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July 07, 2014

湯川、武谷、高木をめぐる原子力

日本人は何を目指してきたのか 知の巨人たち

第1回 湯川秀樹と武谷三男

Eテレ2014年7月5日(土)午後11時~翌0時30分
Eテレ【再放送】2014年7月12日(土)午前0時00分~午前1時30分(金曜深夜)

ノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹とその共同研究者、武谷三男。戦時中、原爆開発に関わった二人は、戦後「科学者の社会的責任」を唱え、原子力の平和利用のあり方を模索する。

武谷は、広島を訪ね、原子力が二度と軍事利用されない研究の枠組みが必要だと考え、原子力研究の「自主」「民主」「公開」の三原則を主張した。1956年原子力委員会の委員となった湯川は、海外からの原発の早期導入を進める方針に対し、自主的な基礎研究を重視するよう主張し、辞任。晩年まで、核兵器の廃絶、核なき世界を訴えた。

湯川たち物理学者は「原子力」とどう向き合い、その未来をどう見つめたのか

NHKスペシャルのような45分番組かと思ったら1時間半の大作でした。

湯川秀樹の業績は物理学と平和運動のが上げられます。これは物理学の学徒として見なくてはいけません。

湯川は科学者として冷静に原子力の平和利用について考えていました。「技術的にはまだ時間がかかる。日本には急がば回れという言葉がある。原発推進について着実に行わなくていけない」と言っています。ラッセル・アインシュタイン宣言に署名したのも熟慮の上です。

武谷三男も平和主義には違いないのですが、湯川よりも過激です。原子力を作るには純国産でなければならない。原爆経験のある日本だからこそ、その平和利用に参加する義務がある。反米観も明確です。

このような当時1950年代の科学者たちの思想・行動を米国高官はよく調査していました。そういう文書が残っているというのは結構驚きです。

原子力をめぐって東西冷戦構造が明確になっていきます。旧ソ連が原爆実験も原発実施も一歩先を行っていました。これに焦りを感じた米国が、原子力を巡って西側諸国の結束を図ろうとしたようです。

東西冷戦、とかなんだか懐かしい?感じがします。

最後の方で高木任三郎の原子力資料情報室が出てきます。高木さんがマスコミに出ていたのはごく最近のような気がしましたが、彼が亡くなったのは2000年なんですね。

全ては20世紀の話なんだ。

高木が「科学者はもっと市民の側に立つべきだ」というのに対し、武谷は「科学者は科学者としてやるべきことがある」と主張します。ここに何か世代の断絶がありますね。

一時間半と言えども、駆け足のように過ぎていきました。

もっともっと原子力について学ばなくてはいけないと思いました。


こういう大作はゴールデンタイムにやるべきだと思います。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな【押す】。ご意見ご要望は掲示板にお書き込みください。家主が確認の上、公開いたします。

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