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April 30, 2014

書談;『知財、この人にきく 丸島儀一』

Marusima


読書会で『知的財産戦略』が読み終わったので復習のために『知財、この人にきく 丸島儀一』を読んでみた。『知財戦略』の方では「こんなの大企業だからできる、中堅、中小ではこんなにお金をかけられない」というのが毎章ごとの感想だった。本書は中小・ベンチャー向けに書かれたものなのですべてが納得できる。実はキヤノンにも(当たり前だが)小規模企業だった時代があった。その観点から語られている。

「中小の場合は、技術も経営もすべてが見渡せる、だから実は大企業よりも強いのだ」という主旨の発言は大いにうなづける。私自身もそう思っている。大企業だと一知財部員が会長や社長と話すことはないだろうが、中小だとそれができるのだ。だからと言って彼らに助言めいたことをするわけではないが、経営者とコミュニケーションできるのは知財として強みである。技術者はみんな本社いるので(私がいた会社の場合)、階段を下りて本人の席までいけば発明の内容は誰にでも聞ける。

読書会の際に「丸島氏はどうして50年前に特許に興味を持つことができたのだろうか」という疑問が出た。本書では、端的に知財がおもしろいから、という結論が導き出せる。細かく言うと、初めは当然技術部門に行けるつもりだったのに、2年我慢してくれと上司に言われ、約束の2年後経ったら、技術者としては同僚に2年遅れてしまった、どうせなら知財で勝ってやろう、と思った、ということである。

知財エリートともいえる丸島氏と、小物の私との考えがかなり一致して同じ方向性を向いていることを知り、知財人として大いに自信を持った。

やっぱり、私は知財で生きていこう、と決意を新たにした。

追加:丸島氏は「中小・ベンチャーは経営者が技術・経営・知財の三位一体を一人ですることが可能だ。米国にはそのような社長はいるが、日本にはあまりいないのが残念だ」とも評している。だからアマサイのような人間に存在意義があるわけです。


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