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June 05, 2013

書談:林真理子『聖家族のランチ』

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■『聖家族のランチ』
著者:林 真理子
出版:角川文庫
発行:2005/11/25
価格:552円(税別)

内容(「BOOK」データベースより)
大手都市銀行に勤務する夫のヨーロッパ赴任に伴って、現地で料理を学んだユリ子は、帰国後、美貌の料理研究家として一躍マスコミの脚光を浴びるようになっていた。母のアシスタントを務める長女と、有名進学校に通う高校生の長男をもち、母の美味しい手料理に舌鼓をうちながら会話をはずませていたこの家族に、やがて暗い「影」が忍び寄る。ユリ子と雑誌編集長の不倫、夫が遭遇した金融危機の荒波、長男に手を伸ばすある組織…。家族四人がそれぞれに口にはできない“秘密”を抱えていたのだ。家族の崩壊と再生の困難さを、衝撃のストーリーで描いた傑作長編小説。
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先日のテレビ出演で林真理子自身が「自分としては異色作」としていた。そこそこ真理子ファンだと思うアマサイも知らない作品だった。ほんと女流作家全体から見ても異色作である。

夫の銀行買収、妻の不倫、長女のモラトリアム的生活、長男の新興宗教入会、すべては、バブル経済の揺り戻しのようにである。それでも夫と長女はまともな人間ではあるが。

なにか『下流の宴』と相関関係にあるような気がする。

アマゾンを見るとあまりいい評価は出ていない。前半はいかにも林調なのだが、後半は明らかに猟奇的、桐野夏生風と評した人もいたが、そんな感じである。確かに気持ち悪いが林氏自身は渾身の表現と描いていたと思う。何か哲学的さえする。

ラストは拍子抜け、と評していた人も多かったが、アマサイ的にはこれでよし!と思った。こうでもしないとこの物語は完結しない。

発刊当時もっと話題になって映像化してもよいくらいと思った。
できなかったのは、長男が入っている新興宗教がオウムを想起するからであろう。
単行本の発刊が2002年、まだ逃走している幹部もおり、被害者の方々の心情は穏やかではなかった。

また、真理子ファンからの支持をうけなかったことが大きいかもしれん。

いずれ再評価されて映像化されるんじゃないかとアマサイはひそかな期待をしている。

また真理子ワールドにまたはまりそう。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】≪応接室、ちょっと不具合が出ています。少々お待ちください≫

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