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October 05, 2018

2018年ノーベル物理学賞:光ピンセット

今年のノーベル物理学賞は「光ピンセット」だそうです。
https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00490653

スウェーデン王立科学アカデミーは2日、2018年のノーベル物理学賞を、レーザー光で細胞などを捉えて動かす「光ピンセット」を開発した元米ベル研究所のアーサー・アシュキン博士(96)ら米仏カナダの3氏に授与すると発表した。

 アシュキン氏は、2007年に経済学賞を受賞したレオニド・ハービッツ氏の90歳を上回り、史上最高齢の受賞となる。授賞理由は「レーザー物理学の分野における画期的な発明」。

 他の2氏は、レーザー光を圧縮、増幅してごく短いパルスにし、瞬間的に高い出力にする「チャープパルス増幅法(CPA)」を開発した仏理工科学校のジェラール・ムル名誉教授(74)とカナダ・ウォータールー大のドナ・ストリックランド博士(59)。同博士は、マリー・キュリー氏らに続いて3人目の物理学賞の女性受賞者となる。

 アシュキン氏は1980年代、レーザー光をレンズで集めて照射し、光の圧力で細胞や粒子などを動かす光ピンセットを開発。ウイルスや細胞などを生きたまま調べることを可能にした。

 ムル氏らは80年代にCPAを開発。生成されるパルスレーザーは照射部位以外へのダメージが少なく、極めて正確に切断できるため、目の手術などにも応用されている。

アシュキン氏の発明した特許は日本のDBで見つけました。
●特開昭46-1897
【発明の名称】誘導放射装置
【発明者】アーサー・アシュキン
【出願人】ウエスタン・エレクトリック・カンパニー
【出願日】1970年1月26日(米国出願)
【請求の範囲】
液体活性媒体を含む案内溝体と、媒体中に放射線の誘導放出を作るため該溝体の中に単色放射エネルギを放射するためにの手段とからなる誘導放射の装置にして、案内溝体が該媒質と接触し且つ実質的に該単色放射エネルギの波超から実質的に該波長の100倍の範囲内の溝方向の大きさを持つ細い繊維状の誘電体部材からなる誘電放射装置。

Light_pin_pat

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昔はこの程度のクレームで出願できたんですね。
さすがに出願後補正していますが。

チャープパルス増幅法(CPA)は別途検索しました。
もっと古いのがあるかもしれませんが、日本特許庁DBはではこれでした。

●特開平9-105964
【発明の名称】高出力チャープパルス増幅装置およびコンプレッサー
【出願日】1995年5月19日
【出願人】イムラ アメリカ インコーポレイテッド
【発明者】ドナルド・ジェイ・ハーター
アルマンテス・ガルバナスカス
マーチン・イー・ファーマン
【要約】
【課題】 小型低廉な100mW~10Wの高出力チャープパルス増幅装置と、同装置に好適なコンプレッサーとを提供すること。
【解決手段】 伸長されたパルス光である伸長パルスを発生させる発生源10と、該伸長パルスを増幅する出力増幅段20と、該伸長パルスを出力増幅段20から受け取り圧縮するコンプレッサー40とを備えており、出力増幅段20には二重クラッドファイバーおよびポンプを有し、超短パルスを発生する高出力チャープパルス増幅装置。コンプレッサー40には、レーザーパルス信号を非線形効果の閾値未満の持続時間に圧縮するファイバー格子とパルス信号をさらに圧縮するためにファイバー格子で圧縮された前記パルス信号を受け入れる回折格子とを備えていることが好ましい。クラッドポンプファイバーのチャープパルス増幅作用で、小型低廉でありながら高出力のチャープパルス増幅ができる。

Cpa_pat

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なんかこれは電気装置に見えますね。

アシュキン先生、長生きしていていいことがありましたね。

本庶先生の生物系の人たちが解説してるのでそちらをごらんください。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】≪コメントは応接室にお願いします。≫

October 03, 2018

政治学の小論文練習1

前学期に取った科目に『政治学へのいざない』というのがあります。
https://www.wakaba.ouj.ac.jp/kyoumu/syllabus/PU02060200211/initialize.do
これが、御厨貴客員教授、山岡 龍一教授、苅部直東大教授という政治学の大家が各々5章づつ、好き勝手な(?)論説を執筆しているので試験対策がしずらいったらありゃしない。おまけに試験は持ち込み不可の記述式です。過去問は発表されているのでそれに沿って練習してみました。

問 政治党派対立の意味を西洋政治思想の知見を利用しながら論じなさい。

<回答例>
党派の出現は仕方のないこととしながらも古代、近代から批判されてきた。ホッブスは国家のみが絶対権威を持った独立した組織であり、それ以外のすべての組織は国家に従属すべきだとした。政治的な代表はただ国家主権者のみがなれるのであり、その他の組織の代表は私的な代表に過ぎないとしている。そして一国家内での国民同志の政治的同盟は不必要であり、公共的に危険だとホッブスは考えた。要するに法の範囲内での私的党派形成はまったく問題ないが、政治的な党派の形成は、平和に反するがゆえに不正であるとホッブスは主張していた。さらに国民の中に過大な人気を博する者が登場することも、国家にとって危険な病気だとみなしていた。ここからは私見になるが、現代の民主主義国家では党派の成立は必然であり、必要である。各個人あるいはグループの主張を叶えてくれるのが党派であるからだ。日本のように一億もの考えを国政に反映するには党派を介するしかない。また、それぞれの党派がイデオロギーを持って対立するのは誰しも予想できることである。そしてまた、個人・グループの主張を反映して各党派が成長していく。党派の成長の中で初め支持していた党派とは異なる党派を支持する場合もあろう。そして多くの支持を集めた党派が国政を担っていく。自然と与党(連立政権も含む)と野党の対立が生まれる。この対立によってよりよい政策・政治を実行していける党派が個人あるいはグループの支持を多く集める。それが進展していった場合、与党・野党の逆転も考え得る。このように党派対立は現代民主主義の成立にはなくてはならないものである。党派対立の進展によりその国家は善い政治が行われていくのである。
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ご意見があればください。

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