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February 18, 2010

書談:きたみりゅうじ著『会社じゃ言えないSEのホンネ話』

Senohonne■『会社じゃ言えないSEのホンネ話』 幻冬舎文庫
著者:きたみ りゅうじ著
価格: ¥680 (本体 : ¥648)
出版 : 幻冬舎
発行年月 : 2010.2

ブログを5年やっているので、似たようなことは書いたことあると思うが。
アマサイは、プログラマーやSEになりたかった、ということは全然ない。
プログラミング事始めは、大学の情報処理演習であった。そのときは、身の毛もよだつ?つまらなさだった。数理問題の解法のアルゴリズムを学ぶのだが、こんなの何の役に立つのだろう、と思っていた。今のようにパソコンを小学生のときからいじれる環境でなんかない。大学一年でパソコンなんか持っていた人いたのだろうか。まあ、いたんでしょうけど、アマサイの身近ではいなかった。同級生でポケコンを買ったと喜んでいた子はいた。

もしグラフィックとかゲームとかサクサクできる現場を見ていたら情報処理科目の取り組み方も違っていたと思う。

そのだいぶあとに職場の同僚から、中古のPC9801を譲ってもらってから、少しBASICでプログラミングをするようになった。中古屋で10万円で売っていたものを輸送料だけで、家に置くことができ、ハッピーな毎日が始まった。それでも、こんなことを仕事している人はたいへんだなあ。自分には向かないや、とつぶやいていたのであった。

きたみさんの著書を読むと、ますます、SEなんかは普通じゃできないと思う。

それはそうと、アマサイの今までのきたみ作品(Tech総研など)に対する評価
「いいようなあ、ちょこっと、イラストがかけるだけで、SE経験をネタにしてフリーランスで仕事ができるんだから」
などと思っていた。ここまで来るにはいろいろご苦労があるのはわかる。
人気漫画家が“プログラマ”だった過去
そりゃ、そうだ、サラリーマンが何の障壁もなく個人事業主になって、家族を養えるなんてありえない(インタビュー内にある奥さんの反対もっともである)。

しかし、アマサイが本書を読んで感じたのは、そげなことではなく、きたみ作品は、イラスト+IT社会論になっているすごい本ではないか、ということなのである。

「IT系企業とは呼ばないで」という章には以下のような文章がある。

彼らはいずれも私と同年代であるし、特にライブドアのホリエモン氏は同い年である。いやぁ、人間ここまで差がついちゃうもんなんだねぇと、もう腹の底から笑えてくるほどして、そこまでのしあがった彼らに対しては素直に「スゲー」とも思う。けれどもそれは、ビジネスマンとしての彼らに対してであり、決して「IT系企業」としての彼らに対してではない。だからこそ、最近の報道で「IT系企業の代表格であるライブドアが」と連呼されると、強い違和感を覚えてしまうのだ。
(中略)
でもITバブルとか言われてたあの時代。サイボウズはまだ無名で一生懸命市場を開拓していたし、アプリックスだってセガサターンのW2bブラウザを作ってたりしてたのだ。そして、作り続けたのだきっと。今では、いずれも自社の培った技術を活かして、独自の市場を築きあげ、独自の文化を生み出している。
そうなのだ。その、「市場や文化をテクノロジーが築いていく」という世界に自分はワクワクドキドキしていたのである。そして、そのワクワクドキドキを、純粋に頭の中だけから生み出すことのできるこの世界に、シビれまくっていたはずなのだ。
だから、ニュースを見るたびに思うのです。「IT系企業とは呼ばないで」……と。
ワクワクドキドキの楽しいこの世界を、そんな風に汚さないでくださいよ…と。

素晴らしい、これは、ITに限らず、科学技術が持つ理想の姿、ほぼ現実ともニアリィイコールじゃないかと思う。つまり「ワクワクドキドキ」である。これを的確に記しておられる。文才も並じゃないっす、きたみさん。今頃気付いてごめんなさい。

で、前段の話に戻るとアマサイは、プログラミングの仕事にワクワクドキドキはまるっきし感じなかった。まあ、アマサイの時代は理系の学生といえども、情報処理系以外(すいません、ワタクシだけでしょうか)はソフトウエアの未来は見えなかったのです。むしろ、非理工系の方が先見の明があったかもしれません。

やはり、ワタクシは、ハードウエアの方にワクワクドキドキを感じていたのです。

いえ、今は少し違いますけどね。ソフトウエアの重要性はわかっております。

追記:さっき思い出したけど、さすがにコンピュータに興味のある子はクラスの1、2割はいた。うちは情報工学と電子工学科があったんだけど、電子工学は、ハードもソフトもやりたいと思って入ったきた子がいました。コンピュータ部みたいのに所属していた友達がいました。大学行けば、ただでコンピュータ使えるわけだから。

きたみさんのブログ
キタ印工房

それにしてもITで何でもくくるのは変だなあとずっと思っています。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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