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August 31, 2010

失われた血球を回復させるタンパク質

これはすごい研究のような気がします。

慶応大学医学部プレスリリース8月24日
http://www.keio.ac.jp/ja/press_release/2010/kr7a43000003f23u-att/100824_1.pdf

血液のもとになる細胞を増殖、
治療によって失われた血球を回復させるカギとなるタンパク質を発見
―抗癌剤治療後の感染症リスク低下、輸血の必要性減少に期待―

1.背景 造血幹細胞は骨髄中に存在する血液のもとになる細胞で、一生涯にわたり白血球・赤血球・血小板を作り続けます。通常の状態では、造血幹細胞はごく一部の細胞がゆっくりと分裂を繰り返すのみで、残りのほとんどは静止状態、いわゆる「冬眠状態」にあります。これに対して、抗癌剤や放射線治療などによって血球が減少した状態、すなわち骨髄抑制2)状態になると、減少した白血球・赤血球・血小板を補うために、造血幹細胞は冬眠状態から目を覚まし盛んに分裂を始めます。造血幹細胞を静止状態に保つ因子としてはアンギオポイエチン.1、トロンボポイエチンなどが知られていましたが、その逆に骨髄抑制状態に反応して造血幹細胞を静止状態から分裂状態に誘導するメカニズムは全く不明でした。

2.研究成果
慶應義塾大学医学部血液内科中島秀明准教授の研究グループは東京大学医科学研究所との共同研究により、骨髄抑制状態に反応して造血幹細胞を分裂させ、血球回復を促進させる因子を世界で初めて同定しました。この因子はTIMP-3 とよばれ、もともとマトリックスメタロプロテアーゼとよばれる蛋白分解酵素の阻害物質として知られていました。TIMP-3 は癌細胞の浸潤・転移や関節リウマチなどの疾患に関与することが知られていますが、今回の研究でTIMP-3 が新たに血液細胞の増殖に関係していることが明らかとなりました。


素人がイメージできるのはここまでで、明らかになりましたっ!と言われても、そうなんかい、です。興味のある方は、PDFの続きを読んでください。

http://www.keio-hematology.jp/kenkyu-gyouseki/index.html
慶應義塾大学医学部血液内科研究グループ

このような記事にも目をくばるようになっただけでもアマサイには収穫です。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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August 30, 2010

ブラッグ・グレーティング構造

「変形」しても「変化」はしない熱膨張対策のカラクリとは@Tech-On
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20100727/184555/

宇宙空間にある人工衛星の表面温度は,太陽光が当たっているかどうかで非常に大きく変化する。その温度差は実に数百℃。温度差があれば,物質は膨張したり収縮したりと体積が変わり,変形するのが世の常だ。

 ところがこの熱変形は,人工衛星にとって都合が悪い。特に,センサや望遠鏡などのミッション機器を搭載する構造体では,ちょっとした変形によってミッション機器が向いている方向や相対的な位置関係が変わってしまうからだ。ミッション機器が当初の性能を発揮できなくなる恐れがある。

 そこで三菱電機は,ミッション機器の搭載位置や角度が温度変化によって影響を受けにくい人工衛星の構造体を開発した1)。その構造体は炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製で,三角形と六角形の格子を持ったグリッド構造。CFRPそのものは温度差によって変形するのに,そこに取り付けたミッション機器の位置と姿勢は変化しないという。

日経ものづくりで2008年に掲載と書いてありますから、おそらくはやぶさブームで再掲したんでしょうね。

【特許番号】特許第4216202号
【登録日】平成20年11月14日
【発明の名称】リブ構造体およびその構造体の製造方法
【出願日】平成16年1月26日(2004.1.26)
【公開番号】特開2005-208000
【特許権者】三菱電機株式会社
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リブにより構成される格子と、少なくとも2つ以上の反射波長を有する複数のブラッグ・グレーティング構造が形成された光ファイバとを備え、上記ブラッグ・グレーティング構造をその反射波長ごとに位置を対応付けて上記格子の交点と交点との中間部に配置したことを特徴とするリブ構造体。
【請求項2】
前記リブは、繊維強化複合材の積層物から成り、ブラッグ・グレーティング構造の形成された光ファイバが、上記積層物に内層されていることを特徴とする請求項1記載のリブ構造体。
【請求項3】
請求項1のリブ構造体は、3次元構造を有することを特徴とするリブ構造体。
【請求項4】
テープ状の繊維強化複合材のプリプレグを加圧しながら積層して下層部を形成する工程と、ブラッグ・グレーティング構造をその反射波長ごとに位置を対応付けて配置する工程と、前記プリプレグを加圧しながら前記下層部の上に席層する工程とを備えるリブ構造体の製造方法。
【請求項5】
繊維強化複合材の素材である強化繊維に樹脂を含浸させて成形型に巻きつけることによって下層部を形成する工程と、前記下層部の上に光ファイバのブラッグ・グレーティング構造をその反射波長ごとに位置を対応付けて配置する工程と、前記ブラッグ・グレーティング構造を配置した上から前記樹脂を含浸させた強化繊維を巻きつけながら積層する工程とを備えたリブ構造体の製造
【背景技術】
 構造物の健全性診断法としては、FBG(Fiber Bragg Graiting)センサを用いる方法が、従来から知られている。FBGセンサは、通信用光ファイバ中に形成されたブラッグ・グレーティング(Bragg Graiting)の反射スペクトルの中心波長が、歪みや温度によって変化する現象を利用し、波長変化から主に歪み量を観測するセンサである。FBGセンサは、非常に径の細い(例えば直径125μm)ガラスファイバを使用することから、軽量構造に多用されるCFRPによる積層構造への埋め込みや張り付けが容易である。また光ファイバの長距離伝送性と波長多重技術によって、大規模のセンサネットワークを形成することが可能である。これらのことから、大型軽量構造の健全性診断には、FBGセンサによるセンサネットワークの利用が現在、最適と考えられている。このようなFBGセンサとして、周期の異なる複数のグレーティング構造を備えている光ファイバを用いた面状センサとして構造体に貼り付け、様々な形状の面に対応し、面内の複数のポイントにおける歪みや温度変化を検出している。。
【発明が解決しようとする課題】
上述のような従来の面状センサの構造では、FBGセンサの配置により、面内のどのFBGセンサがどの程度波長変動したかによって、歪み発生の位置と歪み量を知ることができるが、局部的な歪みの影響を受けるFBGセンサは1つとは限らず、また各センサが受けた歪みの合成として、波長変動に現われるので、これらの解析を行わなければ歪みの位置と量を正確に把握できない。また、上記のようなFBGセンサの配置では、x、y方向の歪みは検出されるが、45°など斜め方向の歪みは検出されない。したがって、検出精度を上げるためには、より多くの測定点及び測定方向に対応してセンサ数を増やすとともに、細かな解析をしなければならない。

P4216202_2

純粋に構造力学的な話かと思っていたんですが、光ファイバの構造なんですね(対応特許じゃないのかもしれんが、近そうなのは特許になっていなっかったので)。

ブラッグ・グレーティング
http://www.symphotony.com/optipedia/fiberlaser/components/FBG.html

変形しても変化しないという性質が面白いです。

宇宙衛星の技術特許マップなんか作ったらおもしろそうですけど。

いや、そこまでの暇はござらん。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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August 27, 2010

技術者の地位

職務発明対価の議論が再燃「独占の利益」算定で新解釈

--具体的には、「相当の対価」の算定の考え方がどのように変わったのでしょうか。

 議論が分かれるのは、何をもって「独占の利益」とするかということです。もし使用者が自らは実施せずに他社にライセンスするだけでしたら、その他社から得られるライセンス料がまさに「独占の利益」であるということで話は簡単です。複雑なのは、使用者が自ら実施している場合、特に、使用者が実施し、さらに他社にもライセンスしているような場合です。そのような場合に、使用者が自ら実施している分について「独占の利益」が認められるのか、認められるとしてどのように算定すべきかが議論になります。今回のキヤノン事件とブラザー工業事件はいずれも、使用者自ら実施し、かつ他社にもライセンスをしていたケースです。
(中略)
 このように自社実施分についても原則として40~50%は「独占の利益」であるとはっきりと明示した点は、それまでの裁判例との大きな違いといえます。ただし、この40~50%の根拠についてはその説明がなされていなかったことから、この点について首をかしげる専門家も少なくないようです。

--話がなかなか単純ではありませんね。
 職務発明対価請求については論点が多くあります。そして、この「相当の対価」の考え方については、背後に、特許法35条の制度が、インセンティブのためのもの、つまり、使用者の発明に対するインセンティブを確保しつつ従業者にも発明をすることについてインセンティブを与えるものであるという考え方と、使用者が発明により得た利益を発明をした従業者に配分するものであるという考え方と、大きくわけて2つのアプローチがあります。いずれによるかで、各論点の結論が変わってくるものと思われます。


最後には、『今回のキヤノン事件、ブラザー工業事件の判決からわかるとおり、裁判における「相当の対価」の算定はまだまだ予測しづらい部分が残っていると言わざるを得ません。両事件の最高裁判所の判断によって算定基準がより明確になることを期待しています』
と結ばれています。

相当の対価なんて絶対算定できない。てか、定石は誰も作ろうとしないと思うよ。企業経営者でもあるよいこさんも言っているように、従業員はリスクとらないから。失敗したプロジェクトに金銭的補償はしないでしょう。それなのに、生産管理ががんばって量産化し、営業がマーケットを拡げたときだけ、発明者として、1億2億、要求するって人としてどうなの。

いや、それは、プロジェクトの報酬でなくて、発明対価だと言う人がいるけど、それで、社会で、会社で通用すると思う?

技術者の地位を高めるために、報奨金を高くとか言っている馬鹿なおじさんたちがいるみたいだけど、特許を出すことだけが技術者の仕事ではないですよ。製品化プロジェクトの過程で特許が生まれるのです。

それに特許が出来にくい、会社がノウハウとして保持したいと思うプロジェクトに携わっている人は報われないじゃん。これだけ、考えても技術者の地位うんぬんと言っているオジサンたちの主張が妄想だということが、わかります。そうならさ、自分たちで技術者天国の会社作ってみんさい。すぐ潰れるから(まあ、奴らはそんな実行力は絶対ない)

今はどこも発明報奨金を以前より高く設定しているから、それでよいでしょう。ええ、それが不服だったら裁判を起こせばいいんじゃないのかな。でも、日本に開発研究の現場では、それはレアケースだし、レアケースから対価の算定を定式化してどうすんのかなあ。

職務発明は、会社の組織力、設備投資が大きく寄与しているから、そんなにふっかけられんですよ。

「あなたは会社に大きく寄与したのです。もっともらえるはずです」と唆す三流弁護士の口車に乗ると、もっと大事なものを失ってしまいますよ。

これは職務発明議論ではありません。技術社会論です。その点お間違いないように。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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August 25, 2010

知財の現場みたいな。

弁理士も増えてきて差別化しよう、ビジネスを拡大しようという方が増えてます。それはいいんですが、なにか弁護士と同じステータスを求めている方がいるようで。

どういうことかというと;
私もいたからわかりますが、 事務所ってのは、なんだか下請け感覚なのであるよ、大手企業から明細書作成を委託されているみたいな。企業さんには大抵、知財のプロフェッショナルがいて、もちろん、内部にいるから製品技術のことをよく知っています。知財担当者あるいは発明者のご注文道理に書きますみたいな感じ。もちろん、一緒に発明を出願していきましょう、というスタンスもありです。しかし、自分の弁理士たる地位を確立したいと思うと、大手のしっかりした知財担当者でないとこの方がやりやすい。中小企業と言われるとこは、まだ知財の開拓がなされていない、とこでコンサルタン兼ねて知財顧問になるとエエんでねえの、みたいに思うわけさ。

ほーら、恰も、企業における顧問弁護士みたいでないの。

というわけなのさ。

でも、なんかね、そういう人達の言い分を垣間見ているとなんだかね、所謂上から目線なのよね。君たちは何も知らないでしょ、みたいな。もちろん、全部が全部そうとは言いませんが。

ずっと以前から企業のスケールに関係になくきめ細かい配慮がある、中堅事務所さんの方がアマサイは信用できると思うわけなのだ。

まあ、オイラももしかしたら、また事務所側の人間に戻るかもしれんしな。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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August 24, 2010

月へ行こう!

こんなものがあったんですね。まあ、あって当然でしょうけれども。

宇宙開発戦略本部@首相官邸

宇宙基本法(平成20年法律第43号)に基づき、宇宙開発利用に関する施策を総合的かつ計画的に推進するため、宇宙開発戦略本部が設置されています。宇宙開発戦略本部においては、
宇宙基本計画の作成及びその実施の推進に関する事務
その他宇宙開発利用に関する施策で重要なものの企画に関する調査審議、
その施策実施の推進及び総合調整に関する事務
を実施しています。

最近アップされたのが、これです。

我が国の月探査戦略
~世界をリードするロボット月探査と有人宇宙活動への技術基盤構築~

月探査の目標を定めるに当たっては、①2020 年に月の表側からのサンプルリターンを実現し2025 年に月の裏側からのサンプルリターンを実施する案、②2020 年に月の南極域に基地を構築し2025 年に月の裏側(南極エイトケン盆地)からのサンプルリターンを実現する案を中心に検討を行うとともに、別途実施された学生を中心とする月探査ナショナルミーティングや一般国民へのアンケート調査なども検討の参考とした。これらを踏まえ、更に月探査の目的を最大限効率良く、できる限り低コストで早期に達成することを目指した検討を行った。すなわち、今後の太陽系探査のための宇宙技術として重要な、重力天体への往還技術、長期ロボット探査技術などを効率良く早期に確立できる進め方とすること、~

うだうだと書いてありますが、要約すると、宇宙開発はどこの先進国でもやっている、日本には官民の素晴らしい技術があるのだから、それを宇宙開発に活かさない手はないだろう、国際産業競争に勝つためにもここはど~んと、宇宙にでもロケット飛ばしてみようやないか、ということらしいです(著しく簡略化♪)。

有人飛行も踏まえた、とありますが、当面はないでしょうね。理由付けが難しい。月面に定住するという視野でもあれば別ですが、サンプル持って返ったり、気候?の観測するだけなら人間要りませんから。

いくらかかるのかしりませんが(探せばこの付近に書いてあるでしょう)、はやぶさが一応の成功を収めた今、国民の理解は得られるでしょうね。

宇宙開発は集中と選択。なんもかんもやろうとしないで、1本柱を立てればよいのじゃないですか。あと今更、独自技術に拘らないで国際協力プロジェクトをもっと立ち上げればいいのでに。技術協力をしている国とは摩擦起こしにくいので(それでも戦争が起こるときは起こるが)、均衡な間柄になり、国際平和も築けるとアマサイは思うのですが。

しかし、官も民も、「戦略」つければいいと思っていやがる。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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August 23, 2010

生命維持機能の仕組みを解明

メタボローム解析を用いて生命維持機能(頑健性)の仕組みを解明
―生命維持機能は、重複遺伝子と複雑なネットワーク構造による相補が必須―

独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、重複遺伝子※1と複雑な代謝経路(ネットワーク構造)が、代謝産物の恒常的な維持に重要な役割を果たしていることを発見しました。これは、理研植物科学研究センター(篠崎一雄センター長)機能開発研究グループの花田耕介研究員、代謝システム解析チームの澤田有司研究員、平井優美チームリーダーらによる研究成果です。

背景

生物は数多くの遺伝子を持っていますが、1つ1つの遺伝子を欠損させた変異体を構築しても、その表現型はほとんど変化しないことが知られています。この現象から、生物には生命維持機能(頑健性)が存在することが分かってきました。その頑健性のメカニズムとして、「重複遺伝子による機能の相補」と「ネットワーク構造に存在する代替経路による相補」が挙げられています(図1)。しかし、この2つの相補メカニズムの関係性は明らかになっていませんでした。

モデル植物であるシロイヌナズナでは、多くの遺伝子の変異体が存在するとともに、代謝産物の複雑な代謝経路であるネットワーク構造も明らかになっています。これまでの研究から、ほとんどすべての生物で共通に存在する一次代謝産物(タンパク性アミノ酸)の生合成には、代替経路が数多くあるのに対し、シロイヌナズナの近縁種だけに存在する二次代謝産物(グルコシノレート)の生合成には、代替経路がほとんど無いことが分かっています。研究グループは、シロイヌナズナの一次代謝産物、二次代謝産物を用いて、重複遺伝子と代替経路による相補メカニズムの解明に挑みました。


100823


・花田耕介
・平井優美

こんなのアマサイには、宇宙物理学以上に価値がわかりません。が、生物(仮)勉強中なので、学習メモです。Twitterフォロー仲間にも植物研究の方がいらっしゃいますが、こういうことも、大きなターゲットなのかしらね。

国際シロイヌナズナ研究会議というものがあること自体、アマサイには驚きです。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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August 19, 2010

オラクルさん、そこに愛はあるのかい?

ぼちぼち日本の記事が出てきましたね。訴状はTwitterでリンクを提示してくれた人がいたのですが、それを読むのはちょっとねえ。特許公報も全部長いし。

グーグルは「根拠がない」と反論--オラクル対グーグル訴訟、Androidへの影響は?2010/08/18

 2010年8月12日、IT業界を震撼させる大型訴訟が発生した。米オラクルが、「AndroidはJavaプラットフォームの知的所有権を侵害している」として米グーグルを訴えたのだ(プレスリリース)。グーグルは翌8月13日に一部のメディアにメールで声明文を送り、オラクルの主張を「根拠のない訴え」として否定した。今後、両社は全面対決する可能性が大きい。

 オラクルの主張は、Androidが、オラクル(旧サン・マイクロシステムズ)の特許と著作権を侵害しており、グーグルが雇用した旧サンのエンジニアから特許の内容は伝わっていたはず、というものである。オラクルが挙げている特許は7件で、いずれもJavaプラットフォームの実装に関わる技術的な課題に関連するものである。

 一方、グーグルは、声明文の中で「この訴訟は根拠がない」とオラクルの主張を否定し、「グーグルとオープンソースJavaコミュニティに対する攻撃だ」と非難している。

JavaとAndroidの微妙な関係
 AndroidとJavaプラットフォームとの間には、やや入り組んだ事情が横たわっている。まず、多くの携帯電話には旧サン・マイクロシステムズ社がライセンス提供したJavaプラットフォーム「Java ME」が搭載されており、旧サンを買収したオラクルは現在そのロイヤルティ収入を得る立場にある。ところが、AndroidにはサンがライセンスするJavaプラットフォームは一切含まれないのだ。

 Androidのアプリ開発では、Java開発者にとって馴染みのあるJava言語やJava API群の多くを利用できる。開発環境もJava上に構築してあり、統合開発ツールEclipseが使える。ところが、Androidには旧サンがライセンスするJavaプラットフォームは含まれない。

それならばなぜ訴訟するんでしょうね。

Javaをめぐるオラクルのグーグル提訴--サン時代に撒かれた不満の種

Javaはオープンソースソフトウェアだが、GoogleはSunのJava提供に関する条件に不満を抱いていた。JavaはGNU General Public License(GPL)によって保護されていた。そのためGoogleは、携帯電話メーカーに対し、「Androidを使うと同ライセンスの共有条項の下で自社のソフトウェアのソースコードを公開しなければならなくなるのではないか」という不安を与えたくなかった。 (中略) SunはPCとサーバを対象とする「標準版」のJavaについては、もっと寛容なアプローチを採用していた。その1つが「クラスパス例外(classpath exception)」で、これはプログラマーがGPLの下でのコード公開を求められる可能性を心配せずに、GPLコードにリンクすることを認めるものだ。

 しかし、Sunはモバイル版Javaにはクラスパス例外を盛り込まなかった。そのため、Javaを使いたいモバイルデバイス企業(そういう企業は多かった)はSunのテクノロジを使用するために、より慣習的なライセンス料を支払う羽目になることが往々にしてあった。

 これは大きな収入源になった。SunのJavaへの取り組みに詳しい情報筋によると、モバイル版Javaに関するロイヤリティ支払いの金額は年間10億ドルを超えていたが、Oracleによる買収が実施されていた時期には、数億ドル規模まで減少していたという。

 したがって、Androidの大成功を目の当たりにしたOracleが、同OSについてもロイヤリティが支払われるべきだと考えるのは不思議なことではない。

いや、不思議なことではないって(^_^;)、それは世の中ではスジ違いなんじゃないですか。そんなのオラクルが言うっておかしいでしょう。

この後に三倍賠償の話が書かれているけど、今どき3倍はないよ。それ以前に和解しちゃうけどね(そのことも書かれていました)。

まだ不況から立ち上がれない企業がまだまだあるのですね。金ほしさに訴訟するなんて。今までもそうだと言えばそうなんですが、昔はまだ、自分達の技術の誇りを傷つけられた、みたいな言い分もあったように思います。今はひたすら、赤字を埋めるために、どこを訴えてやろうか血眼になっている。それは訴訟ビジネスともまた違う心根の卑しさを感じます。

こうなると、特許権の主張を抑えようという考えも出来てきますね。私は絶対反対だけど。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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August 18, 2010

天の川銀河の中に宇宙線加速器を発見

地球に降り注ぐ宇宙線の生成プロセスが明らかに
【2010年8月12日 数物連携宇宙研究機構(IPMU)】

今年初め、ピエール・オージェ観測所のデータから、予測に反して宇宙線の多くが陽子ではなく原子核であることが発表された。陽子に比べて壊れやすい原子核がどこでどのように加速されて、大量に地球に降り注いでいるのかはなぞであったが、同観測所のデータの解析結果から、そのメカニズムが明らかになった。

その内容は、高エネルギー宇宙線の多くが陽子ではなく原子核であり、高エネルギーになるほど陽子に比べて原子核の割合が多くなるというものだった。

原子核は陽子に比べて壊れやすく、長く宇宙空間を旅する間に陽子に壊れるだろうと考えられてきたため、この報告は研究者を驚かせた。超高エネルギー領域における宇宙線加速のメカニズムを考えても、陽子より原子核が選択的に加速されることはとても考え難いのである。

米・カリフォルニア大学ロサンゼルス校のAntoine Calvez氏、同大学の教授であり数物連携宇宙研究機構(IPMU)の研究者であるAlexander Kusenko氏、京都大学基礎物理学研究所の准教授 長滝重博(ながたきしげひろ)氏は、そのなぞを解いたと発表した。Kusenko氏らは、ピエール・オージェ観測所のデータを解析し、天の川銀河の中で原子核を加速するプロセスが進行している証拠をつかんだという。


例によってどんだけすごいことかわからないのだが、すごいことに違いないっ!

まあ、IPMUが関わっているから大丈夫であろう、allow, hello!

http://www.ipmu.jp/ja/node/804

粒子を超高エネルギーに加速できるであろう星の爆発は他の銀河で見つかっていて、ガンマ線バーストを出すことで知られています。今回の研究によりますと、同じような巨大爆発は我々の銀河の中でも、少なくとも100万年に数回の割合で起きていたという証拠を得ました。

現在観測される超高エネルギー原子核は数100万年以上に渡って巣のように張り巡らされた磁場にトラップされたものであり、複雑な磁場内の無数の回転や反転のため、観測される方向は完全にランダムになってしまいます。しかし研究チームは、他の銀河から来る超高エネルギー陽子についてはその源の方向を示しているはずであり、ピエール・オージェイ観測所は貴重な荷電粒子天文学のデータを提供できると予想しています。

京都大学の方はなんも出ておらんのだが。
長滝 重博HP

わからなくてもなにやらおもしろそう。それが物理学の魅力ではないでしょうかっ!

今日のアマサイは意味もなく!マークを書いておるのう、と思われた方、当たりです( ̄▽ ̄;)。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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August 17, 2010

ジェネリック医薬品

特許の意味が今一番わかるのは、ジェネリック医薬品であろう。
特許権があるということは、その特許権所有者しか作って売ることができないのだ。良いものなら、我が社も売りたい、と思うのが普通であろう。そのためにライセンス契約というものがある。海外にも特許権があれば、その国では、そこの会社に売ってもらう、というのも可能である。
それが晴れて特許権が切れる(基本的に出願から20年間)と、誰でも作って売って良いのである。
と言っても、アマサイが特許明細書を見て製造できるはずもなく、やはり、製薬会社が作るのである。研究開発せずに売れるのだから、製薬会社にも取ってもお得な話である。

【医薬最前線】第3部 ジェネリック始動(1)医療費削減の“特効薬” 根強い医療関係者の抵抗

 広島県呉市。戦艦大和の建造で知られる港町に7月29日、中津市など大分県北部5市の職員10人による視察団が到着した。呉市が取り組んでいるジェネリック医薬品(後発医薬品)の普及策を学ぶためだ。  「ジェネリックへの切り替えが進み、初年度は4500万円、2年目の平成21年度は8800万円の医療費削減効果が得られました」  呉市保険年金課の吉原信男課長の説明に目を丸くする視察団。「そんなに効果があるのか…。ぜひうちも」  「ジェネリック医薬品」とは製薬会社が発売した新薬(先発薬)の特許が切れた後に、他メーカーから発売される医薬品の総称だ。主成分は先発薬と同じで、いわば先発薬のコピー商品。費用と時間のかかる治験(臨床試験)を行わずに済むうえに、開発費を大幅に圧縮できるため、価格は先発薬より2~7割安い。

そりゃ、結果、医療費が安くなってバンバンザイのはずである。

ジェネリック医薬品の普及が進まないとされる要因の一つが、使用促進に対する根強い反発だ。  《ジェネリック医薬品は先発医薬品と全く同じ医薬品ではありません》  《安全性と有効性が異なる可能性があります》  栃木県医師会が2年前に作製したポスターには、厚生労働省の姿勢と真っ向から対立する文言が並ぶ。厚労省の見解は「ジェネリックは治療学的に先発薬と同等」だ。  「ジェネリックの製品によっては効きが悪かったり、動悸(どうき)を起こすものもある。使用には慎重になる必要があると考えた」。同医師会の太田照男会長はポスター作製の意図をそう説明する。同様のポスターは広島県医師会なども作製し、会員などに配布された。  ジェネリックの開発過程では、人体に投与して安全性や有効性を調べる本格的な治験(臨床試験)は行われない。「長年使われた先発薬で有効性などは確認済み」という考えがあるからだ。
うむうむ、同じ種類の成分が違う薬を作っているとこは良い迷惑であるな。20年も経てば研究開発も進み、もっと効能のあるものができているかもしれん。また、ここにあるように、当初はわからなかったが、何年かすると副作用がでるケースが発見されるということもないことはないだろう。

まあ、やはりジェネリックと何でも同じであったら、非ジェネリックは売れないようになるわなあ。この記事では、地方自治体で医師とが協力して再度治験をすることを計画しているそうだ。それをやってもらえれば確かに安心だ。

医薬品特許みたいにクリアだったならな、エレクトロニクスも( ̄-  ̄ ) 。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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August 16, 2010

知財をめぐる由無し言

なんだか、最近、科学技術の問題をなんでも知財法、知財権で解決しようとしているかのような暴論が見られる。

本日の日経経済教室でも、米国のように仮出願制度を導入したらどうか、なる意見が書かれている(秋元浩氏の論説)。

うん?日本では早期審査制度(条件はあるが)があるし、一年以内なら国内優先権主張ができる。米国の仮出願制度が優れているとは思えないなのだが。
・早期審査・早期審理ガイドライン(特許出願)
http://www.jpo.go.jp/torikumi/t_torikumi/souki/v3souki.htm

てか、特許権はその国ごとに設定されるのだから、必要な国にいち早く出すべきでしょう。
てか、それは知財方針ではあるけれども、ビジネス展開に関係してくる。その点は秋元氏の文章に記載があります。
(戦略と書いたのだが、この言葉の怪しさが最近気になるので他の用語にしました)

日本、米国、中国ぐらいは、いつもでも抑える、くらいの基本方針は必要でしょうね。

確かに、研究は研究、知財は知財と別々なもののように処理している企業、団体は多いにようには思います。

今流行りの知財経営という考え方は必要でしょうね。

いや、いろいろ考えていくと秋元氏の文章はそれほど悪いものではありません。いろんな可能性を提示しているということでしょう。

が、しかし、これを読んで「とにかく知財だな」とわけもわからず納得してしまう人がいるのが心配です。

誰しもが、きちんとした知財解説書を読み、セミナー等(無料のも結構ありますよ)で勉強していくことが、第1です。情報の海に身投げしていけません。

「特許って儲かるんですよね」という認識がまだ変わらないような気がする。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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August 13, 2010

地球深部探査船「ちきゅう」

誰しも、宇宙、地球外観測に目を奪われがちですが、まだまだ地球本体にもなぞがあります。それを探求するシステムの1つに海洋研究開発機構で行っている「ちきゅう」があります。

地球深部探査船「ちきゅう」

「ちきゅう」は、人類史上初めてマントルや巨大地震発生域への大深度掘削を可能にする世界初のライザー式科学掘削船です。「ちきゅう」は、統合国際深海掘削計画(IODP)の主力船として地球探査を行っています。

地球が水と生命に恵まれたオアシスであることを我々は既に知っています。しかし、過去46億年の地球の歴史で繰り返されてきた、隕石衝突、地震、火山噴火、津波、異常気候の発生は、地球上の生命に多大な影響を及ぼしてきました。

過去の気候変動、生物の活動、地殻変動の経緯を如実に物語る痕跡を地球はその内部に記憶しています。「ちきゅう」は、巨大地震発生のしくみ、将来の地球規模の環境変動、生命の起源、新しい海底資源の解明など、人類の未来を開く様々な成果をあげることを目指しています。

「ちきゅう」は科学史上初めて巨大地震の震源まで掘削し、そこを直接観測し、地震がなぜ発生するのか、そのメカニズムを解明します。また、掘削した孔(あな)には観測装置を設置し、地震発生と同時に、その情報を陸上へすばやく伝えるシステムを目指しています。

先日、民放の科学番組を見ていたら、タレントがこの地球に乗っている様子が写し出されていました。

これだったのかな?
■「トヨタECOスペシャル 奇跡の海を行く!僕たちの地球大航海」
放送日時 2010年7月19日(月)14:55~16:20
放送局 日本テレビ系列全国ネット

活躍しているんだなあ、と思って見てました。

最近トラブルがあったようです。
ケーシングパイプ設置作業の再開について

8月1日(日)に紀伊半島沖熊野灘の海域において、ケーシングパイプ(孔壁保護パイプ)設置作業中にケーシングパイプ、ウェルヘッドランニングツール(孔口装置設置機器)の一部、ドリルパイプ(掘削パイプ)が海中脱落するトラブルが発生したため、作業を中断し、外部有識者を含めた原因の究明および再発防止策の検討に取り組んでまいりました。

脱落原因としては、作業海域の流速が急激に上昇したため、ケーシングパイプが水中で想定を超える潮流を受け、これにより、ウェルヘッドランニングツールに著しい応力がかかったため、破断に至ったとの結論に至りました。

再発防止策として、パイプの降下作業を黒潮から十分離れた地点で開始、警戒船の監視位置を変更、退避時の手順を明確化、および設置機器の強度を向上するなどの追加的安全対策を講じ、8月 12日(木)16時以降(予定)にケーシングパイプの設置作業を再開することといたしましたので、お知らせします。

海中の作業ですからそういうこともあるでしょうね。
HPは情報開示と情報提供に大きく寄与しています。
科学研究については、検索することでかなり様子がわかります。素人科学者としては、大変ありがたいです。

相撲協会もこれくらいの透明性、保ってください。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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August 11, 2010

Yahoo!ビジネスモデル特許

ビジネスモデル特許ってまだ流行っているのですねえ。
まあ、結局ネットワークにおけるアルゴリズムなんですけどね。

【特許番号】特許第4514079号(P4514079)
【登録日】平成22年5月21日(2010.5.21)
【発明の名称】オークション主催者の手数料取得方法及びオークション主催者の手数料を取得するWWWサーバ
【出願日】平成12年10月16日(2000.10.16)
【特許権者】ヤフー株式会社
【発明者】柴田 一輝

【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなインターネット上でのオークションにおいては、出品者側には、落札者から代金がきちんと支払われるかという不安があり、落札者側には、出品者から商品がきちんと届くかという不安がある。そこで、かかる課題を解決すべく、本発明者は、通信回線を介して送受信可能であって金銭に替えて使用されるポイントを用いたオークション方法を発明した。このようなオークション方法にあっては、得たポイントを金銭に両替すること、及び金銭をポイントに両替することができるようにすることが好ましい。
 本発明はこのような課題に着目してなされたものであり、本発明の目的は、ポイントと金銭の両替が行われる際に、オークション主催者が確実に手数料を得ることのできるポイント移行方法、そのようにして得た手数料を活用して、安心してポイントを金銭に両替することができるようにするための損失補填方法、及び、そのようにして得た手数料を活用して、より安心してオークションを利用することのできるようにするための損失補填方法、そのような方法をWWWサーバーに実行させるプログラム記録したコンピュータ読取可能な記録媒体、及び、WWWサーバーを提供することである。

【請求項1】
金銭に換えて使用するポイントを送受信することによってオークションを運営する、オークション主催者が利用者端末から取得したポイントを保存するポイント保存部を備えた前記オークション主催者が操作するWWWサーバと、前記WWWサーバと接続され、オークションの利用者が落札した商品の代価として落札者から出品者に受け渡すために保有しているポイントを保存するポイント保存部を備えた前記利用者が操作する利用者端末と、前記ポイントを金銭に両替する両替者が操作する両替者端末と、によって実行される前記ポイントを金銭に両替する際に、両替において生じた損失の補填に用いることができるポイントをオークション主催者が両替の手数料として取得することができるオークション主催者の手数料取得方法であって、
1)前記利用者端末が、前記利用者端末のポイント保存部に保存されたポイントの少なくとも一部のポイントを前記ポイント保存部から減じるとともに、前記少なくとも一部のポイントを前記WWWサーバに送信するステップと、
2)前記WWWサーバが、前記利用者端末から受信したポイントから、前記オークション主催者の受け取る手数料であって両替において生じた損失の補填に用いることができるポイントを減じたポイントを、前記利用者端末からポイントを送信した利用者を特定する情報とともに、前記両替者端末に送信するステップと、
前記WWWサーバが、前記利用者端末から受信したポイントのうち、前記オークション主催者の受け取る手数料に対応するポイントを、前記WWWサーバのポイント保存部に保存するステップと、
3)前記両替者端末が、前記WWWサーバから、前記手数料に対応するポイントを減じたポイントと前記利用者を特定する情報とを受信するステップと、
4)前記WWWサーバが、前記利用者端末から両替のためのポイントが送信されたものの前記両替者から前記利用者に前記ポイントを両替した金銭が引き渡されなかった場合に、前記WWWサーバのポイント保存部に保存されたポイントの少なくとも一部を、前記両替者から引き渡されなかった金銭に代えて、前記利用者端末に送信するステップと、
を有することを特徴とするオークションにおける手数料取得方法。
[ナンバリングはアマサイによるもの]

45140791
---------------------
普通のネット上の手続きじゃね?と思うのでありますが、これはまだBM特許が流行っている時に出願され、審査請求7年適用なのですね。

それにしてもねえ。

ヤフーってこんなことしているから、、、と思わなくもない。

BM特許を未だにビジネス手法が特許に成りうると考えている人がいるらしい。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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August 10, 2010

Intel対米連邦取引委員会

Intel、独禁法違反訴訟でFTCと和解

米Intelと米連邦取引委員会(FTC)は米国時間2010年8月4日、FTCがIntelを独占禁止法違反で提訴していた問題で和解したと発表した。Intelは、CPU、GPU、チップセットについて、脅迫行為や抱き合わせ販売、競争妨害、競合製品の販売の制限などを行わないこと、また、他社製品の性能に関してコンピュータメーカーを欺かないことに合意した。
(中略)
Intelは、「今回の和解合意で、当社がいかなる法令違反も、提訴の内容が事実であることも認めていないことを明言する」としている。同社は今年6月に、FTCと和解に向けて交渉中であることを明らかにしていた

公的機関が企業を提訴して、和解するということ自体イマイチ理解できないアマサイです。

FTCは、Intelが【今後】不正な取引は行わないことに同意したと言っています。それはつまり、過去にそのようなことはあったけど、もうしません、ということですねえ、常識的に考えると。しかし、Intelは過去にも不正はないと言っていますね。

FTCのプレスリリースを読めばいいのかもしれませんが、

CNET Japanでもう少し詳しく書いています。

しかし異なっているのは、FTCの決定の背後には米連邦政府の影響力があることだ。さらに、FTCの8月4日の発表によると、FTCは、今後Intelが取る可能性がある、あらゆる有害な反競争的行為について、たとえ今回の同意判審決で特に禁止されていなくとも、それを問題にできるという。

 FTCの決定はIntelの誠実さを保つことを重要視している。今回の和解の下で、Intelは顧客との間で、AMDなどの競合企業からチップを購入できなくする契約を結ぶことが禁じられる。また、Intel製品の購入をやめて、Intel以外のサプライヤーと取引を行った顧客に対して、Intelが報復措置を取ることもできなくなる。この報復処置については、米証券取引委員会(SEC)がごく最近申し立てを行っている。

FTCはIntelを否定するより懐柔した方がよいと考えた、という気がしないでもないです。

AMDは今回の和解に素早く反応した。「Intelとの和解の中で、AMDの大きな懸念として残ったのは、Intelが競合企業の市場参入を拒むために『全部かゼロか』という割引を採用していることだった。FTCの決定では、そうした不当な扱いをはっきりと、そして確実に禁止しており、Intelの行為に対して実施中の監視を保証している」。AMDは4日、このように述べている。 (中略)  ジョージメイスン大学法学部(バージニア州アーリントン)准教授のJoshua Wright氏は、8月4日の決定後に、「単純に、この和解が消費者にとっての勝利に等しいとみなすことはできない」とブログに記している。FTCの研究員でもあるWright氏によれば、米政府機関の和解は、必ずしも「消費者の福利の観点から見て意味のあること」とは限らないという。
消費者は関係ない、とまで言いませんが、この中のメインイッシューではないでしょう。しかし、企業間の取引が平等であるか、否かは消費者にも影響を与えます。消費者には、良質商品を適正価格で安定供給できることが必要です。それに対しては改善の方向にベクトルが動いていると言えるでしょう。

日本の市場にどう影響が出るでしょうか。

ちょっとアマサイの頭ではなかなかついていけない問題です。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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August 06, 2010

スパコンで医薬開発

森山さんのところから拾ってきました。

東京大学 先端科学技術研究センター
がんの再発・転移治療薬開発用スーパーコンピュータシステムが稼働

世界初!分子動力学により抗体医薬品の基本構造の設計を実現

このほど、東京大学 先端科学技術研究センター(所在:東京都目黒区、所長:中野 義昭、以下、先端研)と富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山本 正已、以下、富士通)は共同で、がんの再発・転移治療薬の開発に活用するスーパーコンピュータシステムを構築し、2010年8月1日より稼働を開始させました。
本システムは、富士通のブレードサーバ「PRIMERGY BX922 S2」によるPCクラスタ型のスーパーコンピュータです。300ノードで構成し、理論ピーク性能は38.3テラフロップス(注1)で、先端研におけるがんの再発・転移を治療する「ゲノム抗体医薬品」設計のためのコンピュータシミュレーションに活用されます。

やっぱり、官民で協力しないとね、こげなことは。

【「がんの再発・転移を治療する多機能な分子設計抗体の実用化」研究プロジェクトについて 】 先端研 児玉 龍彦教授が中心となって推進する、最先端研究開発支援プログラム「がんの再発・転移を治療する多機能な分子設計抗体の実用化」のための研究開発では、ゲノム解読成果を基にしたがんの「ゲノム抗体医薬品」を、コンピュータシミュレーションを駆使することで世界に先駆けて設計し、臨床試験・治療を開始することを目指しています。 抗体医薬品の研究開発世代には、1990年代からの動物実験により作った抗体医薬品をヒト型化し人間に適用できる抗体をつくる第一世代、2000年代からのがんに直接作用して放射線などによって治療できる抗体をつくる第二世代があります。このたびの研究開発は、スーパーコンピュータによるシミュレーションを活用して抗体医薬品の基本構造の設計を行い、将来、日本で発生率の高いがん(肺、大腸、胃、肝臓、膵臓、前立腺、乳腺)や、再発・転移した進行性がんに対しても副作用の少ない画期的な第三世代の抗体医薬品による治療ができることを目的としています。

ちゃんと、こういうふうに目的を明らかにすれば、仕分けでも問題なかったはずです。
仕分けの話、まだ言うか、ですと?そりゃ、言い続けますよ。あの件で、日本の科学研究が、哲学も信念も目的さえもなく、無造作に金を使っていたのが露呈したのですから(自称・科学作家が、科学研究に弊害をもたらす非科学作家だということもわかりました)。

まあ、その反省があって(国民も知らなかったからね)、人々は科学に関心を持ち、国費が有効に使われる兆しも出てきました。万事塞翁が馬ですかね。

このように、医療に使われるのであれば、研究費を使うことに反対の人はいないでしょう。もちろん、無尽蔵ではありませんよ。22位だったのを1位にしたいという要望(2位でもいいですけれど)は無理です。金がいくらあっても足りません。趣味の研究は自分達でやってください。

スパコンが作る世界というのは、希望に満ちていますね。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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August 05, 2010

反物質の証明???

“物質の存在”の謎を解く新素材?

新たな特性が証明されれば、現在の宇宙で物質が反物質よりもはるかに多いことに説明がつくという。「初期宇宙では、あらゆる物質に対称性があったはずだ」と、今回の研究に携わったドイツのユーリッヒ研究センター固体物理研究所(Forschungszentrum Julich Institute of Solid State Research)のマルヤーナ・レジャイッチ(Marjana Lezaic)氏は話す。 (中略)

6月18日付の「Nature Materials」誌オンライン版に掲載された今回の論文によると、ユーロピウムチタン酸バリウムは、磁気特性と電気特性の組み合わせが他のセラミックスとはまったく異なるという。
 セラミックスの結晶内では正と負の電荷(双極)が分離している。しかし、結晶全体では電気的に中性だ。それぞれの双極は通常不規則な方向だが、強い電場が横切ると、電気双極子モーメントが存在するのであれば電場の向きと一致するはずだという。「これには、方向磁石を磁場に置くと向きが変わり、磁石の磁気モーメントと磁場の方向が同じになるのと同じ原理が働く」とレジャイッチ氏は説明する。
 さらに、電子には軌道運動(スピン)から磁気モーメントが生まれる特性がある。磁気モーメントは観測可能な磁場を作り出す。粒子の対称性から、電気モーメントと磁気モーメントは一致する傾向がある。
 つまり、電場を与えると、電子の電気双極子モーメントは磁気モーメントと共に反転する。新素材の磁場を観測すれば、電気双極子の反転を証明できるのである。「電場が磁場に及ぼす変化を検出することで、電子の電気双極子モーメントが実際に存在するかがわかる」とレジャイッチ氏は話す。
えーと、ほんとにそうなんですか( ̄▽ ̄;)。 磁気・電気特性が異なるだけ、反物質の証明になるんだろうか。 飽くまでも物性の特異現象と思うのであるが。

どなたか、解説、補足をしていただけませんか。

最後には「実験は成功する見込みが高い。どの段階で成果が出るのかはわからないが、数年後には新たな研究結果が期待できる」と書いてあるである。
-----------
[追記]明男さんが掲示板に投稿してくださった内容が記事を補足していると思いますので、こちらに貼り付けます。
明男さん、ありがとうございます。

http://8824.teacup.com/amateurscientist/bbs/2955

多分、こんなことかも 投稿者:明男 投稿日:2010年 8月 5日(木)20時16分33秒
例によって、おかしい個所がいくつかあるのと、間違いではないが説明が不親切なため良く分からない(勿論自分の知識不足もある)のであるが。。。

ユーロピウムに限らず、チタン酸バリウムは強誘電体として有名である。つまり、通常は電場との相互作用が主であり、磁場との相互作用を云々することはあまり無い(と思う)。
この話の要諦は、”電子”そのものであり、マテリアルは電子の基本特性を評価するための、あくまで実験材料である。ここで、電子の特性として、電場に関しては”点電荷”と思われていることである。つまり電子は“素粒子”であり、内部構造は無いとして扱われる。この場合、単独では電気双極子は理論上現われない(電気単極子)。一方磁場に関して言えば、電子はスピン(記事では軌道運動となっているが、間違い。内部自由度である)を持つため、磁気モーメントを持つ。したがって、磁場と相互作用する。
以上を踏まえて考えれば、本来、電気単極子・磁気モーメント(磁気双極子)しかない筈の電子に電気双極子があるのではないか、という新理論を主張するらしい。その実験材料として強誘電体に電場をかけ、電気双極子の反転による磁気モーメントへの影響を検出しようとするものと思われる。
しかし、そううまく行くかな?素粒子実験と異なり、本来的に多体問題の物性実験でエレメンタリな特性を直接的に評価できるかどうか。

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August 04, 2010

東北大、MEMS

東北大のMEMS向け試作コインランドリ、10月に本格稼働へ

 東北大学のマイクロシステム融合研究開発センターが2010年4月に開設したMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)の「試作コインランドリ」は、半導体製造装置の整備などの進行状況から、今年10月ごろに本格稼働できる見通しとなった。これは、東北大原子分子材料科学高等研究機構の江刺正喜教授が7月28日に開催した東北大学‐産総研連携公開講演会の中で明らかにしたもの。

 同試作コインランドリは、MEMS向けを中心とする半導体の試作装置・試作ラインを企業などに合理的な有償費用で開放し、多くの企業にMEMSなどを試作する機会を提供する設備群である。企業の中には、MEMSを試作する技術は持っているが、高価なプロセス装置を持っていないために、外部に試作を依頼せざるを得なかったユーザー企業がある。こうした企業にMEMSを自分で試作できる場が提供されることになる。また、「自社に設備が現時点で無くても、MEMSを設計・製造する自社の技術者を育成できる機会が確保できる」とも説明する。


名前、悪すぎるでしょう。コインランドリのどこにMEMS使うでありますか?と疑問に思ったアマサイがお馬鹿さんなんでしょうか。

http://www.tohoku-epco.co.jp/seven/keyman/esashi.html
(注2)「コインランドリー方式」
 MEMSの商品開発をそれぞれの企業が独自で設備を用意するのではなく、江刺研究室と参画企業である(株)メムス・コアの研究設備を、「コインランドリーで洗濯をするように気軽に使える」という意味。

気軽さ、からコインランドリーを想起します?アマサイ的には、コインランドリーはけして気軽なもんじゃないと思うのでありますが(^^;)。まあ、それはいいでしょう。


MEMSの活躍の場の1つに光学機器があります。医療の分野に応用できる技術があるといいですな。

■特開2007-114758
【発明の名称】露光方法
【出願日】平成18年9月15日(2006.9.15)
【優先日】平成17年9月21日(2005.9.21)
【出願人】国立大学法人東北大学
【発明者】芳賀 洋一、松永 忠雄、江刺 正喜、戸津 健太郎

【技術分野】
本発明は、カテーテル・内視鏡等の立体形状へのフォトリソグラフィにおける露光方法に関する。
【背景技術】
カテーテルや内視鏡の形状及びそれらの内腔は円形であり、一部のツールを体内に入れる際に体に刺す針の内腔も円形であることから、これらのツールは円筒・チューブ形状が望ましい。また、内腔を確保することによりカテーテルや内視鏡においては別ツールの挿入や薬液の注入に、カプセル内視鏡やドラッグデリバリーシステムでは薬液タンクやバッテリーの置き場所として利用することができ、内腔を確保することが望ましい(図1参照)。
【発明が解決しようとする課題】
従来の立体形状へのフォトリソグラフィにおける露光方法では、以下のような問題点があり十分満足する露光が達成できなかった。
(a)立体形状にレジストを均一な膜厚で成膜することが難しい。
(b)レジストを塗布したサンプルとフォトマスクの位置合わせが難しい。
(c)レジスト厚及びレジスト膜への露光入射角度が大きく変化することにより露光ドーズ量が変化し、正確なフォトリソグラフィが行えない。
したがって本発明は、上記従来の問題点を解消し、立体形状へのフォトリソグラフィにおいて、最適な露光分布条件を実現することを課題とするものである。
【発明を実施するための最良の形態】
本発明露光方法に係るマトリックス分割露光の概念図を図2に示す。
図2からわかるように、立体形状(基板の凸面及び凹面)へのフォトリソグラフィにおいて、レジストの高さ位置(A、B、C)及び膜厚分布を2次元のマトリックスに分割し、フォトマスクを用いずにマトリックスごとに露光高さ(A’、B’、C’)に合わせた焦点高さと、レジスト厚さに合わせた露光ドーズ量を用いて露光を行うものである。
さらにレジスト内部の光の乱反射、レジストとその下層の界面における反射などを考慮し、レジストの高さ位置と膜厚分布に基づいて、隣り合った2次元マトリックス間の相互作用を予め見積もることでレジスト膜内における潜像を反映した最適な露光を行い、より正確でファインなリソグラフィが実現できる。

2007114758
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ちょっとね、なかなか難しい技術なんですけどね。

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August 03, 2010

慶応大学岡野研究室

ヒトiPS細胞から精子や卵子…慶大に研究申請

 様々な細胞に変化できる人間のiPS細胞(新型万能細胞)から精子や卵子などの生殖細胞を作る研究を、慶応大学の岡野栄之教授らのチームが計画し、同大学の倫理委員会に申請した。

 人間のiPS細胞から生殖細胞を作る研究は今年5月、国の指針で解禁されたばかりで、国内では初めて。倫理委で承認されれば、年内にも研究を始める。

 岡野教授らと不妊治療専門の加藤レディスクリニック(東京都新宿区)、実験動物中央研究所(川崎市)の共同研究。山中伸弥・京都大学教授が白人女性の皮膚細胞から作製したiPS細胞を使い、試薬などを加えて生殖細胞に変化させる方法を探る。国の指針に従い、受精は行わない。

岡野栄之先生はペン太ペンギン堂先生の大ぼちゅですね。

岡野研Weblog 
大所帯です。メンバー写真中央の一列目にぺん太先生もいらっしゃいます。

受精しなけれりゃいいんと違う?というか、それは国法で禁じていますからね。

今日本がフロントランナーになれる数少ない研究分野の1つですからがむばってください。
iPS細胞にはこのHPが易しく、かつ詳しいです。

「iPS Trend」

オイラも将来はこの分野の特許扱ったりするかも。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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宇宙大規模構造の解析、新手法?

宇宙大規模構造の解析、新手法?
暗黒エネルギーに支配された宇宙大規模構造を新手法で明らかに
【2010年7月29日 NRAO】

『カナダ・トロント大学および台湾の中央研究院のTzu-Ching Chang氏らの研究チームは、大規模構造が過去数十億年にどのように変化してきたのかを明らかにするために、水素ガスからの電波放射の強度分布を電波望遠鏡で広範囲に調べる方法を考案した。』

『誕生から間もない初期の宇宙は、超高温・超高密度で(電子や光、クォークといった素粒子が存在する)スープ状態だったと考えられている。そのスープ中に存在していた音波は、今も検出可能な痕跡を残していると考えられている。Chang氏らの研究チームが考案したのは、水素ガスが放射する電波の観測を通じて、その痕跡を計測するという手法だ。』

『その結果、得られた構造の一部と、以前に可視光観測で得られた構造との間の相関関係が明らかになった。また、これまでに検出された量を超える水素ガスが検出されたほか、距離の面においても、これまでに比べて10倍も遠い距離にある(電波を放射する)水素ガスが観測された。』

う〜む、天文ネタはガセが多いのよねん。すぐ、我々が最初の!と言いやがるのさ。アマサイでは判断できないので掲載しときます。これがスゴイことか、そこそこの技術か、わかる方、ご教示ください。

夏は観測しやすいのか?天文ニュース多いですね。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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August 02, 2010

JAXAiに行ってきました。

JAXAiに行ってきました。
別にそれが目的じゃなくて、ブログ仲間(TさんMさん)と真夏の密会?に行った帰りに寄ったのですけれど。

3、4年前にこれまた、ブログ友達(というには恐れ多い方)と会うのに時間を潰していたところ見つけました。

こんなとこにこげにいいものがっ!と興奮したのですが、そのときは閑散としていましたね。なぜ、もっと宣伝しないのか、と疑問に思ってました。

夏休みのせいか、係員が三人ほどいらしてました。

はやぶさのビデオを常時流しているようです。願わくばもう少し広いといろいろできると思うのですが。

お金をかけて衛星等飛ばしているのですから、国民に広く啓蒙しないとね。

はやぶさの実機、JAXAiでも展示するみたいですね。

仕分けはどうなったんですか、と係員のお姉さんに聞きたかったが。REN4もはやぶさは褒めてたから大丈夫なのか。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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