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January 03, 2011

新年つれづれ

放送大学にON AIRという機関誌があります。100号記念ということで、小林誠先生がと本学の教授とが対談しています。物理の話だけでなくその周辺のことも語られています。

On_air100

小林 それは大きく、難しい側面を孕んだ問題ですね。確かに、社会的な要請に応える学問や研究が、基礎科学とひと続きになりつつある状況は感じています。基礎科学といえども社会情勢に無関心ではいられない、そういう傾向が強くなっています。ただ、そういうものばかりに動機づけられて研究を続けていると、発想の幅が狭くなるのではないか、と危具しています。やはり多様性-外部からの要請ではなく、自己内部からの疑問・好奇心から発する多様性は科学の発展のためには不可欠です。―方で、学問の分野は広がり、それぞれ専門化が進んでいます。その中で研究しようとすると、より狭い分野をより深く追究しないといけません。それは同時に視野が狭くなるということでもある。そういう中で、多様性を維持しつつ、自分らしい考えをしっかりと持つ、育てるという姿勢はこれからますます大切になってくると思います。

さすが小林先生は常識人。スパコン研究費廃止にかんして、野依さんと首相に直訴した際も小林先生はちょっと困ったような顔をされていていたように思ったのは、アマサイだけじゃないと思うなあ。

なんでも、市民にわかるように説明せえ、役に立たないものに金をかけられんでは、文化(アマサイは科学は文化と思うております)は発展しません。ある程度は専門家にまかせていかないと。と、するには科学者の説明責任が必要ですし、科学コミュニケータの力もかりねばいけません。つまり、日頃から行いのいい科学者集団には、市民も行政も寛容でありますよ。

小林 大学受験は、最近はそれほど厳しくなくなってきています。にもかかわらず、高校の授業という のは以前と変わらず大学受験を前提に行われています。どこでも同じ内容の教科書で教えている。あれ では、大学へ進んでも自由な発想で学べない、斬新 な着想が生まれない。教科書検定のあり方に問題があると思います。もう少し、自由な、好奇心を刺激 するようなものにならないものか、と。

これは最もな話です(ここも根岸爺のような狭量な考えではありませんな)。昔は、おりこうさんなエリート校ではむしろ、文武両道で東大に入るのが誉れとされていたようですね(東大に入るのがデフォルトってのがすごいがな)。一部大学では、理数エリートを採用しているようですが。詰め込みは悪と言われていましたが、そういう過酷な環境でこそ、自分の適性を見いだすことができるのかもしれません。

何か、優秀な人だからその道に第一人者になる、というわけでもないようです。本人のうちから出る情熱、そして外からの圧迫のような気がします。アマサイが、夜間、週2回の英語学校に行っていたとき、とても英語ができる同世代の女性がいました。家が裕福で、親御さんからも「お前の好きな勉強をしなさい」と言われているようで、他に昼間の留学準備校にも言っていました。

彼女に「アマサイさんはなんで今の進路に決めたの?進路ってどうしたら決められるのかな」と聞かれました。アマサイはびっくりです。これだけ英語ができるのなら、通訳になるとか、留学してその専門家の道に行くとかいろいろ進路があるじゃないかと思いました。彼女は英語が一番好きだからやっているだけで、それ以上はないようです。

一方アマサイは、親から大学進学のお金は出せない、と言われたので、仕方なく新聞奨学生をしていました。実質自分で金を出すのだから、何か身になる学科じゃないといけない、それで電子工学科にしました。好きな分野でしたが、親に余裕があったら、史学科を志望していたかもしれません。学校出たら職に就かなくちゃという圧迫感が進路を決めさせました。

今は以前よりももっと豊かですから、彼女のような悩みの人増えているでしょうね。また、一方で、大学は当然いけるものと思っていたのに親のリストラ等で梯子を外された人も少なからずいるでしょう。

アマサイから見れば、後者の方が幸せです。今はなぜ働くのかという疑問が当然のように言われると聞きます。

働くのは食うため以外に何かあるの?しかし、銭をもらうためだけじゃなくて、その時間を有意義に過ごすため真剣に進路を選ぶべきなのです。

なんだか、説教臭い終わりですが、私の活躍の場でもある(物性)科学界、今年も華やかであってほしいものです。

今年もノーベル賞日本人が取るといいなあ。人気ブログランキングぷちっとな。【押す】≪コメントはここ

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