無料ブログはココログ

« 大型タッチパネル | Main | MEMSハブ »

March 19, 2013

■松本清張『告訴せず』

■『告訴せず』
著者:松本清張
出版:光文社
発行:2012/12/28
(1974年2月カッパノベルス)

1363703515218.jpg

あらすじ wikipediaより

総選挙の行われている最中、木谷省吾は、義弟の代議士・大井芳太が非公式に得ていた、違法な出所の選挙資金を抱え、逃走した。木谷を告訴しても、それは大井芳太の選挙違反の暴露を意味するため、警察も立件することができない。勝利を感じた木谷だったが、逃避行を続ける間に、温泉旅館の女中・お篠から、高崎市近くに在する比礼神社の、穀物の出来高に関する神託が、よく的中するという話を耳にする。神主から「今年の小豆は凶作」という託宣を受けた木谷は、資金拡張のため、「福山誠造」の偽名を使い、小豆相場への投資を始めた。

追跡者の影に怯え、また相場動向への一喜一憂が続いたが、託宣通り、勝ち逃げに成功し、新しい商売も無事始められるように思われた。だが…。
-----------------------------------

かなりのページが小豆相場についての記述となっているが、それはそれでおもしろい。木谷が信じる鹿の肩骨のひびで吉凶を占うという手法は、図入りで説明されるほどの気の入れよう。政治、先物取引、古事記の引用、てんこ盛りとなって物語に深みを出している。

「告訴せず」というのは冒頭の使途不明金と終わりに出てくる、相場で増やした金のことである。木谷が戸籍を偽っているからそこからほころびが出るのは予想できる。しかし、あいつもこいつも繋がっているとは・・・。ご都合主義な気もするけれど、こんな悪の連帯はいずれ崩壊しているのではないか。

都内、群馬、浦和、甲子高原と移動するので、映像化すると情緒深くなるんだろうけど、読んでいるとノンストップコースターミステリーに近いですね。

ここでも清張は現代ミステリーの先駆を行ってます。

平成に置き換えて映像化するというのだけはやめてほしい。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
≪コメントは応接室にお願いします。≫

« 大型タッチパネル | Main | MEMSハブ »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/61116/56991204

Listed below are links to weblogs that reference ■松本清張『告訴せず』:

« 大型タッチパネル | Main | MEMSハブ »

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

更新情報

June 2017
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30