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February 29, 2012

ドルビーシステム

Tech-onを見ていたらドルビーが出てきたんで、最近は何やってんのかなと検索してみたら、やっぱり音響システムとか画像処理方法を開発してるんですね。
http://www.dolby.com/jp/ja/index.html

今でも劇場行くとDOLBYの文字が見えますね。

特許検索したら、本来のドルビーシステムの歴史みたいな記述がありました。
【特開2011-125042】

【出願人】ドルビー・ラボラトリーズ・ライセンシング・コーポレーション

【技術分野】
【0001】
本発明は、一般にオーディオ信号の処理に関する。具体的には、動画を再生するときのサウンドトラックの音量制御に関する。
【背景技術】
【0002】
1970年代半ばに、ドルビーラボラトリーズは、映画のサウンドトラックにおけるモニタレベルの較正勧告値を発表した(「ドルビー」はドルビーラボラトリーズ・インクの商標である)。オーディオのモニタレベルを85dBcに調整するために一連の録音においてピンクノイズ基準信号が用いられていた。新しいステレオ光学サウンドトラックの再生装置を備えようとする全ての劇場は、サウンドトラックチャンネルにおける等価なピンクノイズ信号が音量制御(フェーダー)を較正された設定値に設定することにより同じ85dBcを発生させるように調整された。このことは、較正された音量調整の設定(多くのシネマプロセッサでは「0」から「10」の間で「7」に設定する)の下で映画を上演することは、ダビングした劇場における、フィルムディレクターとオーディオ技術者(以降「ミキサー」と称す)により選択された音量と同じ音量を発生させることを意味した。
【0003】
このシステムは長い間非常にうまく働いた。ドルビーステレオ(Aタイプでエンコードされた)映画は、ヘッドルームが限定されていて、結果的に制約されたダイナミックレンジであったが、聴衆からの苦情は少なかった。多くの劇場ではこの較正されたレベルで映画を上演した。サウンドトラックのフォーマットを整える技術は、ドルビーステレオ以来顕著に向上した。ドルビーSRは、中音域周波数で3dB、低音域及び高音域の周波数ではさらに大きくヘッドルームを拡げた。近年、新しいディジタルフォーマットによりこのヘッドルームはさらに拡げられた。図1は、4つの光学サウンドトラックフォーマット、すなわち、アカデミーモノ、ドルビーAタイプ、ドルビーSR、及びドルビーディジタルについて、周波数に対する再生されたサウンドトラックチャンネルの最大音圧レベルを示す。これらの曲線は、基準値に対して正規化されている。したがって、これらは、適切に調整された劇場において、較正された音量制御の設定で動画を上演したとき、互いに異なった光学サウンドトラックシステムの1つのチャンネルの最大音圧レベルを示している。劇場における最大音圧レベルはまたサウンドトラックチャンネル数の関数である。例えば、5チャンネルでは2チャンネルの2.5倍のパワーを出し、その結果音圧レベルが4dB増加する。したがって、5又は7チャンネルのディジタルサウンドトラック再生の場合、例えば、音圧レベルのピークの増加は、図1に示したものより大きくなる。
【0004】
85dBcの較正技術は、フォーマットが改良変化されても維持されていたので、新しいサウンドトラックに対してもヘッドルームの追加が可能となる。しかしながら、長編映画は、「アソシエイティブラウドネス(associative loudness)」として知られる、ダイアログレコードレベルに対する、拡張したヘッドルームとは独立した、一貫性のある主観的ミックス基準を持っている。ダビングミキサーがスクリーン上の演技者を見たとき、そしてダイアログと音楽又は効果との間に矛盾が無いとき、適度にクローズアップしたときのダイアログレベルは、視覚的印象がもっともらしくなるように設定される。妥当な範囲で、このことにより一般に2dB又は3dBの間で忠実性を保持する。対応する視覚基準がないので、この自然なダイアログレベルはナレーションに対して忠実性は保持されない。音楽及び効果は、直接的視覚的なアソシエイティブラウドネスを持たない。多くの人は、コンコルドの離陸時又は50mm砲の実際の音圧レベルを熟知しているわけではない。楽譜のレベルも同様には較正されない。
【0005】
レコーディング媒体のヘッドルームの容量が拡張されているので、非アソシエイティブラウドネスの効果が確かに用いられ、音楽は使用可能なヘッドルーム空間を満たす程度まで拡張される。ダイアログを基準として用いるので、爆発音のような大きな音はしばしば20dB又それ以上の音となり(爆発音はダイアログレベルより25dB大きい、フルスケールのピークレベルに達する)、全ての視聴者に聞こえるよう意図された、木の葉のさらさらこすれる音のような、静かな音は、50dB程度静かになるかもしれない。
【0006】
映画がうるさすぎるとの視聴者の苦情に応じて、多くの劇場では較正されたレベルより実質的には低いレベルで映画を上演している。較正されたレベル(標準音量制御設定)である「7」に対抗する、「6」又は「5・1/2」の音量制御設定(フェーダーレベル)は、約4又は6dBの音量の減少を表現し、一般的でない。同時に異なった映画の場面を示すマルチプレクサの操作を行なう映写技師は、異なった映画に対して違う制御設定を行なう時間がないか又はそのようなこと煩わされたくないので、いくつかの映画館では、半永久的に音量制御をこのような設定値に下げている。視聴者の苦情を避けるために、音量制御を下げた場合、ダイアログはミキサーが意図したより音が小さくなり、映画の他の音の存在及び/又は劇場の一般的なバックグランドノイズ(ポップコーンを食べる音、空調の音、人の話し声、等)により、一部のダイアログが理解できないとの苦情が視聴者からあるいは出るかもしれない。しばしば、ショーにおける音量の最も大きな(そして最も早期の)部分により生じた苦情により、劇場における再生レベルが設定される。最も音量の大きい、そして、しばしば上演映画より音量が大きい、予告編(試写会)での応答により再生レベルが設定されるならば、作品は、その下げられた音量レベルでしばしば上演される。その結果、作品のダイアログレベルは、予告編の音量を下げるのに必要と思われるレベルまで下げられる。較正されたレベルより6dB音量を下げて上演された映画は、ダイアログの理解における深刻な問題を引き起こすかも知れず、非常に静かな音は聞こえなくなるかもしれない。
【0007】
加えて、ヘッドルームをドルビーAタイプからドルビーSRに拡張して用いディジタルで公開することは、それに対応するパワーアンプとラウドスピーカの能力に適合しなくなっているという可能性がある。装置の過負荷によるひずみの結果、最近のサウンドトラックの大きさの問題を悪化させ、その結果苦情の回数も増加することとなるだろう。

2011125042


どうやら劇場では音が出ればいいレベルではないらしい。前方、後方、大きい劇場では中間部によって反響音が違うのねん。技術だけじゃなくて、マーケティングからアフターフォローまでイノベイティブであったのねん。

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