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January 13, 2011

それはリスクヘッジというのだよ、おじさん。

表題と中身が違うんだけど、一部分は肯定できます。

はやぶさ救った「1個のダイオード」
削られなかった“ムダ”がニッポンの快挙をたぐり寄せた

『イオンエンジンのクロス運転に成功したのは、それを想定したわけではないのに、中和器Aが他の3基のエンジンからのイオンビームを想定していたかのように配置されていたからです』

 このような幸運が、ばらばらだった各イオンエンジンのイオン源と中和器を組み合わせるという離れ業を可能にしたわけだ。そして、実はそれを具体化できたのはプログラムの最後に追加されたムダとでもいうべき1つの回路の存在だったのだ。

 それは、NECの技術者である堀内康男氏が「ひょっとしたら役に立つかもしれない」と思い、開発の最後の最後に加えた単純な回路である。電線で各イオン源と中和器をつなぎ、間違って電流を逆流させないようにした部品「バイパスダイオード」だった。

 役に立つかもしれないが、使う可能性もほとんどないだろうということで、プロジェクトマネジャーの川口教授に報告されることもなく、動作確認の地上試験を1回も行っていなかった。その回路が、結果として「はやぶさ」を救うことになったのだ。

これは一般的に言う「無駄」ではない。ダイオード一個だったから挿入できたのだ。構造上それくらいの余裕はあった。技術者ならメモリ、容量が許せば、このような行為はよくやることである。この程度なら別に地上試験も行わないのが普通だろう。

これを「無駄が救った」などいう文系コンサルティングに嫌悪感を感じる。また、それによってこんな大仰な文章を作ってしまうのだから、文系の人は発想が豊かですね(棒読み)。

その後の文章を読んでみても堀内氏は無駄と思ってやっていない。上記引用中でも「役に立つかもしれない」と言っている。堀内氏は明確な設計思想を持っていた。即ち、軽量小型化とリスクヘッジの絶妙なバランスを備えていた優秀な技術者なのである。

特にアナログ回路は技術者の思想がよく現れる。やっぱり、それを無駄が救うなどというのは無礼なことである。

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