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June 24, 2015

量子ドットカラーディスプレイ、仁義無き戦い?

量子ドットカラーディスプレイならばアマサイブログで記事にしていたではないか。
なんと便利なアマサイブログ!(自画自賛w
http://page-only-one.cocolog-nifty.com/imotora7/2013/05/post-cfc7.html

量子ドットが巻き起こす色域拡大競争

 (1)の量子ドット材料に関するセッションでは、量子ロッドと呼ばれる棒状の材料についてドイツMerck社とイスラエルQlight Nanotech社が発表した。両社は、高い色純度をアピールするだけでなく、偏光光を発光させることで新たな機能を持たせられる可能性を示した。

 (2)のフォトルミネッセンス量子ドットは、液晶ディスプレーに応用されているモードである。量子ドット材料メーカーのトップ3社である英Nanoco社、米QD Vision社および米Nanosys社(米3M社と共著)が、それぞれの材料の特徴と液晶ディスプレーへの応用について発表した。このセッションでの論点は、Cdに対する是非である。Cdフリーを推進するNanoco社に対して、Cdを使っている他の2社は「Cdを使う利点」と「Cdを含む量子ドット材料の安全性」を強調した。Cdを使うことで、より優れた色域や電力効率が得られることをアピール。また、Cdは安全規制範囲内の微量であり、製造時に慎重な取り扱いをしていることから、安全性は確保できているとした。

 (3)のエレクトロルミネッセンス量子ドットは、有機ELを使わずに、印刷法で自発光デバイスを作製できるという期待が持たれている。課題は材料の発光効率だが、その改善が着実に進んでいる状況を、各講演者が報告した。さらに、ディスプレーの表示カラーに関する他のセッションやポスターセッションでも、量子ドットに関わる数件の内容があった。

世の中で期待されている新技術(例えば、酸化物半導体TFT)に対して、既存技術でも十分に競争力を持つ製品が実現できることを示したことは、新技術の開発と事業化の議論に一石を投じるものである。期待を集める量子ドットという新技術の導入においても、実績ある従来技術で着実に改善を図っていく勢力との競い合いが、今後しばらくは続いていくことを示唆している。

P1

図1 Nanosys社がCd材料の有無による性能差を比較展示

左は従来の白色LED、中央は同社の量子ドット、右は同社が開発中のCdフリーの量子ドットを用いた液晶テレビの画質比較。中央はRec.ITU-R BT.2020比で90%の色域が得られるのに対して、左は60%以下にとどまる。右のCdフリーは、電力効率が低下することに加えて色域も75%程度であり、まだ十分な性能が得られていない。


実用化はまだ先なのかな。これ以上画面の色域が広がってどうすんじゃい。
と思うアマサイであった。

またディスプレイの特許出したいなあ。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな【押す】。ご意見ご要望は新掲示板にお書き込みください。家主が確認の上、公開いたします。

June 23, 2015

第35回 2015 年猿橋賞受賞者 鳥居啓子

これだけ更新を怠ってると忘れ去られた存在になってもしゃーないね。
猿橋賞は毎年記事にしているので備忘録として。


第35回(2015年)猿橋賞

第35回 猿橋賞受賞者 鳥居啓子氏の研究業績要旨

受賞研究題目「植物の細胞間コミュニケーションと気孔の発生メカニズムの研究」

“Mechanism of Cell-Cell Communication and
Stomatal Development in Plants"

鳥居啓子博士は、分子遺伝学的手法を駆使し、高等植物の形作りの基本である細胞間コミュニケーションの実体を世界に先駆けて明らかにし、植物成長制御の解明に道を開いた。

高等植物の細胞は細胞壁で覆われており変形・移動が困難である。そのため植物細胞は独自の細胞間コミュニケーション機構を発達させ、それによって発生過程において各々の細胞は位置情報を正しく把握し、 組織器官を分化し形作りを行うと考えられてきた。しかしながらその実体はよく解っていなかった。このような状況の中で、鳥居啓子博士は、受容体型キナーゼを介した植物細胞間コミュニケーションの実体を明らかにし、分泌性ペプチドリガンドを同定して、受容体への結合が植物成長を制御することを実証した。

さらに鳥居氏は、炭酸ガス通気口であり蒸散をになう鍵細胞である植物の気孔に着目し、気孔の発生と分化を担う主要因子を次々に明らかにして、植物における細胞間コミュニケーションと細胞内シグナル伝達の全体像を示すことに成功した。気孔は直径数十マイクロンの小さな孔に過ぎないが、植物の生育と生存に必須であるのみならず、地球レベルでの環境浄化に貢献している特別な構造である。

鳥居博士らが明らかにした、動物と異なる戦略を持つ植物の分化システムの本質は、その分子レベルでの基盤ロジックにおいては動物の発生機構と酷似しており、動植物の枠を超えた普遍的メカニズムの解明に寄与するものである。鳥居氏の研究は、基礎植物科学であるが、植物のバイオマス制御、 地球環境問題、食糧問題、エネルギー問題などの解決に直結する可能性も秘めている。

鳥居博士は、女性研究者の育成にも力を入れている。鳥居氏がScience, Nature等に発表した成果は、2度の出産と育児を挟んだものである。これらの論文の主要著者は氏が指導した若手女性ポスドク3人で、彼女たちの妊娠・出産も挟んでいる。また、鳥居氏は、生物系では女性初の日本学術振興会賞受賞者であり、米国生命医学の最高峰HHMIの日本人女性初のインベスティゲーターである。さらには、一流国際雑誌であるScience (Science Career) と Current Biology (Q&A インタビュー) に自らの経験をオープンに語って,日本人女性研究者がどのようにして子育てとアカデミアを両立させていけるかを示している。

鳥居博士は、研究と家庭の両立に真摯に向き合いつつ、真の国際的女性研究者として活躍している稀有な人物であり、また、若い女性研究者のロールモデルとなる優れた女性科学者である。

女性は皆、研究と家庭を両立しているのが前提なのねん。
仕事はほどほど、シングルの私はどうしたらいいねん。

「植物細胞間コミュニケーション」ご学友が植物のなんたらを専攻しているので聞いたことはある。
にしてもアマサイには未知の世界であ~る。

この記事が出たとき「女性科学者のみ対象の科学賞ってどうなん?」という意見も見られたが、
(これは毎年のこと)
少なくとも日本に猿橋賞は必須である。

これからも元気な女性科学者を世間に知らしめてほしいと思う。

アマサイがブログを止めることは当分ありませんので気の長いお付き合いを。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな【押す】。ご意見ご要望は新掲示板にお書き込みください。家主が確認の上、公開いたします。

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