高い方法だとしている。

 田畑教授らは、ラットの骨髄から「間葉系幹細胞」を採取して実験した。この幹細胞は、「TAZ」というタンパク質の影響を受け、脂肪になるのが抑制され骨になるよう促されやすい。

 そこでTAZを作る遺伝子の働きを妨げるため「RNA干渉」という方法を利用。この幹細胞に「siRNA」という遺伝子を導入すると、細胞内でTAZの合成が約1週間、阻害された。約2週間後に脂肪細胞に特有の酵素が検出され、細胞の中に脂肪の塊ができているのを確認した。


骨から脂肪へ。ふーむ、なんだか、少し恐い気がしますが。
試験管ベイビーのニュースが世の中を席巻したとき、実験室の中で生命が生まれると誤解した人がいました。でも、それは、誤解だけでなく、加速する科学への驚異と脅威なのではないでしょうか。今こそ、不妊治療は一般的になっていますが、まだ、「そんな人工的なことまでして、子供を作るなんて」と嫌う人はいます。そういう嫌悪感はなくならないと思います。

何か本来の生命の営みとはずれてしまい、所謂神の領域を侵すような感覚があります。
とか言うと、じゃあ、皮膚の移植とかいやなのか、そういう病状になっても、手術はしないのか、と極論で反論する人がいます。

そうではなく、このような再生医療には、何か人間の心の奥にある感覚的なものを否定するような作用があるように思います。以前、マウスの身体にほ乳類の耳を移植(?)した動画が出回りましたね。あれを素晴らしいと思うのはその分野の科学者だけです。普通の人は「なんじゃ、こりゃ」だと思いますよ。科学者ってのは、こんなことをして遊んでいるのか、けしからん、と言われてもしょうがないです。

特にライフサイエンスは、公の場で説明をしながら、進んでいってもらいたいというのが、一市民の願いです。

京都大学再生医科学研究所 田畑泰彦研究室

報道だけじゃなくて、説明が大事なのだ。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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February 01, 2010

iPS細胞の特許戦略

iPS細胞特許、米社が京大の先越す 英で成立

iPS細胞特許、米社が京大の先越す 英で成立
 米ベンチャー企業のアイピアーイエン(カリフォルニア州)は再生医療や創薬への応用が期待されるヒトの新型万能細胞(iPS細胞)の作製に関する特許が英国で成立したと発表した。同様の特許は京都大学も出願しているが成立したのは国内だけ。企業のiPS細胞の応用戦略に影響を及ぼす可能性もある。
 iPS細胞は京大の山中伸弥教授が世界で初めて作製に成功。皮膚細胞などに3つから4つの遺伝子を入れる作製法などの特許を米国や欧州連合(EU)に国際出願している。英国で成立したアイピアーイエンの特許も3つの遺伝子を使う。山中教授と似ており京大は先を越された格好。京大と国内で特許契約を結んだ製薬会社などが英国では別途、アイピアーイエンとの契約を求められる可能性もある。

まあ、普通はね、日本人、日本の会社が外国出願するとなるとPCT(特許協力条約)でもって、米国、欧州なんかに出願するね(日本出願後、PCT出願という手続きと取って、その後、各国に出願するという形式です)。そんで、欧州特許庁では、また欧州各国に出願できる手続きをとる。

この会社はいきなり英国に(米国特許出願に基づいて)優先権主張したんでしょうね。

そうだねえ、商売するとこが決まっていたら、欧州特許庁を介さないでこういう処置をとるね。

ふーむ、山中チームは、海外特許戦略までは考えなかったようだね。PCTだと少し安上がりだし、権利を取りたい国を後から選べるんだけど、こういう新規基礎技術には向かないかもね。大学研究にそこまで要求するのは無理だが(金がすごくかかるし)。

この「先を越された」という意味がわかっているのは、日経だけのようだ。毎日、朝日、読売は、外国出願のこと知らないようである。


世界的研究だけしたいのなら別にいいんだけど、特許戦争に参加するなら、もっと戦略考えないとね。スポンサー=製薬メーカーとかと協力して。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】≪コメントはここ

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