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June 27, 2014

アマチュアサイエンティスト新掲示板開設

待望の?掲示板が再稼働しました。
最近はTwitterで意見交換をしていましたが、Twitterをご使用でない方とも仲良くいたしたく。
常連さんも新しい方もどうぞご自由に議論してください。

http://9331.teacup.com/amasci2/bbs

June 26, 2014

Amazonスタジオ撮影特許

Amazonの特許として「スタジオ撮影での常識」が認められてしまった理由とは?
2014年06月11日

Amazonの関連会社であるAmazon Technologies, Inc.は写真撮影の技術を「発明した」として2011年に特許を出願し、2014年3月に特許権を取得しました。しかし、特許を取得した撮影方法は以前から広く使われているもので、カメラ撮影に関わる多くの人々が激怒したり、ニュースメディアのArs Technicaが「Amazonの特許はピーナッツバターサンドの特許を取得するようなものだ」と痛烈に批判したりと散々な状況。そんな中、Amazonの特許を痛烈に批判したArs Technicaが、なぜこのようなスタンダードな撮影方法が特許を取得できてしまったか、を明かしています。

Amazonの取得した特許「Studio arrangement(スタジオ内での配置)」の1番の肝は「オブジェクトが立っていることで、背景が真っ白になり修正の必要がなくなる点」とAmazonのエンジニアは説明しました。草案を踏まえ、特許弁理士は新しく以下のようなクレームを追加します。
(中略)
「スタジオ配置の取り決めでは、背景から台までの距離は被写体を置く台の高さの4.5~5.5倍の距離」
(中略)
出願テキストには「4.5~5.5」という数値に関する詳細は記載されていなかったので、審査官はなぜこの数値が都合の良いものなのか分からなかったそうです。しかし、特許は認定されました。それは、Amazonの「スタジオ内での配置」という特許が優れたものではないものの、これまでに認定されてきた特許とは「明確な数値が記載されている」という点で明らかに異なり、特許を与えるには十分な違いだった、ということのようです。

Amazonpat


原文自体特許の素人が書いているかもしれないので、どこまでが事実かわかりませんが、まあ、ありうることだろうな、と思います。

特許出願というのは、文中にもあるように、「特許クレーム」という文章で権利が限定されます。その文言は広い範囲で特許が認められるよう凝りに凝ります。日本の弁理士でも、米国の特許弁護士でもそれが腕の見せ所です。出願後、審査官からのOffice Actionの応答には何十枚にもなる証拠を用意して「こういうものは今までなかった、従来はこういう方式で、我々はそこに画期的な改良を加えたのだ」と反論します。米国では面接にも軽く応じてくれるので、まさにそこでリアルディベートしちゃうわけです。審査官はいくつも案件を持ってますから、早く処理したいわけです。有体に言えば、根負けしちゃうというか、熱意にほだされ?て「特許にしましょう!」って通知しちゃうことも無きにしも非ずです。

アマサイは前職のとき、「げー、なんでこんな簡単な構造で特許になってしまうんだい?」と思った案件をいくつか調べたことがあり(勿論仕事の内です)、そういう特許ほど、出願人と審査官のやりとりが膨大になっています。

内容はおいおい、これで許可しちゃうのか?かというものでしたが、これだけ議論詰められたら、特許にしない理由を見つけるのが難しいだろうとも思います。

なんせ、通常、審査官より出願人の方がその分野のプロなんですから、時間とお金さえかければいくらでも理由づけができます。

日本にはそんなにいないようですが、米国には、特許ウォッチャーなる人が結構いて「○○社はこんな特許とっちゃったぜぇー」と記事にすることが多々あるのでしょう。

これもAmazonの関連会社だから目についたんでしょうね。

Amazonがこの特許権を行使してどっかのスタジオを訴えるというのはちょっと考えにくいのですが、これからどうなるかはアマサイにもわかりません。


特許ウォッチはそれなりにおもしろい趣味です。アマサイは仕事以外ではやりませんが。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】≪応接室、ちょっと不具合が出ています。少々お待ちください≫

June 24, 2014

書談:乃南アサ『暗鬼』

■『暗鬼』
著者:乃南アサ
発行:文藝春秋・文春文庫
発刊:2001.11.30

Anki

内容(「BOOK」データベースより)
両親、弟妹、祖父母に曾祖母。今時珍しい大家族に嫁いだ法子を待っていたのは、何不自由ない暮らしと温かい家族の歓待だった。しかしある日、近所で起きた心中事件に彼らが関係しているという疑惑を抱いた法子は、一見理想的な家族を前に疑心の闇にはまっていく。やがて暴かれる、呪われた家族の真実とは。
-----------------------

平積されていたから新刊だと思ったら、文庫も10年以上、単行本では20年前ですね。

まあ、いいんですけど。

初期の段階でこういう結末かな、と思ったらそうでした。しかし、そこまでのプロセスがさすが職人技・乃南アサです。小金井市って仮にも東京都なのにそんな閉鎖性があるかなというのが疑問ではあります。

それよりも、1990年代初頭にはまだお見合い結婚が重要視されてたのかなと。そういえばそうだった気がする。

商売をやっている大家族に嫁ぎたいと思うだろうか、というのもわからないが、夫となる志藤武雄が魅力的であったということでうまくごまかしている。

名家と言わないまでもその土地に長く続く家には何かあるに決まっているのである。

解説の中村うさぎがいいことを書いている。「家族とはひとつの宗教である。そもそも平凡な家庭などどこに存在するというのだろうか」

家族には何かしらの魔物が住んでいるよね。

この小説ではその魔物がすごいものであるわけだが。

乃南アサ、久しぶりに読みましたが安定のホラー感でしたね。


でもわかっていればAmasonのユーズドで買うんだった。。。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】≪応接室、ちょっと不具合が出ています。少々お待ちください≫

June 23, 2014

ドイツ・イノベーション・アワード

第6回ドイツ・イノベーション・アワード、最優秀賞は京大の脳の再生医療に向けた研究

ドイツ 科学・イノベーション フォーラム 東京と在日ドイツ商工会議所は、2014年6月18日に都内のホテルで第6 回ドイツ・イノベーション・アワード「ゴットフリード・ワグネル賞2014」授賞式を開催し、受賞研究5件を発表した。

ほう、こげな催しがあるんですなあ。ドイツも工業先進国ですから素晴らしい試みだと思います。

光を用いて神経幹細胞を人工的に操作

 最優秀賞(賞金400万円)は、京都大学の今吉 格氏(33歳:京大 白眉センター・ウィルス研究所特定准教授)が手にした。研究タイトルは「成体脳における神経幹細胞の光操作」である。損傷したり変性したりしてしまった脳の再生医療に、成体脳神経幹細胞を利用するための技術を開発した。光を用いて神経幹細胞の細胞増殖とニューロンの分化を人工的に操作する新しい技術である。

 今吉氏の説明によれば、脳を構成する主要な3種類の細胞には、ニューロン、アストロサイト、オリゴデンドロサイトがあり、それらの分化を司る遺伝子はそれぞれに対応して3種類ある。同氏はまず、それら遺伝子の発現量は、神経幹細胞においては振動発現をしていることを明らかにしたという。次に、一例として、3つの遺伝子のうちニューロンの分化を司る遺伝子Ascl1の発現を、光応答性の転写因子GAVPOを用いて光によって人工的に制御する系を作り、ニューロンの分化を光で制御できることを示したとする。

 同氏は現在、光を用いたこの神経幹細胞の操作方法を、神経外傷、神経変性、また精神疾患などの動物モデルに応用することを試みている。「動物モデルにおいて安全性や有効性が確認できれば、この方法をヒトの神経疾患の治療に応用できる可能性がある」(今吉氏)。

軽く調べてみましたが、この研究を図示して説明しているとこは見当たりませんでした。特許も現時点で公開されていないようです(公開されていないだけで出している可能性はあります)。

この記事以上に簡略化した記載はないようです。

脳の再生化なんて夢の技術ですからがんばって成果を出してほしいです。

国際賞も合わせると結構学術賞ってあるんですね。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】≪応接室、ちょっと不具合が出ています。少々お待ちください≫

June 19, 2014

量子コンピュータ商用化?

[量子コンピュータ1]突然商用化した夢のマシン 2014/06/18

東京工業大学理学部長を務める西森秀稔教授。彼こそがNASAやグーグルが注目する日本人研究者だ。2014年3月下旬には、NASAとグーグルが米国に西森教授を招き、意見交換をしている。

 「西森教授が提唱した理論『量子アニーリング』が、カナダD-Wave Systemsが量子コンピュータを実現する上で、大きな役割を果たしたからだ」。西森教授を招いたNASAエイムズ研究センターのルパック・ビスワス探索技術担当副ディレクターはこう語る。

組み合わせ最適化問題の代表例に、セールスマンが複数の都市の全てを訪問する場合に、最も距離が短くなる経路を探し出す「巡回セールスマン問題」がある(図1)。

 巡回する都市が少ないと、都市の組み合わせの数が少ないので最短経路は比較的簡単に見つけ出せる。しかし都市が増えるに従って巡回経路が爆発的に増加するため、理化学研究所のスーパーコンピュータ「京」を使っても、現実的な時間で最短経路を見つけられなくなる。

Photo


 そのため現在は、数学者やコンピュータ科学者が様々なアルゴリズムを考案して、組み合わせ最適化問題の「近似解」を出そうとしている。例えば巡回セールスマン問題では、「最短距離よりも最大1.4倍以内の経路を見つけ出せるアルゴリズム」などが存在する。

興味深いのは、D-Waveマシンが実現した背景に、日本の研究や技術の貢献があったことだ。冒頭に述べたとおり、D-Waveマシンは東工大の西森教授が考案した「量子アニーリング」を基に開発された。また、D-Waveマシンで使われている「量子ビット」などの部品の多くが、日本で発明された。

 それだけではない。現在、日本の国立情報学研究所(NII)の山本喜久教授の研究チームが、「レーザーネットワーク方式」と呼ぶD-Waveを上回る可能性がある新型量子コンピュータを開発している。来たる量子コンピュータの時代においては、日本こそが、その開発の中心地になる。

このあいだまで一里塚、一里塚と言われていたのに、なんで急に商用化なんでしょう。

ほんとなんでしょうかね。

もちろん、現スパコンとは違ったことができるというのはわかりますが。

量子ビットなんかほんとに動くんでしょうか。

日本が先駆者となれればそれはいいことでしょうが。

これまで「実用化まであと一歩」的な報道をたくさん見てきたので俄かには信じられませんな。

量子コンピュータは実現してほしいですが。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】≪応接室、ちょっと不具合が出ています。少々お待ちください≫

June 17, 2014

テスラモーターズ

テスラモーターズ、電気自動車の特許技術を無料で公開
2014年06月16日 中央日報日本語版

米電気自動車メーカーのテスラモーターズが特許を無料で公開する。テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は12日、ホームページに「われわれのすべての特許をあなたに」という題名の文を通じ公開の方針を明らかにした。テスラは“自動車業界のアップル”と呼ばれる電気自動車専門企業だ。

代表製品の「モデルS」は1回の充電で427キロメートル走行でき、最高速度は時速210キロメートルに達する。

映画『アイアンマン』の実際のモデルでもあるマスクCEOは、「最近の特許は(訴訟により)開発者ではなく大企業と弁護士の地位ばかり高めている。テスラもやはり(特許を公開すれば)大手自動車メーカーが技術をコピーし大規模生産に適用しないだろうかと懸念したが現実は反対だった」と話した。既存の自動車メーカーは全生産台数の1%にも満たないほど電気自動車の生産に消極的だったということだ。

マスクCEOは、「真のテスラの競争対象は他社が作り出す電気自動車ではなく、毎日工場からあふれ出るガソリン車だ」と強調した。マスクCEOは「今回の特許公開で電気自動車を作る他のメーカーが恩恵を得ることになるだろう。技術先導は特許でするのではなく世界最高の技術者を迎え入れるのにかかったもの」と自信を見せた。

こういろいろ報道があると気になってしまいますね。

『アイアンマン』のモデルってどういうことだろう、見ていないからわからないcoldsweats01

そうですね、特許が出るということは発明者、つまり技術者が居てこそなのに、弁護士が設ける方向にばかり行っています。これは知財人として非常に気になります。

オープンソース化というからには、未公開特許を公開するってことだよね。

対ガソリン車というのももっともな話です。

これで電気自動車の開発が加速されればテラス社にとっても喜ばしいことです。

オープンソース化が全て正しいとは思いませんが、業界の火付け役にはなりそうです。


電気自動車が安くなったら免許とるかな、いつのことじゃいbleah。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】≪応接室、ちょっと不具合が出ています。少々お待ちください≫

June 16, 2014

グーグルカー

特許から見えてきた、Google社の自動走行車両 中核となる自動車関連特許は20件、3つのグループに分類される

Google社の自動車関連特許は3つに分類される  2009年1月1日から2014年4月30日までに公開されたGoogle社名義の米国登録特許のうち、クレーム(請求項)に「vehicle」「car」「automobile」のいずれかの用語を含むものは、88件ありました※1。その内容をチェックしたところ、自動車を用いたビジネスに関連したものは88件中64件。そのうち20件のクレームに、高度な自動運転を前提とする自動車そのものや、高度な運転支援を実現するための技術を明記したものがありました。これら20件が、同社の自動車関連特許の中核と考えられます。

 20件の特許は次の3つに分類し、整理できると思われます。第1は「一定の自動走行機能を持った自動車両の特許群」、第2は「地図とセンサーを用いて自動車両を制御する方法についての特許群」、第3は「第1と第2の特許群を実現するために不可欠な3D地図等を作成する特許群」です。

●Google社の自動車関連特許の中核となる20件
(1)一定の自動走行機能を持った自動車両の特許群
・User Interface for Displaying Internal State of Autonomous Driving System
US 8,260,482 B1
US 8,346,426 B1
US 8,352,110 B1
US 8,433,470 B1
US 8,670,891 B1

(2)地図とセンサーを用いて自動車両を制御する方法についての特許群
・Modifying behavior of autonomous vehicle based on predicted behavior of other vehicles US 8,457,827 B1
・Controlling vehicle lateral lane positioning US 8,473,144 B1
・Safely navigating on roads through maintaining safe distance from other vehicles US 8,504,233 B1
・Controlling a vehicle having inadequate map data US 8,521,352 B1
・Method and apparatus to localize an autonomous vehicle using convolution US 8,612,135 B1
・Modifying behavior of autonomous vehicle based on predicted behavior of other vehicles US 8,655,537 B2
・Controlling a vehicle having inadequate map data US 8,676,430 B1
Controlling autonomous vehicle using audio data US 8,676,427 B1

(1)と(2)の特許群を実現するために不可欠な3D地図等を作成する特許群
・Transitioning a mixed-mode vehicle to autonomous mode US 8,078,349 B1
US 8,321,067 B1
・Object detection and classification for autonomous vehicles US 8,195,394 B1
・Using image and laser constraints to obtain consistent and improved pose estimates in vehicle pose databases US 8,259,994 B1
・Labeling features of maps using road signs US 8,483,447 B1
・Traffic signal mapping and detection US 8,559,673 B2
・Removing extraneous objects from maps US 8,565,958 B1

 20件のほとんどは米国の早期登録制度を活用して、「vehicle」または「autonomous vehicle」(自動走行車両)について申請したものです。Google社自身は自動車の製造能力を持ちませんが、完成品の特許を押さえることで、自動車メーカーなど他社を巻き込んだビジネス展開を考えているように思われます。

自動車メーカーになりたかった会社はたくさんありました。今も車を作りたい、と部品メーカーをしている企業はあるでしょうね。

自動車メーカーとカメラメーカーには特徴があります。自動車あるいはカメラが大好きな人がエンジニア、営業になっている場合が多いのです。自分の会社の製品を愛せる人はなかなかいません。無論、自分が作ったものだから、売っているものだからという点で愛着を持つ人はいるでしょう。

しかし、「愛車」「愛機」と呼ぶのはコンシューマ製品ならではですね。

てなことを先日、トヨタの社長も言っていました。

Googleはこれからどうするんでしょうね。
特許だけでは製品を作れないと思いますが、実際の工場も買収してるんでしょうか。

IT企業が車を作るなら従来にないおもしろいものを作ってほしいです。


でも、アマサイは免許持ってないんで。。。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】≪応接室、ちょっと不具合が出ています。少々お待ちください≫

June 13, 2014

書談:『ざっくりわかる企業経営のしくみ』

■『ざっくりわかる企業経営のしくみ』
著者:遠藤 功
発行:日経文庫
発刊:2014.04.15
価格:860円(税別)

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Ⅰ変わり続ける時代の企業経営
Ⅱ強烈な企業理念が組織を動かす
Ⅲどこでどのように戦うかを定める
 ー戦略マネジメント
Ⅳ「売れる仕組」をつくる
 ーマーケティングのマネジメント
Ⅴ戦略を実現する組織を設計し、運営する
 ー組織のマネジメント
Ⅵ企業は人なり
 ー人材のマネジメント
Ⅶお金の流れを管理する
 ー資金のマネジメント
Ⅷ戦略を実行する
 ーオペレーションのマネジメント
Ⅸ停滞を克服し、新たな成長を実現する
 ー成長と再生のマネジメント
--------------------
表題通りですから、新しい知見はなかったです。しかし、自分の知識が整理されましたし、以前読んだビジネス書の位置づけが理解され、これからどういう本を読めばいいかわかってきます。

アマサイの最近の興味はファイナンスです。知財でその企業が理解できるようにファイナンスで企業の有り様がわかるからです。

章末の各章に関するおすすめの一冊が記載されているのも好感が持てます。


・ピーター・F・ドラッカー『マネジメント』

・ジェイムズ・C・コリンズ/ジェリー・I・ポラス『ビジョナリーカンパニー』

・リチャード・P・ルメルト『良い戦略、悪い戦略』

・鬼頭孝幸『戦略としてのブランド』

・久保克之『コーポレートガバナンス』

・ダニエル・ピンク『モチベーション3.0』

・西山茂『戦略管理会計』

・フレディリック・W・テイラー『科学的管理法』

・岩井克人/佐藤孝弘『M&A国富論』

ドラッカーはやっぱり基本なんですね。もう一回読んでみよう。

最近は、科学よりも経営学に興味があります。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】≪応接室、ちょっと不具合が出ています。少々お待ちください≫

June 12, 2014

サッカー特許

特許というとスマホやテレビ、自動車など、エレクトロニクスやメカに目が行きがちですが、スポーツ製品も特許を取得しておくべきものです。各種シューズやゴルフボールなんかは結構係争にもなりますね。

本田選手のあの無回転フリーキックの裏にも特許があった
無回転シュートを放てるシューズの秘密

 今年、セリエAのACミランに移籍し背番号10を付けている日本代表の本田圭佑選手。彼の代名詞ともいえるのが、前回のW杯南アフリカ大会のデンマーク戦で見せた「無回転フリーキック」。日本代表に勝利を呼び寄せ、彼が一躍脚光を浴びたこのシュートには、ミズノの技術が隠れていました(本人の高い技術は当然ですが)。一般プレーヤーでも比較的容易に無回転シュートを放つことができるようになるアッパー(シューズの甲の部分)構造に関する特許です。

日本国特許第4886922号「フットボールシューズ用アッパー構造」

 この特許の詳細が記載されている「公開特許公報」を基に、もう少し詳しくその秘密を見ていきましょう。

 一般にシューズは、底面のソールと、ソール上に固着されたアッパー(甲被)で構成されています。サッカーシューズのアッパーは、他のスポーツシューズのように単に着用者の足を保護するだけでなく、ボールを蹴る役目を担うので、これまでも様々な工夫が取り入れられてきました。
 特にシュートを蹴る着用者の足の甲の部分が重要です。ただ、従来のサッカーシューズは、アッパー表面に多数の凸凹を付けたり、摩擦力を上げる素材を塗布したりして、蹴り出し時のボールの回転数を上げて(ボールにスピンをかけて)、ボールの曲がりを増大させようとするものでした。

 一方、無回転シュートはその名の通り回転数を抑える必要があり、従来とは逆の発想となります。極端に回転数が少ないボールは揺れながら飛んでいきます。これがシュートなら、相手のゴールキーパーは予測不能な動きをするボールを止めることが難しくなります。しかし、味方にパスするときなどは、味方もボールを受け取りにくくなります。
 公開特許公報によると、ミズノは無回転シュートとそれ以外のキックの違いを明らかにしています。多くのシュートは足の甲でボールを蹴りますが、その部位が微妙に異なっていたのです。カーブキックやインステップキックなどのスピンを加えるシュートは、足の甲の比較的先の内側(親指に近い部分)で、無回転シュートは足首に近い甲の部分でボールを蹴っていたのです。

Hondashoes

本田圭佑選手の無回転フリーキックを生み出すミズノの「ウェーブ イグニタス 3 MD」

こういう物品は、自動車の開発よりたいへんな気がします。
スケートシューズや野球のグローブなんかは選手ごとの一品ものと聞いたことがあります。このような汎用的な技術もその選手に合わせた製品する職人がいてこそですね。

サッカー自体はあまり興味がないのですが、日本製のシューズでプレーしていると思うと応援したくなりますね。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】≪応接室、ちょっと不具合が出ています。少々お待ちください≫

June 09, 2014

超伝導を「観る」

いつまで経っても話題の尽きない超伝導です。

「観る」ということ@KEK 2014年6月9日

今回調べられたのは、鉄とヒ素から成る「鉄系超伝導物質」。2008年に東京工業大学の細野 秀雄 教授らによって発見されたもので、鉄を含むにも関わらず超伝導状態を示すことが、物質科学に大きなインパクトを与えた。

マルチプローブで「観る」

では磁性の原因はどこからきているのか?これを調べるために登場するのは中性子。中性子も一粒ずつがスピンを持っているため、物質中の磁場を調べることができる。ただしミュオンが結晶の格子間に入り込んで、ミュオン周辺にある原子からの局所的な磁場の情報を得るのとは対照的に、中性子は物質を構成する全ての原子と相互作用し結晶全体にわたる巨視的な散乱情報を観る。これによって、磁性の原因がやはり鉄原子にあり、その磁気モーメントが一列ごとに交互に並んでいることが分かった(図4左)。またこの時の結晶構造をX線で調べると、歪みが生じていることも明らかになった(図4右)。これらの変化は、低濃度側で見られる磁性状態とも異なっており、今後詳細な研究が進めば、鉄系超伝導発現のしくみの解明が期待される。

この実験を中心的に行ってきたのは、平石 雅俊 KEK物構研博士研究員。2008年に鉄系超伝導体が発見されてすぐにこのテーマに着手した。そして2009年には超伝導電流の流れを調べ、鉄系超伝導は銅酸化物とは異なるしくみで超伝導が起きていると予感させていた。今回の実験には小嶋 健児 准教授、中性子から平賀 晴弘 特任准教授、放射光から山浦 淳一 特任准教授と、KEK物構研の各量子ビームのエキスパートが加わり多角的な測定を行った。鉄系超伝導のしくみそのものはまだ分からない。不透明な箱の中身を探る作業はまだ続いている。

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図4左 中性子で同定された磁気構造
矢印はFe2As2層で鉄イオンが持つ磁気モーメントの向きを示したもの。
図4右 放射光X線で同定された構造変化
構造変化に伴う鉄の原子位置の変化の向きと大きさを模式的に示したもの。

ミクロに見るということが重要なのですね。
超伝導はアマサイも興味アリアリなので研究がどんどん進んでほしいです。


KEKもう少し近ければ見学に行けるのだが。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】≪応接室、ちょっと不具合が出ています。少々お待ちください≫

June 07, 2014

改正法、アップルvsサムスン、ドイツ・欧州法レクチャー三昧

今週は知財関連セミナーが3つもあり、忙しかったです。

Iplectre


6/2
●「特許法等の一部改正に関する説明会」
 ○経営に「見せる」知財戦略・マネジメントのあり方
            弁護士・鮫島正洋

6/5
●第1回「東京理科大学・MIPプロフェッショナル講座」
 「IT分野におけるグローバル特許紛争と日本企業の対応」
     竹中俊子教授・米ワシントン大学ロースクール

6/6
●欧州知的財産セミナー
「ドイツ特許と欧州特許 -特許取得手続きの比較」

鮫島先生のご講義は、改正法説明会の付録でしたがアマサイ的にはお得感がありました。企業利益に知財がどのように寄与していると説明すべきか、というテーマだったと思います。明確に経営陣から突き付けられたことはありませんが、企業知財人は何からの回答を持っているべきだと思います。アマサイなりの回答はありますが、一部言語化できない、説明がめんどいという面があります。鮫島先生のお話でアマサイなりの「正解」が構築できそうです。

竹中先生のお話は、主にAppleとサムスンとの特許訴訟から導かれるもの、と言えると思います。話が多岐に渡り、理解できることはでき、できないモヤッとしたとこが残ってしまいました。eBay判決は知財人の基礎知識ですからその意義を暗唱できるくらいでないといけません。本筋とは関係ありませんが、竹中先生がときおり「あー」と言われるのは、普段英語でご講義されているので日本語を思い出していらっしゃるのだなと感じました。アマサイがしゃべるとき「あー」とか「えーと」というのとはわけが違います。私も考えないと日本語が出てこないくらい英語ができるようになりたいものだ、と変な教訓を得ました。

最後のドイツ事務所の講演はまさか通訳なしでALL英語とは思いませんでした。レジメに日本語訳もありましたのでわからないことはなかったです。途中からこれは英語の勉強というつもりで聞いていました。司会者の日本弁理士も挨拶くらいは英語ですればいいのに。質問は直接講師に、と言われたのも質疑応答を繋ぐほどの英語力の持ち主が会場に居なかったのでしょう。主催者は随分杜撰だな。わかっていれば、事前に質問を用意してきて英会話の練習?の場にすればよかった。次回からはそうしよう。にしても、演題の項目ごとに時間を配分している式次第は初めてみました。ドイツ人は日本人に上回る几帳面さですね。

講義を聴くだけでなく自学自習が大事と思った週でありました。


私も何れは英語でレクチャーを。。。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】≪応接室、ちょっと不具合が出ています。少々お待ちください≫

June 04, 2014

MEMSディスプレイ

連続色を表示できるディスプレー、Qualcomm子会社が開発 2014/06/04

 米Qualcomm MEMS Technologies社はSID 2014で、同社の反射型MEMSディスプレー「Mirasolディスプレー」の次世代版技術「SMI(single mirror IMOD)」を試作し、展示会で実演した。
 Mirasolは、キャビティー(微小な筒状の共振器)と光が干渉することによって発色する原理を利用したディスプレーである。この色は、構造色と呼ばれ、カラーフィルターなどを用いない。蝶の羽の色などもその一つだ。
 これまでのMirasolディスプレーの場合、キャビティーには鏡の役割をする膜があり、その膜に電圧を印加することで膜の向きを変え、キャビティの反射能、つまり階調を制御していた。これはInterferometric Modulator(IMOD)技術とも呼ぶ。
 IMOD技術において、フルカラー表示可能なパネルでは、赤(R)、緑(G)、青(B)のサブピクセルごとにキャビティを用意し、膜を配置する深さを変えることでRGBの色を実現していた。

140603mirasol_p3


Qualcommはこの分野に力を入れてるみたいですね。
特許もたくさん出ています。

【公開番号】特開2013-178531
【発明の名称】MEMSデバイスのための拡散バリア層
【出願日】平成25年4月4日
【分割の表示】特願2008-537782の分割
【出願人】
【氏名又は名称】クゥアルコム・メムス・テクノロジーズ・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM MEMS Technologies, Inc.
 光干渉MEMSディスプレイ素子を備えている一つの光干渉変調器ディスプレイ実施形態を図1に示す。これらのデバイスでは、画素は明暗状態のいずれかにある。明(「オン」または、「開放」)状態では、ディスプレイ素子は、入射可視光の大部分をユーザーへ反射する。暗(「オフ」または「閉鎖」)状態では、ディスプレイ素子は、入射可視光をユーザーへほとんど反射しない。実施形態によっては、「オン」状態と「オフ」状態の光反射特性は逆であってもよい。MEMS画素は、白黒に加えてカラー表示を考慮し、特定の色で主に反射するように構成することが可能である。
図1は、視覚ディスプレイの一連の画素中の二つの隣接画素を描いた等角投影図であり、各画素はMEMS光干渉変調器を備えている。いくつかの実施形態では、光干渉変調器ディスプレイは、これらの光干渉変調器の行/列アレイを備えている。各光干渉変調器は、互いに可変かつ制御可能な距離に位置する一対の反射層を含んでおり、少なくとも一つの可変次元をもつ共振光学キャビティを形成している。一実施形態では、一方の反射層が二つの位置の間で移動されうる。第一の位置(ここでは弛緩位置と呼ぶ)では、可動反射層は、固定部分反射層から比較的大きな距離に位置している。第二の位置(ここでは動作位置と呼ぶ)では、可動反射層は、固定部分反射層に隣接し密接して位置している。二つの層から反射する入射光は、可動反射層の位置に応じて強め合ってまたは弱め合って干渉し、各画素について全体反射状態または非反射状態のいずれかを作り出す。
図1の画素アレイの図示部分は二つの隣接する光干渉変調器12aと12bを含んでいる。左側の光干渉変調器12aでは、可動反射層14aは光学スタック16aからの所定距離の弛緩位置に図示されており、光学スタック16aは部分的反射層を含んでいる。右側の光干渉変調器12bでは、可動反射層14bは光学スタック16bに隣接する動作位置に図示されている。

2013178531


MEMSディスプレイが発展していけばいくらでも高解像度のタブレットができますね。
ウルトラセブンに出てきた腕時計型テレビ電話も容易ですね。
技術的に可能でもあまり需要がないのかな。


MEMSの出願、またしたいです。【押す】≪応接室、ちょっと不具合が出ています。少々お待ちください≫

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