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September 30, 2010

光ファイバ

世界最高速の光可変分散補償動作を実証


独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】を拠点とする「光ネットワーク超低エネルギー化技術拠点」においてネットワークフォトニクス研究センター【研究センター長 石川 浩】光信号処理システム研究チーム 並木 周 研究チーム長、谷澤 健 特別研究員は、産総研拠点協働機関である株式会社 トリマティス【代表取締役 島田 雄史】と共同で、マイクロ秒オーダーで高速動作する光可変分散補償技術を開発した。

 光ファイバー伝送の阻害要因である波長分散(以下「分散」という)を自動で取り除く技術である可変分散補償は、従来技術では原理的に高速動作が不可能であった。これに対して産総研は新しい原理に基づく独自のパラメトリック可変分散補償方式を提案してきたが、このほど、同方式にトリマティスの小型波長可変レーザーの高速制御技術を適用することによって、従来技術の100分の1以下であるマイクロ秒オーダーの応答時間を達成した。この成果は、産総研が推進する将来の高精細映像情報を極低エネルギーで転送するダイナミック光パスネットワーク技術開発に貢献する。

要は光ファイバ伝送が早くなると(^^;)。

パラメトリック可変分散補償方式の応答速度は、波長変換のために高非線形ファイバーの四光波混合を励起する光(以下、ポンプ光)の波長切り替えの応答速度に依存する。産総研は、およそ10マイクロ秒程度で波長の切り替えが可能な小型波長可変光源の高速制御を開発し、これを用いた高速パラメトリック可変分散補償装置を開発した。図1に産総研の開発した高速動作可能なパラメトリック可変分散補償器の構成と動作原理を示す。信号光(周波数ω0)は、前段の波長依存分散媒質を伝搬後に、高速・小型波長可変光源からのポンプ光(周波数ωp)とともに高非線形ファイバーを伝搬する。縮退四光波混合により、ポンプ光の周波数ωpを変えることで、ω1=2ωp-ω0の関係を満たす周波数ω1の変換光を得ることができる。光フィルターで変換光のみを選択的に取り出し、後段の波長依存分散媒質を伝搬することで、変換光は、変換波長に応じた分散を受ける。この構成が補償する分散は、ω0の周波数における前段の分散媒質の分散と変換後の周波数ω1における後段の分散媒質の分散の差となる。高速・小型可変光源を用いることで、ポンプ光の波長の切り替え、つまり、分散の可変補償を高速に行うことが可能となる。

Sansokenfig2

う~ん、光ファイバって結構複雑なんですね。ちょっとよくわかんないや。


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September 29, 2010

イグ・ノーベル賞候補と呼んでください!

今一番、科学啓蒙に貢献しているのは、イグ・ノーベル賞とその受賞者かもしれませんね。


イグノーベル賞受賞者が語る、エクストリーム実験の面白み

Theodore Gray(セオドア・グレイ)氏は強力な数式処理システム「Mathematica」の開発元であるウォルフラム・リサーチの共同設立者だ。また元素周期表をかたどったテーブル「周期表テーブル(Periodic Table Table)」により、2002年イグノーベル賞 化学賞を受賞した科学者でもある。さらには人気のiPad向け電子書籍「元素図鑑:The Elements in Japanese」の作者でもある。
 多彩な才能を持つGray氏だが、このたびアメリカの科学雑誌「ポピュラーサイエンス」で連載してきた、家庭で(一部なら)できる科学実験のコラム「Gray Matter」を「Mad Science 炎と煙と轟音の科学実験54」(オライリージャパン刊)として書籍化した。オレオクッキーのエネルギーを過塩素酸カリウムで解放してロケットを飛ばし、マグネシウムフラッシュライトを輝かせ、ポップコーンに塩味を付けるためにナトリウムと塩素を反応させる……。

周期テーブル・テーブルというのは初耳です。

http://www.theodoregray.com/PeriodicTable/

なるほどね。周期表机ですね。実際に作るとこがすごい。

子供が、自分の手を動かして実験してみる、ということは重要なことですね。「Mad Science」の中には、危なくない、難しくない実験も載っています。家でやってみる実験の本というのは他にもいろいろあるんですけど、他の本と「Mad Science」がちょっと違うのは、あまり制限を設けず、家ではできないタイプの実験も扱っていることです。私ならば安全にできる実験を載せていますが、誰でもそうできるわけではありません。  たとえば、リンを使った実験「ベストマッチ (Making Perfect Match)」。リンは有害ですし、入手も難しいので、誰でもやってほしい実験というわけではありません。危険だけど、それでもとても美しいので、皆さんに見せたいと思って載せたわけです。やってほしい実験もあれば、やってほしくはないけど、見せたい実験というものもあるわけですね。  前書きで、スカイダイビングやハンググライダーを例にしていますが、そんなこととても怖くて自分ではできない、でも、見ているのは楽しい、というものはあります。同じように、とても自分ではできなくても、読んで楽しい、という種類のことはあると思います。

文科省認定の理科実験の手引きとは対極を成しているわけですね(^_^) 。

子供のころ、理科少女だったワタクシにはグレイさんの活動に共感いたします。家庭できるおもしろ実験もいいですが、是非、「大化学反応」をたくさんしてほしいです。

この本に書いてあるようなことをやってみたいのであれば、科学を学ぶこと。必ずしもプロの科学者になる必要はないですけど、科学を知るということが絶対に重要です。科学者にならなくても、科学を知っているというのはとても有利なことです。ものごとがどのように働くのか、ということを知っていることは、すごく大きなアドバンテージ、利益になります。本を読んで、科学的に働く仕組みを知ることは非常に有益だと思います。
 科学を実践する方法はなんでもいい。私は科学というものを広く捉えています。コンピュータというのは、まさにあらゆる部分が科学だと思います。数学は、科学の基礎ですし。数学的な考え方というのは、非常に科学的だと思います。

そうですね。なんかとなんかを混ぜて爆発した、なんてきれいなんだ、では単なるいたずらです。どうしてそうなるか調べてみる。それが科学する心です。

ワカモノがなにかやろうとしたとき、そのタネは科学学習に潜んでいます、って多くの人に気付いてほしいな。

科学には大いなるニューフロンティアがある、と思ったのはワタクシが18歳。それから幾年月。常に最前線にいる毎日です。

アマサイもイグ・ノーベル賞に値する活動を。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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September 28, 2010

先使用権を巡る小議論

自分たちの技術を護るという観点では、特許出願する他に、先使用権制度を利用するという手があります。製品化する場合にその事業計画書、開発予定表、設計図、仕様書などを発行日付が明らかなように、保存をしておきます。全部封をして公証役場で日付を証明してもらうのが一般的です。

もし、他社があんたところ、うちの特許技術使っているだろう、侵害だと言われたときに、いえいえ、うちは、貴方が特許を取った以前から、製品化に着手しております、という証明に使うのです。それが証明されたなら、侵害は問われません。
(わかりやすく書いているので、法律的文言と合っていないことは勘弁してください)

「資金力のないとこは、無理して特許出願しないで、先使用権制度を利用すればいいじゃないか」という意見をフォローさんからもらったのですが、私は全く同意できません。無理してでも、出願すべきです(大事な技術ならば)。やはり、特許権は、明細書という公的に認められた権利書に記載された内容が保証される強い権利です。中小企業こそ、武器としてこの強い権利を持つべきです。

以下、それに関連して私がつぶやいたことです。
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(先使用権のために)普通公証制度使うでしょう(^^)。開発者が嫌がるんですよ。先使用権確保っていうと。なんだ、出願してくれないのかって。もうシステマティックに全プロジェクト関連書類パッケージ(※1)にしようと思っています。

先使用ってなんか後ろ向きでしょう。後で活きるどうかもわかんないし。防衛特許というと消極的に見えるけど、出願する時点で積極的な行為です。製品周辺も権利確保できるし。出願しないものは、先のパッケージのまま保持すればいいと考えています。

防衛特許って出願人=企業の意向であって、「防衛」って判子が押しているわけではない。そんな当たり前だって言うかもしれないけど、分かっていない人がいる。それが革新的な技術である可能性だってある。精錬して特許出願するというだけでアグレッシブな知財活動です。

どうしようもないのは取り敢えず出願。あと技術者年間○件ノルマ。それでも先の革新的可能性がないわけではないけど、少なくとも戦略的ではありませんな。今はそんなバブリーなことやっているとこないと思うけど。

出願件数が下がっているというけど、それは最適化しているのかもしれません。今まで無意味に出願しすぎた。増加している業種、会社もあるはずですから。
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※1.先使用権を利用する、しないに関わらず、製品製造に関する情報は、全てきちんとしたデータとしてパッケージにしておくということです。そういうツールも安く売っているので、それを利用しようと思っています(公証役場で証明してもらうのと同じ効果がある)。

先使用権は特許出願の代替にはならないという結論です。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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September 27, 2010

iPS細胞と肝臓幹細胞

iPS細胞と同じ手法 肝臓の幹細胞ができた 国立がん研2010年9月26日

あらゆる細胞に分化するiPS細胞(人工多能性幹細胞)を作るときと同じ手法で、人間の肝臓細胞のもとになる幹細胞を作ることに、国立がん研究センターのグループが成功した。培養が難しい肝臓の細胞を、幹細胞から大量に増やせるので、薬の安全性試験や肝炎ウイルスの研究などに応用できるという。同じ手法なのに、iPS細胞とは別のものができた詳しいしくみはわかっていない。

 同センターの石川哲也・がん転移研究室長が24日、大阪市で開かれている日本癌(がん)学会で発表した。

 石川さんは人間の皮膚や胃の細胞に、iPS細胞をつくるときと同じOct3/4、Sox2、Klf4という三つの遺伝子をウイルスなどを使って入れ、培養した。すると、アルブミンなどのたんぱく質を作り出す肝臓細胞の特徴を備え、しかも無限に増殖する能力を持つ幹細胞ができたという。この細胞を「iHS細胞(誘導肝幹細胞)」と名付けた。肝臓の細胞は体外で増やすことも、iPS細胞から作ることも難しかった

先日のNHK特集では、iPS細胞がガン細胞になることもあり得るとやっていました(ごめんなさい、正確な言い方じゃないかも)。

この研究も医療に適用するかどうかは、まだまだまだ、検証が必要と思います。

がんセンターの研究室サイトはしょぼいものでした。科研費のHPは詳しく書いてあります。

ヒトiPS細胞とがん治療/
石川哲也(国立がんセンター研究所 がん転移研究室)

ヒト誘導多能性幹(iPS)細胞の応用分野 iPS細胞作製技術の医療応用として提唱されている可能性をまとめる。第1に、疾患のメカニズム解明への応用が期待されている。難病を持つ患者さんから疾患別にiPS細胞の樹立を行い、正常な機能的体細胞が形成されない原因などを分子、細胞レベルで解析することや病因となっている体細胞を用いて病態の解明にも応用できる可能性がある。第2に、創薬への応用が期待されている1)。例えば遺伝的背景が異なるヒトiPS細胞から、機能性体細胞を分化誘導し、安定供給体制を整え、毒性や代謝試験(例えば肝細胞のCYP活性の阻害、誘導など)、心筋細胞を用いたQT延長試験に用いることが挙げられる。他にもiPS細胞から作製した細胞による薬理・薬効試験も考えられる。第3に、iPS細胞を応用した細胞移植による再生医療が期待されている。病気、各種損傷などの治療目的で免疫拒絶の回避ができる自家移植細胞として、さらに、各種の主要組織適合性抗原をもつiPS細胞を取り揃えた細胞バンクの設立により、他家移植の細胞源として大きな期待が持たれている。

医療となると一般市民には判断つかない世界です。でも情報はチェックしておかないと。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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September 25, 2010

一種の知財戦略みたいな話

Twitterで(主に中小企業に対する)知財戦略についてつぶやいてみました。

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審査請求費用は時間差で来て結構でかい金額なので「なんじゃ、こりゃ~、払わん」という社長がまま居ると聞く。中小企業には金の話をまずして、出願同時審査請求を進めた方がいいかもしれん。

一件ごとに料金をいただくではなく知財コンサルとして動かないと無理。出願すべきかどうかの判断、しないこともコンサルであると。資金の問題じゃなくて開発型かどうかです。

中小に多少誤解はあろうとも「特許っていいな」と思わせることも知財プロの仕事です。地方の産業振興基金にも申し込みやすい。特許に目覚めた社長さんを何人か見てきました。特許出願を目指すというのも技術開発の動機になります。

テクニックをよく知る特許屋は「特許なんて従来と違えば取れるんだから画期的なものでなくてもいいんだ」なんて言いますけど、それでも技術が氾濫している現代に新規の技術を開発し、審査を通るのは、やはりスゴイことです。それは誉めないと。

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昨日のつぶやきは、発明協会主催の中小企業向けセミナーで弁理士さんが話すようなことです。私流にアレンジしてますが。

若い人に特許発明セミナーをすると熱心に聞いてくれます。DBに君の名前入れてずらっーと特許が出てくると良い感じだよね、てなことも興味持ちます。そんなのどうってことないと思う人は開発に向かないですね。

入社3年くらいで自分が発明者になった発明が出願されれば嬉しいし、特許になった日にゃ、やる気もMAXになるでしょう。それを「これは権利はあるけどビジネス評価は低いね」とか言ってどうするの?戦略以前に物事がわかってないですな。

特許出願はコンピューターに何かをインプットして出力されるわけではない。多くは生身の人間が知恵を絞り、手を動かして創出するものです。そこを知らず会議室で役員とああじゃこうじゃやってる連中に日本の技術開発とか知財立国とか語る資格はありません。

私の語ったことは、知財戦略フェーズ1くらいでしょう。フェーズ2が強く広い特許を取る、フェーズ3がビジネス、ライセンスに活かすといったところでしょう。中小企業は多様ですが、フェーズ1で悩んでいるとこが多い。かといって、大企業が全てフェーズ1をクリアしているかというとどうでしょうか。

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September 24, 2010

資生堂VSマンダム

マンダムに販売差し止め請求=「整髪料で特許侵害」と資生堂

霧状に吹き掛ける整髪料の成分に関する特許権を侵害されたとして、資生堂(東京都中央区)は22日までに、マンダム(大阪市)を相手に競合商品の販売差し止めを求める訴訟を東京地裁に起こし、仮処分も申し立てた。
 同日の第1回口頭弁論で、マンダム側は争う姿勢を示した。
 訴状によると、資生堂は2008年夏、整髪料「ウーノフォグバー」を発売。今年2月に成分や使用法を特許出願し、5月に登録を済ませた。
 資生堂側が権利侵害に当たると主張しているのは、マンダムが2月に発売した「ギャツビー クイックムービングミスト」。特許登録後に27万個以上売られたとして、約7000万円の損害賠償も求めた。

整髪料ってことは、化学化合物ってことですが、侵害なんて問えるでしょうかね。いや、もちろん過去に判例はありますけど、「これとこれが同一だ」という判定は難しくはないんでしょうか。

特許はこれらしいです。

【特許番号】特許第4518520号(P4518520)
【登録日】平成22年5月28日(2010.5.28)
【出願日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【審査請求日】平成22年2月5日(2010.2.5)
【優先日】平成21年4月28日(2009.4.28)
【特許権者】株式会社資生堂
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)常温(25℃)で固体であり、エチレンオキシド(EO)、プロピレンオキシド(PO)、ブチレンオキシド(BO)の各構成単位が重合または共重合したポリアルキレングリコール重合体を0.1~20質量%と、
(b)常温(25℃)で液体の、(b-1)エチレングリコール、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリンの中から選ばれる1種または2種以上の2~4価のアルコール、(b-2)1~4価のアルコールにエチレンオキシド(EO)、プロピレンオキシド(PO)、ブチレンオキシド(BO)の各構成単位が重合または共重合したアルキレンオキシド付加重合体、および(b-3)エチレンオキシド(EO)、プロピレンオキシド(PO)、ブチレンオキシド(BO)の各構成単位が重合または共重合したポリアルキレングリコール重合体の中から選ばれる1種または2種以上を0.1~30質量%と、
(c)皮膜形成性高分子と、
(d)マルチトール、ソルビトール、リビトール、マンニトール、アラビトール、ガラクチトール、キシリトール、エリトリトール、イノシトールの中から選ばれる1種または2種以上の糖アルコールと、
を含有し、(a)成分:(b)成分=1:0.2~1:10(質量比)であり、(b)成分:(c)成分=1:0.1~1:1(質量比)であり、(a)~(d)成分の合計量が10質量%以上であり、系の粘度が10,000mPa・s以下(25℃、B型粘度計)である整髪用化粧
【背景技術】
従来、整髪用化粧料においては、スタイリングのために毛髪固定用高分子、皮膜形成性高分子等の整髪樹脂を配合している。しかし整髪樹脂は、ごわつき、皮膜の非均一性、高湿度下におけるスタイリング保持力低下をもたらす等の不具合がある。そこでこの不具合を解消するために、種々の対応策が採られてきた。
例えば特開2007-217314号公報(特許文献1)には、毛髪固定用高分子化合物、多価アルコール、一価のアルコール、および噴射剤をそれぞれ特定量配合した霧状粉末化粧料が、再整髪性に優れ、べたつき感がなく、自然な艶感を有するということが記載されている。
【0004】
特開平11-100312号公報(特許文献2)には、特定の低粘度ポリエーテル化合物と、高分子樹脂化合物をそれぞれ特定量配合した毛髪化粧料が、整髪力および整髪キープ力を有し、べたつき、ごわつきがなく、ドライ後でも手ぐし等で再整髪可能であるということが記載されている。
(中略)
しかし上記公報には、特に水系で低粘度の整髪用化粧料において整髪力と再整髪力をともに十分に満足し得る程度に得るということ、およびそれに加えてさらに、べたつき感がなく、滑らかで、仕上がりの軽さに優れるという効果を奏する整髪用化粧料を得るという目的や課題についての記載・示唆がない。粘度の低い水系の整髪用化粧料においては、セット力とアレンジ力の両立は特に難しい。そのため、十分なセット力およびアレンジ力を併せ持ち、しかも良好な使用感を有する水系低粘度の整髪用化粧料の開発が求められていた。
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マンダムも無効審判かけてますから、怪しいのかな。

追記:起訴されたら、相手の特許を無効審判する、というのが常套手段だということは知っています。

特許明細書を見れば大抵の技術はわかるんですが、化学はまったくもってよくわかりません。>化学式がね。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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September 23, 2010

アマサイ理系論、つぶやきバージョン

twitterで先週末つぶやいたことをちょっと寄せ集めました。
http://twitter.com/ama_sci
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理科・数学が出来ないと技術立国日本がどうたら、とかいう奴ってバカじゃねえの。お勉強はその子が幸せになるためにやるんだよ。国威高揚・産業復興って、明治時代じゃねえっていうの!

学校教科教育は、国民が幸せな充実した人生を送るためです。私は科学贔屓なので読み書きの次に重要なのは理科だと信じています。習得するために受験や就職が動機でも構わない。でも、技術立国のために理科を充実させろというのは論理が繋がらないし、明治時代の臣民教育でおかしいと言っているのです。

お答えかどうかわかりませんが、所謂途上国は、工業化、IT化のために日本の中高レベルの学力がある人って必要ですよね。その際に試験ができれば工場、会社に入れるから、だけで動機は十分です。日本でも父母の時代はそうでした。だから技術立国の話と繋がります。 しかし、先進国では、あまりその必要もないし、そういう意味からの人材は既にいる。それに、日本の産業がうまくいかないのは末端の人材ではなくてトップのマネジメントの問題ですよね。

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飛び出せ科学くんはおもしろいなあ。子供がこれを見て理科を好きになるといいな。

元々、子供が理科が嫌いって有り得ない。学校のシステムが悪いのである。

理科の実験とか観察は子供は本来的に好きなはずなので、小中の理科嫌いが多いというのは、教え方がまずいとしか考えられないです。勿論向き・不向きはあるにしても。
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理系博士がワーキングプアとか言ってるけど昔からそうだよね?だから工学部は修士でて就職してたよね。文系なんか博士過程行ったらほとんど無職まっしぐら。博士倍増計画とかポスドク制度とかに関連してるのはわかるけど、今更何言ってんの?て感じがするなあ。

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アマサイブログを昔からご存じの方はどこかの記事にあるなあ、とお思いのことでしょう。


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September 22, 2010

かなりすごい生命科学研究者:上田泰己

日本にも優秀な方がおられるのですなあ。

<究める>体内時計の全体像、「自分流」で解明…生命科学界に新風 上田泰己・理化学研究所プロジェクトリーダー@読売新聞

「指導教官に与えられたテーマを面白くするのが重要なんだよ」
 1999年の初夏、東京・本郷にある東京大医学部。学部卒業を控え、大学院進学の相談に訪れた23歳の上田泰己に、ある高名な教授は冷たい視線を浴びせ、突き放すように言った。
 教授がへそを曲げるのも無理はない。上田は「製薬会社に雇ってもらって体内時計の研究をしたいのですが、先生の研究室に受け入れてもらえませんか?」と持ちかけたのだ。大学院進学を目指す身でありながら研究テーマを自分の興味で決め、さらに企業で独自に研究を進めようとする。徒弟制度が色濃い日本の大学ではふつう、あり得る話ではない。
 「やりたい研究を全うできる機能が大学にはないから、民間企業の研究室を借りるんじゃないか。それが僕のスタイルだ」。意思を曲げなかった。
 そんな上田を、“放牧主義”をうたう薬理学の飯野正光教授が受け入れた。翌年春、山之内製薬(当時)が社員として雇い入れ、飯野研には同社が派遣した研究員として所属。物理学や数学、機械工学を生物学の分野に持ち込み、生命科学界に新風を注ぎ続ける上田だが、研究者としての一歩を踏み出した時から、「自分流」を貫いた。

理化学研究所/発生・再生科学総合研究センター
システムバイオロジー研究チーム

アマサイの興味項目・システムバイオロジーであります。

生命科学分野全般で分子からシステムへと急速なパラダイムシフトが起こっており、動的で複雑な生命現象をシステムとして理解することがいま求められている。システムバイオロジー研究チームは生命現象をシステムとして理解するために必要な基盤技術を開発し、発生・再生現象をはじめとする複雑で動的な生命現 象に応用する。実験的手法と数理的手法を統合的に用いて包括的・定量的な解析を行うことが本研究チームの特徴で、哺乳類の体内時計や体節時計における時間・空間的振動現象をモデル系として、動的で複雑な生命現象を司る遺伝子ネットワークのシステム的理解(同定・制御・再構築)を目指す。 体内時計や体節時計のような動的で複雑な生命現象をシステムとして理解するには、(1)ダイナミクスの包括的かつ精密な測定と(2)ネットワーク構造の効率的な同定が必要不可欠である。我々は体内時計をモデル系に、まず(1)ゲノムワイドな発現解析・統計解析を行い、時計中枢(視交叉上核)および末梢時計(肝臓)で概 日振動遺伝子を抽出。続いて(2)ゲノムワイドな転写開始点の決定、比較ゲノミクス、バイオインフォマティクスを行い、時間特異的な転写制御配列を予測。さらに(3)in vitroで転写ダイナミクスを測定することができるシステムを開発し、これらの転写制御配列の重要性を検証した。 現在、(1)〜(3)の手法を用いて「朝」「昼」「夕」「夜」の転写発現制御のメカニズムを解析し、16個以上の構成因子からなる遺伝子ネットワークを同定しようとしている。さらに、このような手法を体節時計をはじめとする発生・再生現象へと応用し、動的で複雑な生命現象の設計原理を明らかにしたい。
ふむふむ。これは注目研究室◎ですな。それと『実験医学』という雑誌にアマサイの興味のことが載っているらしい。

職がないと言っている博士取得者の諸君、上田さんほどの努力はしましたか?彼は院在学中に理研からスカウトがあったそうですよ。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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September 21, 2010

体細胞クローン技術実用化へ

マウス体細胞クローンの産子出生効率が10倍近くも改善
-X染色体上の遺伝子群発現の正常化が体細胞クローン技術を実用化に導く-

平成22年9月17日
独立行政法人 理化学研究所

◆ポイント ・体細胞クローンの遺伝子発現を網羅解析し、X染色体上の遺伝子群の発現低下を発見 ・X染色体を不活化するXist遺伝子異常発現の抑制、常染色体の遺伝子発現も改善 ・マウス以外の動物への応用で、ほ乳類体細胞クローン技術の実用化に期待

独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、体細胞クローンマウスを使って着床前胚(胚盤胞)遺伝子発現を網羅的に解析し、X染色体上の遺伝子群発現を抑制するXist遺伝子が異常発現していることを突き止めました。さらに、このXist遺伝子を欠損させてX染色体上の遺伝子群発現を正常化させると、体細胞クローンマウスの産子出生率を10倍近くにまで改善できるという、革新的なクローン技術の開発に成功しました。これは、理研バイオリソースセンター(小幡裕一センター長)遺伝工学基盤技術室の小倉淳郎室長(筑波大学大学院生命環境科学研究科および東京大学大学院医学系研究科兼任)、井上貴美子専任研究員と、動物変異動態解析技術開発チーム(阿部訓也チームリーダー)を中心とする研究グループによる研究成果です。

(中略)

研究グループは、マウス体細胞クローンの着床前胚(胚盤胞)の遺伝子発現の網羅的な解析から、性染色体の1つであるX染色体上の遺伝子群の多くが発現低下を示しており、その原因がXist遺伝子の異常発現にあることを突き止めました。そこで、ノックアウトマウスを用いてクローン胚でのXist遺伝子の異常発現を抑制したところ、X染色体上の遺伝子だけでなく、常染色体上におけるほかの遺伝子の発現量も正常化することを見いだしました。さらに、これらの胚を移植した結果、通常の8~9倍の効率(移植胚あたり13~14%)でクローン産子を作出することに成功しました。

何かすごい研究のようです。(森山さんがツイッターで書いてた)
私なぞには、ポイント時点ですでに難解なのですが。
クローンがうまく行くってちょっと恐い気もします。

生物学、ライフサイエンスは市民の立場からウオッチしておかないと良くも悪くも大変なことになってしまいます。人気ブログランキングぷちっとな。【押す】≪コメントはここ

September 20, 2010

抗がん剤 新抗体医薬開発 東大、中外製薬他

日経の一面に書いてありました。
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9月20日(ブルームバーグ):東京大学や中外製薬、富士フイルムホールディングスグループ、大阪大学は共同で新しいがんの治療薬開発に着手した、と20日付の日本経済新聞朝刊が報じた。治療が困難とされる大腸がんなどに有望な「抗体医薬」の次の世代で、がん細胞を狙って放射線で死滅させることから副作用を大幅に低減できるという。3年以内に動物実験を終える。
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4研究団体でやるって大掛かりですね。普通なんですか?エレクトロニクスでは、うまくいかない気がします。

資金の問題なんでしょうか。ライセンスはどうなるのか、気になります。

本紙・ウエブ版オリジナルの記事のようです。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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September 16, 2010

ダイアモンドパワー

ダイヤモンドパワーデバイスの高速・高温動作を実証

独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)ダイヤモンド研究ラボ 鹿田 真一 研究ラボ長、梅澤 仁 主任研究員は、国立大学法人 大阪大学【総長 鷲田 清一】大学院工学研究科 電気電子情報工学専攻 舟木 剛 教授と共同で、ルテニウム(Ru)電極とダイヤモンドを組み合わせたパワーデバイス用ダイオード整流素子を作製し、世界で初めてダイヤモンド半導体ダイオード整流素子のスイッチング性能を測定し、高速・低逆回復電流動作を確認した。

 今回使用したショットキー型ダイヤモンドダイオードは、ダイヤモンド半導体とRuショットキー電極を組み合わせて作製した。このダイオードは、ダイヤモンドやRu電極の特性から、高温動作、冷却不要、大電流密度動作などを可能とする。このダイオードは電極サイズが小さいため、ダイオード7個をワイヤで並列接続し、高温動作もできるように高温に耐える封止材を用いて封止した。駆動用トランジスタには市販のSi MOSFETを用い、図2に示した回路を作成して、ダイオード整流素子を作製した。

 スイッチング特性は、デバイスの温度変化の影響を受けない手法であるダブルパルス法により計測した。その結果、電流値に依存しないユニポーラーダイオードの特徴を示した。0.01マイクロ秒の高速スイッチングを確認できたほか、測定回路の寄生インダクタンスと高速スイッチング動作の高di/dtにのみに依存した逆回復電流は40 A/cm2と小さく、エネルギー損失が抑えられることがわかった。以上の結果から、このダイオードは、常に安定して高速動作することがわかった。

Diamondd

ダイヤモンド研究ラボ

ダイヤモンドのパワーデバイスなんて最強やんと思ってしまうんですが。
ああ、論文見られますね。
http://www.jstage.jst.go.jp/article/elex/7/17/1246/_pdf

産総研でやってる大型単結晶接合ダイヤモンドウエハーてのはこれらしいです。

特開2010-150069(P2010-150069A)
【発明の名称】大面積ダイヤモンド結晶基板及びその製造方法
【出願日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【出願人】独立行政法人産業技術総合研究所
【発明者】山田英明、 茶谷原 昭義、 杢野 由明、鹿田 真一
【要約】課題:性質の揃った複数の単結晶ダイヤモンド基板を比較的簡単な操作によって接合して良質な大面積の単結晶基板を製造する方法を提供する。
解決手段:(1)単結晶ダイヤモンドからなる親基板にイオン注入により分離層を形成する。
(2)親基板から1個又は2個以上の単結晶ダイヤモンド層を分離する。
(3)分離された複数の単結晶ダイヤモンド層を、平坦な支持台上に、互いの側面が接触し、且つ親基板から分離された面が該支持台面に接する状態で載置する工程、
(4)支持台上に載置された複数の単結晶ダイヤモンド層の上に、気相合成法で単結晶ダイヤモンドを成長させて、複数の単結晶ダイヤモンド層を接合する。
(5)接合された単結晶ダイヤモンド層を支持台上で反転させた後、気相合成法で単結晶ダイヤモンドを成長させて、親基板から分離された面上に単結晶ダイヤモンドを成長させる工程を含む単結晶ダイヤモンドからなる大面積基板の製造方法。

2010150069

基板にするには難しいそうだけど、デバイス活用は比較的容易なんじゃ・・・わかりませんけれども。

工業用といえども、ダイヤモンドには違いない。乙女として探求せずにおれません。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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September 15, 2010

鹿おどし効果?

鹿(しし)おどしの原理で神経細胞が入力信号を高速演算
―神経細胞間コミュニケーションは微小信号の高速演算・威力増強へ最適化―

脳科学総合研究センター計算神経物理学研究チームらは、脳内の神経細胞が微量な電気信号を使って情報をやり取りしている情報処理のメカニズムを、数理的に説明する新たな神経計算理論を提唱しました。具体的には、生体脳に似せた人工神経回路をコンピュータ上で再現する世界最高精度の手法を開発して、今まで無いものとして扱ってきた神経細胞の微量な入力信号の効果を考慮に入れた計算理論を構築しました。何千もの入力を受ける神経細胞を鹿おどしに例え、シナプスへの小さな入力を絶え間なく降り注ぐ雨粒になぞらえると、この新理論はよく説明できます。 鹿おどしが満杯になって傾き音を鳴らす動作は、神経細胞で活動電位が生じる現象に相当し、鹿おどしが作動するきっかけとなる最後の雨粒、すなわち活動電位が生じる最後のシナプス入力は、強力な乗算成分となります。この新理論に基づくシミュレーション結果は、神経細胞がこれまで考えられていたより高速で情報処理を行い、単なる入力信号の加算だけでなく乗算のような非線形演算もしていることを示しました。さらに、何千何万もの互いに関係のない信号が、互いから利を得る「非協調的な協調」で活動電位が生じることを発見しました。

原論文 http://www.ploscompbiol.org/doi/pcbi.1000929

鹿おどしという語が非常に気に入りました。ShishiOdoshi-effectと名付く日が来るのでしょうか。

自然現象にはまれにあるような気がしないでもないですが。

研究グループは、文部科学省の次世代スーパーコンピュータプロジェクトに参加しており、神戸に建設中のスーパーコンピュータ「京」で大規模神経回路モデルの探索が実現すると期待されます。脳の並列情報処理を理解することは、将来、より強力で効率のよいコンピュータを構築することができると注目されています。

京スパコンの宣伝がさりげなくクリアにしてあります。

何のことかわかりませんでしたが、「鹿おどし」で読む気になります。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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September 14, 2010

中国の特許熱ねえ。。。

ニセモノ大国から特許大国へ=独自の知的所有権確保に躍起の中国―韓国紙
2010年9月8日、韓国紙・朝鮮日報は記事「ニセモノ大国を脱却し知的所有権に注目する中国」を掲載した。以下はその抄訳。

09年、中国では日に2700件以上もの新発明、実用新案、デザイン登録が申請された。全年の申請数は97万6000件超。世界金融危機の影響もあり政府部門の予算成長率は7%に抑えられたが、知的所有権局の予算は15%増と急成長している。

昨年、世界の特許申請数は過去数十年間で初めてとなる前年比減を記録した。研究開発費が削減されたのが要因だ。しかし中国の申請数は17.7%増と急増。金融危機すらも中国の特許熱にはかなわなかったようだ。

ニセモノ大国と特許大国って両立するよね(^_^;)。

普通は自分の権利を主張したければ、他人(他国)の特許も重んじる、となるのが普通なんだけどね。

先日も中国高官が日本と知財の面で協力するとか日経の一面にあったのだけどさあ。それってうちも日本に特許出したいからよろしくね、ってことであって、外国の権利とかは認めてくれないんじゃないの。

てか、中国の方は商標がお好きなようで、日本の著名商標ばかすか取って何するんでしょうかねえ。


知的財産がクリアで無い国は、何事にも信用がおけない。

もちろん、中国弁理士さんとか特許庁の人って大抵日本で勉強しているので、素晴らしい人達が多いわけなのだけれど。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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September 13, 2010

生体搭載電極

ゼリーに電極を印刷
細胞や組織に貼り付いて一緒に動く,柔らかくて安全な電極が実現

東北大学大学院工学研究科の西澤松彦 教授の研究グループは,寒天やコラーゲンなど,水分を大量に含む柔らかいゼリー(ハイドロゲル)の表面に,導電性高分子による電気回路を印刷する技術を開発しました。導電性高分子やゲルは安全性に優れ,培養液や薬剤などが自由に透過できるので,細胞培養への利用や,体内への埋め込みに適しています。複雑な凸凹表面にも張り付く性質があり,さらに細胞や組織の動きに合わせて伸び縮みするので,細胞や組織を傷付ける心配がありません。

従来のシリコンやガラスを基板とする硬い電極に代わり,柔らかいシート状の電極が望まれてきました。また,生化学的な安全性はもちろん,栄養分や酸素などの循環を邪魔しないのが理想です。このような要求を満たすのは,コラーゲンなどの生体を構成するゼリー(ハイドロゲル)ですが,既存の印刷技術は「インクの乾燥」が必要なため適用できませんでした。今回,ハイドロゲルの表面に導電性高分子電極を析出させる電気化学技術によって,この問題を解決しました。導電性高分子の安全性は保証されており,得られるゲル電極は細胞や組織に一体化して使えます。

西澤・安部研究室
マイコミジャーナルでは研究室名書いてなかったので探しました。

これはよさげな研究ですね。人体に埋め込んで計測というのもできるのでしょうか。計測器具をあてた時点で被計測体は変化してしまうものです。これであるとその心配もなさそうです。

応用が効く分野のように思われます。こげな特許も出てました。


【公開番号】特開2008-136684(P2008-136684A)
【公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【発明の名称】高分子被覆電極の製造方法
【出願日】平成18年12月1日(2006.12.1)
【出願人】国立大学法人東北大学
【発明者】西澤 松彦
【要約】
課題:析出する高分子膜や電極には何も施さずに、自己組織化単分子膜の形成という簡便な方法で、電極や高分子の機能を損なうことなく、電極周辺部の環境を変化させて析出膜全体の密着性を得ることができる高分子被覆電極の製造方法を提供する。
解決手段:絶縁性材料の表面に形成した電極を、生体適合性を有する導電性高分子膜で被覆する方法において、電極周辺の絶縁性材料の表面に導電性高分子膜と結合し易い分子を吸着させ、次に電解重合により電極上に導電性高分子膜を形成する。
【従来の技術】(抜粋)
以上のような体内で用いるデバイスへの応用に加えて、体外での細胞工学もバイオインターフェースの設計を必要とする。最近の細胞配置技術の進歩によって、電極アレイと組み合わせた細胞ネットワークを用いたバイオアッセイが可能になろうとしている。たとえば、本発明者は、PC12神経細胞をマイクロ電極アレイ上にパターン状に配置することに成功している。導電性高分子によって電極表面と細胞との電気的接続を仲立ちすることは、このような次世代型のバイオアッセイを実現するためにも重要である。電解重合法は、微小な電極上にだけ合成ができ、電気量で膜厚などが制御できるといった工学上重要な利点がある。その中でも、PPyなどの電析可能な高分子がポリ乳酸を凌ぐ生体適合性を有することや、そのような高分子による生化学ドーピングの可能性が示されたことによって、期待される機能や使用されようとする場面が生体内埋め込みなどへ、どんどん拡充している。それにともなって、高分子膜の密着性の確保が必要となってきている。

2008136684


半サイボーグみたいのもできちゃうのかなと思うとちと恐いですが。

注目分野なのは確か。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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September 10, 2010

原材料は天然、ホイホイの中にいます。

有望な抗生物質をゴキブリに発見、多剤耐性菌にも効果 英大研究
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2753854/6152879
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【9月7日 AFP】英ノッティンガム大学(University of Nottingham)は6日、同大学の研究者がゴキブリなどの昆虫から抗生物質として有望な物質を発見したことを明らかにした。研究成果は、6日から9日まで同大で開かれる英微生物学会(Society for General Microbiology)秋季大会で発表される。

 同大の大学院研究生サイモン・リー(Simon Lee)氏は、ゴキブリやバッタ類の脳や神経に、従来の殺菌剤に耐性がある細菌も殺菌できる9種類の分子があることを発見した。この抗生物質により大腸菌やメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の90%以上が死滅したという。
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そりゃ、なんだか「耐性」はめちゃくちゃありそうですよね(^^;)。

今の院内感染とかにも効果があるのかしら。

研究はまだまだ時間がかかる、と書いてあるので一安心です。

しかし、昆虫に無限の可能性があるのは確かなようですな。人気ブログランキングぷちっとな。【押す】≪コメントはここ

September 08, 2010

書談:松本清張『黒革の手帖』

Kurokawa_2■黒革の手帖 改版 新潮文庫
著者:松本 清張
出版:新潮社
発行:2008.12
価格:¥580 (本体:¥552)

久しぶりの本の話題です。読書日記も兼ねているはずなのですが、書くのがめんどくさく。

テレビで半分くらい見ちゃったので、後回しにしてました。でも、全然テレビの比じゃないよ。当たり前ですがね。

清張作品はどこまで行っても社会派だなあとつくづく思いました。主人公の元子は銀行員でした。銀行は今でも現状はあまり変わらないと思いますが、完全なる男社会、女性はいくらがんばっても出世はできない、若い時分は、窓口に座りちやほやされますが、トウが立つと早く寿退社でもすればいいのに、と静かなる圧力がかかる。セクハラどころの騒ぎじゃありませんね。

そこでダークヒーローたる原口元子は、すごいしっぺ返しする。7千万も横領しておきながら、支店長を呼びだして、「この横領を記載した黒皮の手帖、警察にでも見つかったら大変でしょうね」と脅しをかける

現場の職員の不祥事より、幹部の監督不行き届きで銀行自体の問題になるらしい。元子はそれをついてくるのだ。そして彼らに念書をかかせ、まんまと大金をせしめる。そして、銀座の夜の世界に舞うのである。
(この「念書」が後の方で彼女に危険をもたらす)

テレビの最終回で、元子はうまく逃げ通すらしいのだが、原作ではものすごい仕返しをうける。これはちょっと解せないなあ。安島も橋本も波子も清廉潔白の士ではないでしょう。なのになぜ、我らが元子だけがこんな目に。

まあ、原作の後日談が、テレビの方だとも考えられるね。

あのように描かれるということは、読者の誰もが元子にもっと活躍してほしいという願いがあったのでしょうか。

テレ朝ドラマ黒革の手帖は取り敢えず米原涼子でよかったです。

銀座の夜の世界だけでなく、昔の婦人科の医療現場、総会屋事情なども知ることができ、ために(?)なります。

「強き蟻」「東京島」も読んだから書くね。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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September 07, 2010

バイオインフォマティックス

今回の産総研ニュースの特集はバイオインフォマティックスです。

バイオインフォマティクス特集
ゲノム情報の分析・利用技術での日本の主導権確立を目指して

その中でシステムという言葉に反応しました。

■システム生物学的アプローチによるネットワークの高精度解析 ・システム生物学  最近、画期的な実験技術の開発により細胞のほぼすべての分子の特性を計測できるようになりました。これまでの生物学研究は、仮説を立ててそれを実験によって検証する、というプロセスを踏みますが、細胞を分子からなっているシステムと考えるシステム生物学的アプローチをとることが、実験技術の進歩のおかげで現実の計測データを用いて可能になりました。また研究の目的も分子の特性を探ることから、システムを構成する分子間の関連性(ネットワーク)を探ることに重点が置かれるようになりました。ただし、細胞を構成する多数の分子の特性を計測するため、莫大な費用と時間を要するので、研究開始の前に計測を行う目的をしっかり考えることと、計測データを解析して確実な結果を得るための高い計算精度が必要になります。ここでは、後者の「高い計算精度」を実現するために私たちが開発した二つの解析法を解説します。

・活性化制御ネットワークの同定
 一つは、特定の条件下で活性化する制御ネットワークを推定する技術です[1]。まず、ある特定の形をしたネットワークについて、統計的な量(対数尤度)を計測データの数値を用いて計算します。次にランダムにグラフを多数人工的に作って、それらグラフの対数尤度を計算することで、対数尤度の分布が得られます。最後に、特定のネットワークの対数尤度が、分布の中でどの程度稀に現れるか、つまり出現確率(Graph Consistency Probability)を計算します。この技術を利用すれば、ある特別な状況で細胞がもつ機能を、遺伝子の名前の羅列ではなく、それらからなるネットワークの形で示すことができます(図1)。そのためにまず、既に知られているネットワークや実験で得られた遺伝子間の結合データを準備します。そして特定の状況で計測されたデータを用いて、準備したネットワークセットのうち、どのネットワークの出現確率が小さいか、すなわち特定状況下のデータにネットワークの形が稀にフィットしているか、を計算します。この手続きを、たくさんのネットワークからある状況だけで出現するネットワークを選択することから、“Network Screening”と名付けました。

・パラメーターの高精度推定
 もう一つは、ネットワークのダイナミクスにおいてパラメーター推定の精度を向上させる技術です[2]。この技術のエッセンスは、ネットワークのダイナミクスを表す微分方程式から、それとは別の、ただし等価な微分方程式を、Differential Eliminationという数学を使って求めることです。こうして得られた別の微分方程式を、パラメーター推定で通常用いられる誤差関数と併せて、束縛条件として採用します。誤差関数は、実測点と推定点との差を考えますが、新しい束縛条件は微分した値も含むので、実測点が作る曲線の形を切片や変曲点などから考慮することができます(図2)。実際、従来法の誤差関数だけの場合に比べ圧倒的な精度向上を実現しました。この技術はさまざまな点で汎用的なので、生命現象のダイナミクスだけでなく、パラメーター推定が重視される工学の問題へ適用することを目指しています。

Bioimfo_2

実のところ何に応用できるのでありましょうか。
いつものように?特許検索してみました。研究所の方の名前を入れてみました。

【公開番号】特開2007-226700
【発明の名称】RNA配列情報処理装置
【出願日】平成18年2月27日
【出願人】独立行政法人産業技術総合研究所
【出願人】みずほ情報総研株式会社
【出願人】国立大学法人 東京大学
【発明者】津田 宏治、金 大真、浜田 道昭、浅井 潔
【要約】【課題】RNA配列群から2次構造モチーフを抽出する新規な技術を提供する。
【解決手段】複数のRNA配列データの各々から、RNA2次構造の複数のステム候補が抽出される。各RNA配列のステム候補を用いてステムグラフが生成される。ステムグラフは、複数のステム候補を頂点として有し、頂点間を辺で結んだグラフである。複数のRNA配列に対応する複数のステムグラフが分析される。それらステムグラフに頻出する類似した部分グラフが、RNA2次構造モチーフを表す頻出ステムパターンとして抽出される。複数のステムグラフのステム候補群が分類されて、分類データが生成される。分類データを用いて、類似する部分グラフが抽出される。ラベル付き有向グラフが好適に生成される。また、分類データとして階層的なタクソノミデータが生成される

【公開番号】特開2008-70209
【発明の名称】パーキンソン病診断装置およびドーパミン計測データ解析方法
【出願日】平成18年9月13日(2006.9.13)
【出願人】独立行政法人産業技術総合研究所
【出願人】富士通株式会社
【発明者】堀本 勝久 穴井 宏和
【要約】【課題】PET計測値からドーパミンの反応定数を正確に求められ、PET計測中の動脈採血が不要であり、PET計測時間を短縮できるパーキンソン病診断装置を提供する。
【解決手段】パーキンソン病診断装置1は、検査部位および参照部位におけるドーパミン反応機構のコンパートメントモデルに対応する微分方程式をラプラス変換した代数方程式から得られたドーパミン濃度の厳密解の情報を用いて、ドーパミン濃度計測値からドーパミン反応定数を算出する。厳密解は、ラプラス空間での代数方程式を数式処理によって解くことにより得られる。厳密解では、数式処理によって血液中のドーパミン濃度が消去されており、検査部位と参照部位のドーパミン濃度計測値の比がラプラス空間にて複数の反応定数で表される。入力されるドーパミン濃度計測値は、PETでの計測開始から定常状態に至るまでの計測値変化期間に計測された複数の計測値である。

なるほど、病理の症状の解析などができるわけですね。それ以上のことはわかりませんが。

勉強しがいのある分野です。。。

検定試験があるみたいなので、受けようかなと思うのですがなかなかお勉強の時間がないざんす。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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September 06, 2010

超高速ビジョンシステム

ツイッターで、本などの冊子の高速読取装置の紹介がなされていました。
http://www.youtube.com/user/IshikawaLab?hl=ja#p/u/5/L_rBNnLhbY8

これはスゴイですね。
技術的難易度はさほど高くないのかもしれませんが、この時期、電子書籍が話題になっている時期ですからインパクトがあります。

石川研究室とはいかなるところなのか。
東京大学石川小室研究室
http://www.k2.t.u-tokyo.ac.jp/index-j.html

●センサーフュージョン

研究目的
人間の脳は,従来から開発されてきたコンピュータとは異なり高い順応性を持つ.これは,脳が神経系からなる閉じた系ではなく,非常に多くの感覚器から外界からの情報を得て,多数の運動制御機能を用いて外界に働きかけるという開放系であり,外界との情報のやりとりを通じて適応能力や学習能力を高めていくことができるためである.このような感覚からの情報の流れは一つではなく,層状構造をもつ多数の神経細胞により相互に情報をやりとりしながら並列に処理される.結果として,調和のとれた柔軟性・信頼性の高い認識・行動機能を実現することができる.

本研究では,脳がもつこのような感覚と運動の統合機能に注目して,実環境に対する柔軟な認識・行動の実現が可能な工学的な脳型処理システムを構築する.特に,人間の運動機能の中でも重要な役割を果たす「手」に注目して,人間や従来ロボットの性能をはるかに超える超高速・高機能ロボットハンドシステムを構築する.最終的に,ロボットの物理的な動作限界を極める超高速マニピュレーションを実現することを目標とする.

●ビジョンチップ
研究目的
センサ-プロセッサ間の高速データ転送と並列画像処理による超高速ビジョンシステムの開発や、三次元センシング・入力インターフェース・映像メディアなどの応用システムの開発を行っている。さらに、高フレームレートビジョンや三次元超解像などの新しい画像処理の研究を行っている。


アマサイの仕事、興味にめちゃくちゃヒットします

関係あるのはこれかなあ、と。

■特開2010-63173
【発明の名称】高速視覚センサ装置
【出願日】平成21年12月14日(2009.12.14)
【分割の表示】特願2000-605967の分割
【原出願日】平成12年3月10日
【出願人】浜松ホトニクス株式会社
【発明者】石川 正俊
【発明者】豊田 晴義 浜松ホトニクス株式会社内
【要約】課題: 簡単な回路構成で、基本的な画像演算を高速に処理することが可能な多画素数の高速視覚センサ装置を提供する。
解決手段:受光素子アレイ11の各行の全受光素子120に対して1個のA/D変換器210を対応させたA/D変換器アレイ13と、受光素子120と1対1に対応する演算素子400と転送用シフトレジスタ410とからなる並列処理機構14とを備え、さらに、演算素子400にデータ転送を行うデータバス17、18とデータバッファ19、20を備えている。演算素子400は並列処理により近傍画素間の画像処理演算を高速で行うことができ、データバス17、18を利用することで外部からデータ転送の必要な演算処理も高速で行うことができる。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、多くの画像処理において必要とされる情報である画像の重心(1次モーメント)を演算する場合には、その画素の位置情報(x方向の位置、y方向の位置)と画素データとの演算を行うので、予めそれぞれの画素の位置情報をそれぞれの演算素子のメモリーに保管しておく必要がある。上記特開平10-145680号公報の技術では、まず位置情報を制御回路から順に各演算素子に転送しておき、その位置データと、受光素子からの画像データを演算して出力しなければならず、位置情報の転送に時間を要してしまう。こうした基本的な画像演算処理の高速化が望まれていた。
そこで、本発明は、こうした問題点に鑑みて、簡単な回路構成で、基本的な画像演算を高速に処理することが可能な多画素数の高速視覚センサ装置を提供することを課題としている。

2010063173

うん、おもしろい、画像処理はおもしろい。

今日のはお仕事メモなんで。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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September 03, 2010

シャープ:早川徳次最大の発明

昨日のルビコンの決断、おもしかったです。
http://www.tv-tokyo.co.jp/rubicon/backnumber/100902.html

シャープの液晶テレビ開発までの物語でした。
創業者の早川徳次さんという方、あまりよく知りませんでした。松下幸之助、本田宗一郎みたいに立志伝があんまり流布してないですよね?

シャープペン発明はうっすらと覚えていますが、家電メーカーのシャープとは繋がりませんでした。

テレビ受信機に至っては、番組でやっていたように、二流なイメージです。電子レンジはなかなか有名だったかなあ(チン!の起こりは初耳です、シャープだったというのは)。アマサイの幼少期には家電は全部T芝だったので。ああ、たぶん、近所がT芝の特約電器店だったからでしょう。メーカーと言えばアマサイの中では長らくT芝でした。


早川さんの発明にかける意欲は素晴らしいですね。「人にまねされるものを作ろう」けだしの明言です。独創的なものを、よりずっとわかりやすいです。

まだ赤ん坊にしか過ぎなかった液晶に目をつけるなんてスゴイです。4代目社長も偉いですな。テレビは全て液晶にするなんて。そう言えば、そういう報道、確かにありましたね。

液晶がテレビ受像機になるのは当然の帰結と思いましけど。なんで早くそうしないんだろうと不思議でした。斜めから見えない、という困難を解消するのに、莫大な開発費と時間がかかったのねん。

早川イズム、シャープ魂を活かしてこれからもがんばってください。

(シャープの遺伝子とか気持ち悪い言い方は止めましょう。ソニーはいいです。元々気持ち悪い会社だから)

シャープ:オンリーワン・ヒストリー
http://www.sharp.co.jp/corporate/info/history/only_one/index.html

Wiki:シャープ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%97

あの市ヶ谷のビル、東京本社だったのか。

新しい政治を発明すると言っていた弁理士のおじさん、いつになったら発明は完成するのでしょう>かんなおと。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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September 01, 2010

三次元プリンタ

先週にもっとおもしろそうな記事がTech-Onに載っていた。
08年、日経ものづくりの再掲である。

自由曲面にプリントする「3次元プリンタ」はどう動く?
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20100727/184553/

暗がりの中に鎮座するのは,ミマキエンジニアリングと長野工業高等専門学校が共同で開発したインクジェット・プリンタの試作機だ。とはいっても,ただのプリンタではない。自由曲面上に直接,プリントできる「3次元プリンタ」である。右の写真の左上に四つ並んでいるのがプリントヘッド,その右斜め下にある銀白色の円形がワーク(プリント対象物,実物は半球状)だ。

 従来,立体物の表面にプリントする方法としては,平面に展開した状態でプリントしてから立体物として組み立てたり,プリントした短冊状のシートを張り付けたりするのが一般的だった。これに対し3次元プリンタであれば,2次元に展開できない硬い材質にもプリントできるし,張りつける手間も要らない。例えば,半球状の樹脂製ワークから地球儀の北半球部分を完成させるのをたった1工程で済ませられるのだ。ヘルメットや自動車の内装部品などへの応用も考えられるという。

軸対象のワークをプリントするプロセス。ワークを回転させながら1色ずつ帯状にプリントし,4色分のプリントが完了すると隣の帯をプリントするためにワークの回転軸を傾ける。なお,1色分をプリントするごとに,プリントヘッドと同軸上に設置したランプによって露光する。

 ワークは地軸を中心に回転させられるように主軸に固定してあり,最初は赤道付近がプリントヘッドの真下(インクの吐出位置)となるように主軸の姿勢を調整する。この状態でワークを1回転させ,ある範囲を「帯」状に1色でプリントする。1色分のプリントが完了すると,2色目のプリントヘッドがワークの真上となるようにスライドし,その色でプリントする。これを4色分繰り返す。

0808_z2

元々、業務用特殊印刷機を開発している会社みたいですね。ミキマエンジニアリング。
http://www.mimaki.co.jp/japanese/top/index.php

■特開2009-184119
【発明の名称】3次元プリンタ
【出願日】平成20年2月1日(2008.2.1)
【出願人】株式会社ミマキエンジニアリング
【出願人】独立行政法人国立高等専門学校機構
【要約】【課題】凹凸が形成された3次元形状の表面に対してプリンタヘッドからインクを吐出して、所望の印刷を施す3次元プリンタを提供する。
【解決手段】印刷対象物80の表面81に対してプリンタヘッド85からインクを吐出して所定の印刷を施す3次元プリンタであって、印刷対象物を保持する保持チャック26と、保持チャックを空間内で移動可能に支持する第1~第3支持部材10,15,20と、プリンタヘッドを保持する前端部4aを保持チャックにより保持された印刷対象物に対して直線移動可能に支持するプリンタヘッドキャリッジ4と、プリンタヘッドキャリッジに対してプリンタヘッドを直線移動方向に直交する方向に移動可能に支持するヘッド駆動装置88と、プリンタヘッドからのインクの吐出制御を行うプリント制御装置とを備えて構成される。

2009184119

『各部をどのように動かせばよいのかは,あらかじめ計算しておく必要がある。このため,ワークの形状を3次元スキャナで読み込んだり,3次元CADデータを受け取るといった準備は必要だ』
まあ、そうだねえ、ちゃんと元図の通りインクを噴射をすればいいわけだね。

家に一台あったらたのしいですね(^^;)

いや、別に買わないけど。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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