無料ブログはココログ

« 石先生ありがとう! | Main | 放送大学で政治学を学ぼう »

September 29, 2018

放送大学科目『新しい技術者倫理』

1学期は『新しい技術者倫理』という科目をとりました。
「A」評価でした。
主任講師名はこの分野の第一人者の札野順・東工大学教授

●第1回 新しい時代の技術者倫理とは何か
1.「新しい時代」とは-東日本大震災後の科学技術と社会
2. 科目概要と本科目の学習・教育目標
3. 技術者倫理の定義の説明
4. 科学技術と価値-技術者倫理の特殊性- 
5. 予防倫理と志向倫理 
6.「幸せ」を目指す技術者倫理
【キーワード】
東日本大震災、技術者、倫理、技術者倫理、技術者倫理教育の学習・教育目標、行動の設計、ポジティブ心理学、well-being

●第2回 技術者が意思決定を迫られる状況とは(1)
1. 技術者倫理におけるケース(事例)の重要性
2. スペースシャトル・チャレンジャー事故の概要
3.技術者にとっての安全-ボジョレーの葛藤-
4. 倫理的問題-対立する価値-
【キーワード】
事例、ケース・スタディ、ケース・メソッド、チャレンジャー号事故

●第3回 技術者が意思決定を迫られる状況とは(2)
1. ステークホルダーと価値
2. 本事例を、技術者倫理の4つのレベル(メタ・マクロ・メゾ・ミクロ)と技術者倫理の必要性
3. チャレンジャー事故を4つのレベルで考える
【キーワード】
ステークホルダー、価値、技術者倫理の4つのレベル

●第4回 科学技術と社会・環境
1. 科学技術が人間社会に与える影響に関する考察
2.「未来はわれわれを必要としているか」
3. 21世紀にエンジニアが解決すべき重要課題と志向倫理
【キーワード】
技術倫理の諸相、コズミック・カレンダー、エネルギー・人口問題、ビル・ジョイの警鐘、Grand Challenges for Engineering

●第5回 新しい時代の技術者とは何か
-その資質と能力-
1. 新しい技術者像と技術者教育
2.技術者倫理教育
【キーワード】
グローバル化、技術者としての資質と能力、国際的同等性相互承認、ABET、JABEE、IEA

●第6回 技術者としての行動設計(1)
1. 技術者が直面しうる倫理問題
2. 倫理的思考の特徴
3. 代表的な倫理学理論
【キーワード】
倫理問題、ジレンマ問題、線引き問題、普遍性、自律、行為者、行為、結果、功利主義、義務倫理学、徳倫理学、幸福

●第7回 技術者としての行動設計(2)
-技術者が重視すべき価値-
1. プロフェッションと倫理綱領
2. 倫理綱領の機能
3. 倫理綱領の歴史
4. 倫理問題と設計問題のアナロジー
5. 価値を共有するための倫理プログラム
【キーワード】
プロフェッション、倫理綱領の歴史と機能、倫理綱領と価値、倫理問題、設計問題

●第8回 技術者としての行動設計(3)
-倫理的意思決定の方法-
1. セブン・ステップ・ガイド
2.倫理的問題解決のための手法(エシックス・テストとセブン・ステップ・ガイドなど)
3.事例を使った検討
【キーワード】
セブン・ステップ・ガイド、エシックス・テスト、黄金律テスト、普遍化可能性テスト、徳テスト、技術者と法律、阻害要因と促進要因

●第9回 技術者の責任
-優れた意思決定がもたらすもの-
1. 技術者が特別の責任を持つ理由
2. 優れた意思決定がもたらすもの
【キーワード】
責任、社会契約、社会的実験、相互依存、ポジティブ心理学、good work

●第10回 組織の中でいかに行動すべきか(1)
1. ケース・メソッドによる学習
2. 組織の中の技術者
3. 公益通報が倫理的に許される条件
4. 公益通報をめぐる諸問題
【キーワード】
プロフェッショナル・エンジニア、企業の社会的責任、内部告発、公益通報、公益通報者保護法

●第11回 技術者とISO26000「Guidance on Social Responsibility(社会的責任に関する手引き)」について
1. ISO26000とは
2. ISO26000の構成
3. 社会的責任の基本を理解する
4. 社会的責任の中核問題を理解する
5.社会的責任を組織に取り込む
【キーワード】
CSR、国際規格、ISO26000、社会的責任、持続可能な発展、ステークホルダーエンゲージメント、組織の貢献

●第12回 組織の中でいかに行動すべきか(1)
-企業の社会的責任と倫理-
1. 事例1 : パナソニックグループにおけるグローバル・コンプライアンスの推進
2. 事例2 : アデランス社「事業と一体化した戦略的CSR活動」
【キーワード】
コンプライアンス、企業の社会的責任(CSR)、パナソニックグループ、アデランス社

●第13回 東日本大震災後の社会における技術者の新しい役割
1. 東日本大震災の教訓
2.技術に関連するリスクの不確実性とその客観的評価の限界
3.社会的合意形成を求めて-技術者の責任と役割の拡大-
【キーワード】
リスク、リスク評価、リスクの認識、リスクの受容、トランス・サイエンス

●第14回 責任ある研究活動とは何か
1.研究倫理の事件簿
2.責任ある研究活動とは何か
3.責任ある研究活動を促進するためには
【キーワード】
研究倫理、責任ある研究活動、不正、捏造、改ざん、盗用、疑わしい研究活動、科学者の行動規範、研究倫理プログラム

●第15回 社会のなかの、社会のための技術者
-「幸せ」をもたらす技術者倫理-
1.「 新しい時代」-再考-
2. 社会の「福利」を最優先する技術者
3. 「幸せ」なPhilosopher-Engineerを目指して
【キーワード】
技術者倫理、信頼、リスク・マネジメント、ポジティブ心理学、プラトン、philosopher-engineer、アリストテレス、eudaimonia
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
レポートも試験も記述式と聞いて、文章を書く訓練になるかなと思って取りました。
倫理については大人なら当たり前だろう、と思っていました。
しかし、われわれ技術者は、合理化、効率化、利益と隣り合わせに生きています。
この方法を使ったら、製品に不整合が出てしまう、しかし、上司に報告すれば何を言われるかわからない。製品化前に補正をほどこせばなんとかなるのではないか、
よく遭遇する場面です。
しかし、不良品を出せば、企業の信頼は失墜するし、消費者が怪我でもしたら、開発費の損失どころではありません。分野によっては死者さえも出るのです。
土木学会はそれを昔から懸念しているらしく戦前から倫理規定を設けています。
https://www.jsce.or.jp/outline/soukai/100/01/06.pdf
土木学会「土木技術者の倫理規定」改定の趣旨

放送大学大学院の学生も昨年度から倫理規定講義を受講するのが必須となりました。

弁護士、税理士、弁理士なども倫理eラーニングが必須となっているようですね。

逆に倫理を持たない弁護士なんて何ものと思ってしまいます。

本書にはスペースシャトルの空中爆破の原因追及、パナソニックやアデランスのコンプライアンス、ギリシャ哲学からの倫理規定など盛りだくさんです。

職種に問わず履修してほしい科目です。

私も「技術者倫理」を教える人になりたいな。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】≪コメントは応接室にお願いします。≫

« 石先生ありがとう! | Main | 放送大学で政治学を学ぼう »

放送大学・大学院」カテゴリの記事

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/61116/67220452

Listed below are links to weblogs that reference 放送大学科目『新しい技術者倫理』:

« 石先生ありがとう! | Main | 放送大学で政治学を学ぼう »

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

更新情報

December 2018
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31