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January 25, 2011

科学技術コミュニケーションの評価

科学コミュニケーション研究会関東支部勉強会というのに言ってきました。

科学コミュニケーション研究会のページ


北大・石村源生特任准教授のお話でした。科学技術コミュニケーションの評価についてです。

プロジェクトの各フェーズで評価し、全体を評価し、時系列で評価し、みたいな話。と書くと簡単ですが、含蓄深いものでした。中でも「評価というのは手紙なようもので、誰に見てもらう評価なのかが大事」というのは目から鱗でした。

特許も評価手法の開発が盛んです。それはより客観的にその特許を評価するものです。ぶっちゃ言えば、売れるような特許か、金融関係に出すときに金をたくさん借りられるような特許か、ということです。後者は近年ますます盛んです。技術のわからない金融屋に如何に重要な技術であるか説明する、評価を提示する、答えらしきものはいくつかあって、決定打となるものは見つかっていません。

で、ここで本題に戻る、
『Web2.0 と科学技術コミュニケーション』という論文に勉強会との内容と一部重なるので引用してみます。

6.4. 集合知としての科学技術コミュニケーション

結論から言えば,私たちはとにもかくにも「科学技術に関するコミュニケーションが量的・質的に拡大することで,様々な課題が解決される(事態がよりよい方向に進展する)」という仮説の下に,暫定的に共存しているということなのではないだろうか.
これは,民主主義や市場経済の意思決定機能・計算機能に対する基本的信頼のようなものかもしれない.もしそうであるならば,当然のことだがこれらのシステムの欠点も同時に受け継いでいるに違いない.
実際,科学技術はあまりに高度化し,また,社会の側の不透明化,複雑化,流動化も進んでいる.人々の価値観は多様化し,あるコミュニケーションがどのような帰結をもたらすのか,見通すことは難しい.しかしいずれにせよ,私たちはもはや科学技術と無縁ではいられないということだけは確かである.
科学技術コミュニケーションとは,このような困難な時代を生き抜くための,いわば「『集合知』を生み出すプロセス」だと言えるのではないだろうか.
「集合知」とは,Web2.0の文脈で特に注目されている言葉で,一定の条件が整えば20)集団によるコミュニケーションから生まれた知識や判断は特定少数の専門家によるものと同等か,場合によっては優れている場合がある,という意味である.


web2.0という言葉は嫌いですしも、今は2.0を越えているのでしょう。

一定の条件が揃えばというのは、どういう状態でしょう。勉強会でも質問したのですが;
現状、科学技術コミニュケーションということは一般的にほぼ無名に近いです。それをある程度完成したかのように語るのは、議論の土俵を違えているのではないでしょうか。
勿論、石村さんたちは科学技術コミュニケーションを研究しているのだから、それがある程度力あるもの、存在感のあるものとしないと議論はできないでしょう。

しかし、それはあまりにも過大評価ではないでしょうか。この分野の専門家には無用なのかもしれませんが、どの論説にも、現状これとこれは出来ている、これとこれは手がけている途中だ、そして未来像は、と語ってはどうでしょうか。

だって、科学技術コミュニケーションの主なる対象は、その集団外、あるいはラインにいる人達なのですから。


優秀な方たちがたくさん参加されており、それは科学技術コミュニケーションの未来を感じさせるものでした。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
≪コメントは応接室にお願いします。≫

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