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July 11, 2011

書談:高杉良『人事異動』

Jijiido■『人事異動』
著者:高杉良
発行:新潮文庫
整理番号 : た-52-20
発売: 2011/04/01
http://www.shinchosha.co.jp/book/130330/
会社員は、上司も配属先も選べない。すべてのサラリーマンに捧げる白熱・迫真の経済小説。一流商社・光陵商事の新井治夫は、ロンドン駐在から帰国まもなく、退社を決意して社内を驚かせる。出世コースを歩んではいたが、その心中には商社に巣くう理不尽な組織体質への鬱憤が積もっていた。転職先は、急成長中の電子部品メーカー・サンライト。新天地で新井は再び頭角を現すが、この会社でも組織は腐臭を放つ。それは、人事までも壟断する「女帝」=社長夫人から漂っていた。
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二ヶ月前くらいに読み終わった。おもしろかった。HPにあるあらすじとはちょっと印象が違う。転職したのも転職先で海外赴任を断ったのも、病弱な妻を守るため。奥さん亡くなるのかなあ、と思ったけど、ちゃんと生きながらえた。小説とはいえ、良妻がモーレツサラリーマンの影で死んでしまうのはあまり好ましくない。

新井は馬の目を抜くような世界で人間らしく生きようとした、そういう普通の男の物語である。

舞台は昭和40年前後。医者の世界で「君は何年卒だね」と訊くというのは知っていたが(つまり東大出であることが前提)、商社でも東大、他国公立、私大と明確に区別されているのはおもしくない話である。

この会社では、東大卒だけが別室で呼ばれ、君子論的なことをレクチャーされるらしい。
ヘドが出る ┐( ̄ー ̄)┌ 

彼らが出世しか考えないとしたら、「有名大学出て、有名企業に入るってそんなにいいの」と疑問を持つ今時のワカモノは全くもって正しい。

本書は経済小説として読むんではなく、人としての生き方の書として読むべきだなあ。

読書記録がたまっているのでぼちぼちアップしていきます。管理人が喜びます⇒一日一回、人気ブログランキングぷちっとな。【押す】≪コメントはここ

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