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April 17, 2011

インク式電子回路

新聞本紙には、インク式電子回路と書いてあって何かなあと思っていたのですが。

日経新聞2011年4月11日

 昭和電工は11日、米ベンチャー企業が開発した技術を導入し、電子回路などをインクで形成する事業に参入すると発表した。スマートフォン(高機能携帯電話)や太陽電池などに使われる電子部品向けの需要が大きいと判断。2020年に売上高500億円を目指し、顧客開拓に取り組む。ベンチャー企業の米ノバセントリックス(テキサス州)が開発した技術や装置に関して、日本を含むアジア地域で営業・販売できる権利を取得した。  ノバ社の技術は、金属粒子を含む「導電性インク」を樹脂基板などに印刷し高熱処理すると、金属粒子が焼き固まり回路になる。半導体などに使われている従来の回路形成技術と比べ、製造工程が大幅に簡略になるという。  昭和電工はまずインクや焼成装置を輸入販売し、一定の顧客が獲得できればインクの国内生産を検討する。スマートフォンなどの部材に使われている導電性インクの市場規模は現在、約300億円。2020年には1000億円に伸びると見込んでいる。

昭和電工ニューリリースより
http://www.sdk.co.jp/news/2011/12369.html

NovaCentrix社はこのプリンテッドエレクトロ二クス分野の重要な要素である配線技術において実績を持つ米国のベンチャー企業です。プリンテッドエレクトロ二クスにおいては、金属粒子を含むインク(導電性インク)を印刷した後、熱処理によってインク内の金属粒子を焼結させて導電性を持つ配線を形成します。この配線形成においては熱処理が必要となるため一般的に耐熱性の低い樹脂基板への適用が難しいとされていますが、NovaCentrix社の技術は可視光ランプによる高速焼結であり温度上昇が抑えられることから樹脂基板を使用することができます。また、樹脂基板としてフィルムを使用するため、効率の高いロール・ツー・ロールプロセスでの生産が可能です。

要するに、焼き付けじゃないくて電導インクを使うということなんですね。

特表で3件特許がありました。

【公表番号】特表2008-517147(P2008-517147A)
【発明の名称】炭素と金属とのナノ材料組成物および合成
【公表日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【出願日】平成17年8月4日(2005.8.4)
【翻訳文提出日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【国際出願番号】PCT/US2005/027711
【国際公開番号】WO2006/096205
【国際公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【優先権主張番号】60/598,784
【優先日】平成16年8月4日(2004.8.4)
【優先権主張国】米国(US)
【優先権主張番号】60/620,181
【優先日】平成16年10月19日(2004.10.19)
【出願人】ノバセントリックス コーポレイション
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
(a)反応チャンバ内で、1対の電極を、気体雰囲気中で間隔を空けて位置決めする工程であって、該1対の電極のうちの少なくとも一方は、第一の前駆物質であり、そして高電力のパルス化電源が、該1対の電極にわたって電気的に接続される、工程;
(b)第二の前駆物質を、制御された量で、該反応チャンバに導入する工程であって、該第二の前駆物質は、該第一の前駆物質とは異なる、工程;
(c)該高電圧のパルス化電源から、該1対の電極にわたって、高電圧放電を起こし、一般的に凝集していないナノ粒子を含有するナノ粉末を製造する工程、
を包含する、方法。
【請求項2】
ナノ粉末を製造するための合成システムであって、
(a)反応チャンバであって、該反応チャンバは、気体雰囲気および間隔を空けた1対の電極を有し、該1対の電極のうちの少なくとも一方は、第一の前駆物質である、反応チャンバ;
(b)該1対の電極にわたって電気的に接続された、高電力のパルス化電源;
(c)該反応チャンバに作動的に接続された、第二の前駆物質の供給源;ならびに
(d)第二の前駆物質制御器であって、該第二の前駆物質の制御器は、該第二の前駆物質の供給源に作動的に接続されており、そして該反応チャンバに入る第二の前駆物質の量を制御する、第二の前駆物質制御器、
を備え、該ナノ粉末は、該高電力のパルス化電源から該1対の電極にわたって高電力放電を起こすことによって製造され、そして該製造されたナノ粉末は、一般的に凝集していないナノ粒子を含有する、合成システム。
【請求項3】
凝集していないナノ粒子を含有するナノ粉末であって、該ナノ粉末が、金属と炭素とを含有し、そして該ナノ粒子が、約20nm未満の平均サイズを有する、ナノ粉末。

(好ましい実施形態の詳細な説明)
本発明は、先のシステムの問題を完全にではないが解決し、そして粒子の凝集を制御する能力を有し、そして異なるコーティング前駆体を取り扱うのに十分に可変性である独特のシステムを提供する。図1は、本発明の詳細な概略図を示す。本発明は、連続的なクローズドループのフィードバック濃度制御システムを備える気体注入システムを使用して、凝集していないナノ金属の形成を補助するために炭化水素前駆体を制御する。
上記システムは、’639号特許(参考として援用され、そしてその詳細は省略されている)に記載される放射状(radial gun)銃合成プロセス100から構成される。反応容器101は、収集管103を介してサイクロン102に連結される。そのサイクロンが使用されて、より大きい粒子(代表的には、0.5ミクロンより大きい)が除去され、その粒子は、サイクロンホッパー104中に収集される。そのサイクロンは、ステンレス鋼管106によって集塵器105に連結される。ガス流から上記粉末を分離するために使用されるフィルター107は、その集塵器内に配置される。その集塵器の底は、その粉末を収集するために使用されるパッケージングコンテナー109に連結されるパッケージングバルブ108を含む。集塵器の出口は、シールされたブロワー110の入口に連結される。次いでそのシールされたブロワーの出口が反応容器101に連結されて、クローズドループシステムが形成される。

さらに、気体ボトル120(代表的には、ヘリウムおよび窒素)は、気体注入マニホルド(121)に連結される。本発明は、気体注入バルブ154に連結される粒子コーティング前駆体ガス150(例えば、アセチレンまたはメタンのような炭化水素ガス)のボトルを組み込む。好ましい実施形態は、炭化水素ガスを使用するが、炭化水素ガスに限定されず、そして他のガス(例えば、シラン)が、使用され得る。気体センサー151は、上記反応容器の出口に連結され、そしてその反応容器から気体サンプルを吸う。その気体センサーは、気体センサーからのデータを使用して所定の気体濃度を維持する、セットポイント制御器152を含む。

2008517147

製造機器作るって資金がないとムズイですよね。向こうはそういうマッチングをする会社があるんでしょうね。

耐久性とかノイズとか大丈夫なのかな。その辺りがキーなんだろうか。

日本のベンチャーはそういう技術のとこないんですかね。人気ブログランキングぷちっとな。【押す】≪コメントはここ

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