無料ブログはココログ

« バイオインフォマティックス | Main | 原材料は天然、ホイホイの中にいます。 »

September 08, 2010

書談:松本清張『黒革の手帖』

Kurokawa_2■黒革の手帖 改版 新潮文庫
著者:松本 清張
出版:新潮社
発行:2008.12
価格:¥580 (本体:¥552)

久しぶりの本の話題です。読書日記も兼ねているはずなのですが、書くのがめんどくさく。

テレビで半分くらい見ちゃったので、後回しにしてました。でも、全然テレビの比じゃないよ。当たり前ですがね。

清張作品はどこまで行っても社会派だなあとつくづく思いました。主人公の元子は銀行員でした。銀行は今でも現状はあまり変わらないと思いますが、完全なる男社会、女性はいくらがんばっても出世はできない、若い時分は、窓口に座りちやほやされますが、トウが立つと早く寿退社でもすればいいのに、と静かなる圧力がかかる。セクハラどころの騒ぎじゃありませんね。

そこでダークヒーローたる原口元子は、すごいしっぺ返しする。7千万も横領しておきながら、支店長を呼びだして、「この横領を記載した黒皮の手帖、警察にでも見つかったら大変でしょうね」と脅しをかける

現場の職員の不祥事より、幹部の監督不行き届きで銀行自体の問題になるらしい。元子はそれをついてくるのだ。そして彼らに念書をかかせ、まんまと大金をせしめる。そして、銀座の夜の世界に舞うのである。
(この「念書」が後の方で彼女に危険をもたらす)

テレビの最終回で、元子はうまく逃げ通すらしいのだが、原作ではものすごい仕返しをうける。これはちょっと解せないなあ。安島も橋本も波子も清廉潔白の士ではないでしょう。なのになぜ、我らが元子だけがこんな目に。

まあ、原作の後日談が、テレビの方だとも考えられるね。

あのように描かれるということは、読者の誰もが元子にもっと活躍してほしいという願いがあったのでしょうか。

テレ朝ドラマ黒革の手帖は取り敢えず米原涼子でよかったです。

銀座の夜の世界だけでなく、昔の婦人科の医療現場、総会屋事情なども知ることができ、ために(?)なります。

「強き蟻」「東京島」も読んだから書くね。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
≪コメントは応接室にお願いします。≫

« バイオインフォマティックス | Main | 原材料は天然、ホイホイの中にいます。 »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/61116/49388425

Listed below are links to weblogs that reference 書談:松本清張『黒革の手帖』:

« バイオインフォマティックス | Main | 原材料は天然、ホイホイの中にいます。 »

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

更新情報

August 2017
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31