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January 09, 2014

書談:有吉佐和子『香華』

久しぶりに有吉佐和子を読みました。

Kougeariyosi

■香華
著者:有吉 佐和子
出版:新潮文庫
発行:1965年4月1年
内容紹介
女としてのたしなみや慎みを持たず、自分の色情のままに男性遍歴を重ね、淫女とも言えるような奔放な生き方をする母の郁代。そんな母親に悩まされ、憎みさえしながらも、彼女を許し、心の支えとして絶えずかばい続ける娘の朋子。――古風な花柳界の中に生きた母娘の肉親としての愛憎の絆と女体の哀しさを、明治末から第二次大戦後までの四十年の歳月のうちに描く。
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岡田茉莉子がトーク番組に出て映画『香華』の話をしていました。それまでこの作品のことは知りませんでした。DVDで主人公の朋子が加藤剛(朋子の愛人の将校らしい)にすがるつく場面と老いた朋子の姿が映し出されていました。これは面白い話に違いない。DVDは売られていますが、取り敢えず原作を読んでみることにしました。

母の我儘で芸子に売られたり家戻されたり、昔はこういう人が多かったんでしょうなあ。しかし、哀れな感じはしませんでした。それは朋子の強さと母・郁代が奔放だけど憎めない感じがするからかな。

いや、郁代は酷い女なんですけどね、長女の朋子は総領娘として実家においてくるんですが、庄屋の息子と駆け落ちする際にさらっていく。その男との間にさらに二人の子ができるんですが、男の子はどっかの旅一座に売ってしまう、揚句に男と別れ、花魁になってしまう。残された男と次女は庄屋に戻る。幸せな生活は待っていませんわなあ。この次女は朋子の運命にも関わってくるのですが。

ノンストップ女一代記、有吉女史が乗りに乗っていたときに書かれたものですな。

600頁以上の小説なのですが、まったく飽きがきません。朋子の人生が郁代のせいでどんどん転がっていくのです。

朋子が言うほど彼女の男運は悪くないと思うのですが、将校と恋仲になるし、大物の引立てで旅館を開くことも出来たし。

しかし、結婚できなかったのは、郁代のせいでしょうなあ。

現代は、朋子のように親によって運命に翻弄されることはない、と思ったけど、そんなこともないか。

親との縁は切れないものですからねえ。

映画『香華』
http://movie.walkerplus.com/mv21196/


今度は有吉作品を読破してみようかな。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】≪応接室、ちょっと不具合が出ています。少々お待ちください≫

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