クロード・レヴィ=ストロース死去

ttp://www.cinra.net/news/2009/11/04/140357.php
フランスの人類学者クロード・レヴィ=ストロースが死去、100歳

恥ずかしいのう、読売と毎日はレビストロース死去と書いてあったぞ。おそらく、Claude Lévi-Straussが何者か知らなかったのだろう(フランス語の音を正確に表記しようとしたわけではなかろう)。信じられんな、こげな著名な学者の名前さえもわからん者が新聞社におるなどとは。
レヴィ=ストロースの思想を手短に書いてあるHPはなかった。まあ、そう簡単に語れるものでもないが。
上村芳郎さんという大学の先生のページがよいかもしれん。

1960年代以降フランスで生まれた現代思想の一潮流。フランスの人類学者レビ・ストロースは,ソシュールに始まり,イェルムスレウらのコペンハーゲン学派やヤコブソンらのプラハ言語学派において展開された構造言語学や,数学,情報理論などに学びつつ,未開社会の親族組織や神話の研究に〈構造論〉的方法を導入して,構造人類学を唱えた。やがて1962年に公刊した《野生の思考》は,これまで非合理的なものとされていた未開人の〈神話的思考〉が,決して近代西欧の〈科学的思考〉に劣るものではなく,象徴性の強い〈感性的表現による世界の組織化と活用〉にもとづく〈具体の科学〉であり,〈効率を高めるために栽培種化された思考とは異なる野生の思考〉であることを明らかにして,近代西欧の理性中心主義のものの見方に根底的な批判を加えた。それは大きな知的反響をよびおこし,《エスプリ》誌の〈野生の思考と構造主義〉の特集(1963)をはじめ,多くの雑誌がレビ・ストロースと構造主義を論じて,〈構造主義〉の時代の幕明けとなった。

アマサイが構造主義を知ったのは、ご多分に漏れず、放送大学である。渡邊二郎先生の講義。文庫になってます。
構造と解釈
橋爪大三郎のはじめての構造主義 も読んだ気がする。


じゃあ、構造主義について何か語ってみろだと?!
そんな10数年前の話だ、覚えているわけなかろうっ!!
(逆切れ)
いや、いや、哲学を学ぶ意義とはだな、いろいろが思考体系があるのだなあ、と知ることが大事なのであるよ。HPや啓蒙書をひもといて、ああ、そうだ、こうだった、と思い出せるのがよいのである。入力していたら、どっかのメモリに少しは残存しているでしょ。
欧米とは異なる文化圏の親戚構成をなぜ、哲学・思想に適用しようとしたか、非常に不思議なのであるがな。
そのような文化圏でも高度な思想があるということを主張したかったのかな、クロードおじさんたちは。

書店で彼に関する本を見て、この人まだ生きてるのか、もう100歳じゃないの、とつぶやいたのは、ついこないだだった。

構造主義、またブームになるかな。

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09後期科目『生命環境科学Ⅱ』

09後期科目『生命環境科学Ⅱ』
放送大学院選科としての選択科目です。先日印刷教材が届きました。地学とリンクした生物学といった感じですね。もう環境生命科学Ⅰは、高校で習う延長のバリバリの生物学って感じで堪えられそうになかったのでⅡにしました。先学期とったのは宇宙地球科学だったのでそれとの繋がりもあるしね。

分子生物学が一番アマサイの志向に合っているのですが、それは学部の方に独立してあるので。結構難しいらしいです。

前回の轍は踏まないよう、教材の半分を早めに読もうと思います。

主任講師
星 元紀 (放送大学教授)
二河 成男 (放送大学准教授)
-目次-
1 生物にとって環境とは何か
2 原始地球環境と化学進化
3 生命の起源とRNA
4 極限環境での生物の生存戦略
5 細胞の出現
6 分子状酸素の増加
7 真核細胞の出現
8 多細胞生物の出現
9 発生の場としての細胞環境
10 生物の大進化と地球環境
11 寄生
12 内部共生と進化
13 環境とゲノム
14 生物集団の個体数変動
15 生物種間の相互作用と進化

シルバーウィークももう終わるね。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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大学受験参考書

kikulogで山本義隆さんのツリーができています。


Yamamotobuturi私も駿台受験シリーズの物理入門を読んだことがあります。放送大学に入ってからですけどね。物理をちゃんと復習したかったので。これだけじゃなかったと思いますが、駿台の物理参考書は微積分使って、説明してましたね。高校物理は、どうしていまだにああなのかよくわかりません。微積分使うと難しくなると思っているんですかね。数学の修得状況も合わせないといけないですけど。

Sinsetunabuturi
アマサイのときは、『親切な物理』上下巻が定本だったんですが、あんなの読んだ人いるんですか(^^;)。

ファンの方の証言によれば1000ページあるとか。
『親切な物理』のその後
『親切に』書くには、この量が必要なんだそうです。

まあ、そうでしょうけど。物理を受験科目にするには教科書では間に合わないでしょうね(アマサイは物理取れなかったんで当時の教科書は知りません)。で、きちんと勉強というとどの参考書も厚いし、字がびっしり。参考書ってそもそもそういうものだけどさ。あれじゃあ、物理とる人いないよね。

今みたいなカラフルなやつもあったんでしょうかね。

わかんないのは、最近生物をとらないで医学部行く人が多いらしいということです。暗記ものが多いからだそうです。何しに大学行くのって、感じです。

物理は好きなんで今でも勉強しますけど、化学はモチベーションがないので、しないですね。おもしろとは思うんですけど。放送大学院・自然環境科学プログラムに化学系の科目あるんですけど、ああ、高校化学から復習しないと、と思うと選択する気になれないです。

なんて書いてたら、いろいろ勉強したくなりました。

勉強はいつでもできますけど、生徒・学生という肩書きのときに、たくさんやっておくことにこしたことはないです。

知識が蓄積していくとその学問の階段の上の方までいけますから楽しいのですよ。見晴らしがよくなるんですね。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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講演会:鈴木光司×竹内 薫「自爆する思考」

第127回 新宿セミナー @ Kinokuniya
『知的思考力の本質』刊行記念講演会
鈴木光司×竹内 薫
自爆する思考 知的思考力をどう養うか

行ってきました。お二人の対談本発刊記念だったんですよね。
本は買わずにきたけど(^_^;)

初め鈴木光司さんにはあまり興味はなかったので(エッセイは読んだことあります)。
お話は面白かったです(ただのハッタリおじさんではないようだ)。

若いときは、間違いは誰でもする。その失敗に目をそらしていたのではダメで、それをよく分析し、次回は同じ轍を踏まないようにする。
よく言われることですが、「それが論理的思考というものだ」という帰結には結構目からうろこでした。
---------------
今の日本がよくないのは、政治家、行政府が論理的に考え行動しないからだ。

らい病予防法なんかが良い例。
らい病がなんの害もないことはわかっていたのに、この悪法を排除しなかった。何か変えると責任を問われるから。担当部署の人間はただじっとして、任期を待つだけ。次期担当者も同じ。その間にどれだけの人が無意味な差別に苦しんだか。

今の政治家は、世の中が複雑系であることをわかっていないのではないか。ここを押せば、こうなる、ということは一切ない。問題解決のためには、詳細に分析して根気よくその障害を取り除いていかなれけばならない。
-------------
日常生活は、固定すべきルーティンワークと変革すべきチェインジ(チャレンジ)の部分にわけるというのは、興味深い話でした。

『リング』『らせん』『ループ』はロジカルな小説とお聞きしましたので、読んでみますね。

竹内さんと鈴木さんが仲良しというのはブログでしっていましたが、なるほどねえ、持っている知識領域は違うけど方向性は同じだったのねん。

やはり機会があれば、いろんな人のお話を聴きに行くべきなのねん。今回は思わぬ収穫がありました。

『知的思考力の本質』も買いますです。はい。


で、サインをしてもらったのは、こっちの本。荒野さんことGripenさんはいらしたので。Toumeininngennshomei


鈴木さんの方が竹内さんより年上なんですねえ。いや、なんでもありませんhappy02。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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ドナルド・キーン

ニュースヘッドラインに

「日本文学のキーン氏、、、」
と見えたので、

ああ、ついに旅立たれたか、と思ったら、

外国人初の文化勲章受章ということでした。
すんまへん「(^^; ) すんつれいしました。

【文化勲章】「紫式部さんに伝えたい」とドナルド・キーン氏

2008.10.28 12:02

 文化勲章受章の喜びを語る日本文学研究者のドナルド・キーンさん 「自分のような外国人が文化勲章をいただくのは大変な驚き。でも、非常に光栄なことで喜んでいます」

 今秋は自らの日本文学研究の端緒となった「源氏物語」の千年紀。節目の受章は「何かのご縁ですね」と笑う。

 1940(昭和15)年、たまたま手にした源氏物語の英訳本に感動して「将来は日本文学者になろうと決意しました」。太平洋戦争のさなか、海軍の語学将校として日本語を学び、源氏物語の原文に触れた。

 「美しい散文的な言葉にひかれ、思いやりに包まれた平和な世界があることに心を奪われました」と振り返る。

 戦後40年以上にわたり、1年の半分は日本で暮らしている。三島由紀夫ら数多くの文人と交流を深め、万葉集から現代までの『日本文学の歴史』を25年の歳月をかけて完成。米国の名門、コロンビア大学にはドナルド・キーン日本文化センターを開設した。いまも教壇に立ち続け、日本の古典文学を教えている。「古典文学を知ってこそ、自分の国を知ることになる」が持論。「優れた古典に親しめる機会を増やす取り組みに力を入れていきたい」

 受章の喜びを伝えたい人は?

 日本文学を世界に広める“水先案内人”は、満面の笑みを浮かべた。

 「紫式部さんに、一番に伝えたい」

なんか最近の人は、キーン先生のこと知らないらしいですね。
もう80歳を過ぎておられるので、マスメディアには登場することは少なくなりました。アマサイがキーン先生を知ったのは、おそらく伝説の英語教育番組『百万人の英語』ですね。國弘正雄先生がRead and Thinkというコーナーでネイティブの書いた論説文などを取り上げおり、その中でもキーン先生の著書があったのではないかな。それ以前に70年代、80年代は結構テレビに出演していたので、そちらが先かもしれません。

何れにしろ、ドナルド・キーン博士を知らないなんて日本国民は居なかったと思いますね。日本文学と日本文化を世界に啓蒙してくれた大恩人です。

昔NHK教育テレビで市民大学講座という45分番組があったころ、キーン先生が、日本文学者との交流をお話してくださいました。

ほとんど実際に会われて何度も対話された方々なので、非常におもしろかったですね。また、月並みですが、日本人と違う、米国人の日本観ですから、ふむふむ、外人はそのように受け取るのか、というのも興味深かかったです。

やはり、三島由紀夫は世界的人気作家なのであるなあ、とも思いました。

その番組の内容は書籍化されているはずですが、ちょっと見あたりませんでした。


これは近い内容かもしれません。
D_kheen■『思い出の作家たち-谷崎・川端・三島・安部・司馬-』
著者:ドナルド・キーン
訳者:松宮 史朗
価格: ¥1,575 (本体 : ¥1,500)
出版: 新潮社
発行:2005.11
bk1


昨日はNHKで源氏物語の発刊までの経緯をやっていました。
源氏は古い物語ではなく、その後1000年の間あらゆる時代のあらゆる国の人々を魅了したと解説されていました。
アマサイも日本人として読まなくてはと思うのですが、どうもねえ、のめり込めないです。でも、やはり読まないとね。

とにもかくにも、

ドナルド・キーン先生

文 化 勲 章 受 章

お め で ど う ご さ い ま す 。

( *゜▽゜)/°・:*【祝】*:・°\(゜▽゜* )

お聖さんももらったっとった。てか、まだもらってなかったのが不思議であーる。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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情報法のお勉強

放送大学院『法システムⅢ-情報法-』の試験報告をしていなかった気がするが、、、って誰も関心ないか?

試験方法は択一式。試験は記述式の方が安心である。自分の知っていることをつなげてかけばいいのだから。択一式はかえってこわい。『複雑系システム』のときのように、教科書の内容を空で説明できるくらい理解していないと回答が難しい試験もあったりした。

今回は拍子抜けするくらい簡単だった(はず)。教科書を一読してポイントを押さえていれば満点も夢でないかもしれない(たぶん)。

「防衛省では情報漏洩に対してなんたらかたら」
おそらく、教科書には、まったくふれていない(かつ間違いだろうと思われる)選択枝もあり、もうちょっと問題も工夫してつくってほしいなあ、と思ったくらいである。

教科書、印刷教材には文句も言ったけど、この科目取ってよかったですよ。知財プロフェッショナル・メーカー勤務かとしては、知っておくべきことばかりでした。情報法を教えてくれるとこもそんなにないしね。

試験前は心配だったので、また一冊私的参考文献を購入しました。

Web20law
『Web2.0インターネット法-新時代の法規制-』
著者:高田 寛
価格: ¥2,940 (本体 : ¥2,800)
出版:文眞堂
発行:2007.4
bk1
目次:インターネットと法/インターネット上の名誉毀損・企業批判/プライバシー権とパブリシティ権/サイバーポルノと青少年保護/電子商取引/ネットビジネス/インターネットと消費者保護/サイバー犯罪/個人情報保護法/電子署名と電子認証/プロバイダ責任制限法/デジタル著作権/ビジネス方法の特許/裁判管轄と準拠法/ADRと裁判外紛争処理
当たり前ですが、情報法、サイバー法の教科書って書いてあること共通してますね。電子商取引とか個人情報保護法とか。結構、研究は進んでいるのでしょう。しかし、まだまだ一般市民には下りてこない分野です。うむ、領域が広いですからな。この本は判例も適度に載っていてよかったです。著者の高田さんは、エンジニア出身で社会人大学院等で法学を学ばれたようです。
『情報法入門』の作者の方も似たような経歴で生粋の法律家ではなかったと記憶しています。
まあ、分野的に情報系エンジニアが法律を学んで記す、というのは順当な方法でしょう。

アメリカの文献の引用が多いとこをみるとやはりこの分野も米国が進んでいるようです。日本もネット大国なのですから、法学研究もがんばってもらいたいものです。

情報法の先駆的な教科書には『デジタルコンテンツ法』という大著があるのだが、分厚い上に上下巻である。なかなか読めまへん。

サイバー法の中核にあるのはやっぱり知財でした。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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放送大学院科目『法システムⅢ-情報法-』

某産総研の方が香ばしいネタを教えてくれたのだが、アマサイの力量では処理しきれず、記事にするのは断念した。その方も、内輪の恥なので、、、とおっしゃっていましたし。えっ、どげなものか知りたいですと。6月2日の文化とか科学のネット記事で探してください。

さて、放送大学大学院、いつものように一学期一科目計画、今回は『法システムⅢ-情報法-』をとりました。トピックはこんな感じ。

1 情報法の概要
2 憲法上の諸原則
3 情報倫理
4 放送制度
6 情報公開
7 個人情報保護
8 行政情報化
9 データベースサービスとコンテンツ
10 電子商取引(その1)
11 電子商取引(その2)

12 知的財産法(その1) 特許法、著作権法、不正競争防止法などの知的財産法は、情報の財産的価値を保護するための法として捉えることができる。この観点から、知的財産法が、どのような目的で、いかに設計されているかということを概観する。

13 知的財産法(その2) デジタル化、ネットワーク化の進展に伴って、知的財産法に関する新たな問題が次々に生じている。個々の論点につき、国際的動向も踏まえて検討する。

14 情報の刑法的保護 情報を刑法でどのように保護するかについては、国家機密、財産的情報、個人情報など、その性質に応じた議論が必要である。現行法における情報の刑法的保護を概観した後、将来のあるべき姿について検討することにしたい。

15 インターネットと刑法
インターネット上の様々な不正行為に対して、既存の刑罰法規をどこまで適用することができるのか、適用できない場合にどのような刑罰法規が新たに設けられたのか、今後設けられるべきなのか、といった点を検討することにしたい。

レポートの範囲、8章まで、全然おもしろくありません(^^;)。ネットの仕組みくらいは書いてありますが。法律の教科書ってどうしてこんなにつまんないんでしょう。これを取ったのは知財法があるからです。たった二章分ですけれどね。

今までは仕事で仕方なく勉強してた知財法、特許法ですが、最近面白くなりまして、やっぱり知財専門家としてはこっちで学位に取ったろうかなとか思います。心変わりではなくて情報学とのからみでね。

情報法もやり方を考えればもっと楽しくなるんじゃないかな。ちょっとね、ガクモンをおもしろくする、親しみやすくするってのに挑戦したいのであります。

おお、まずはレポートをささっと出してしまわねば。

学部科目の『知的財産』はまた別個言及します。人気ブログランキングぷちっとな。【押す】≪コメントはここ

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訃報:渡邊二郎先生

うーむ、なんということじゃ、渡邊二郎先生が亡くなられておった。

渡邊 二郎(わたなべ じろう、1931年10月15日 - 2008年2月12日)は日本の哲学者である。東京都出身。東京大学名誉教授。放送大学名誉教授。専攻は、西洋近現代哲学。ドイツ哲学の研究者。ドイツ観念論・実存主義・ハイデッガー等についての研究がある。1991年7月から1995年6月まで、日本哲学会の会長を務め、1996年から1999年まで、日本シェリング協会の会長を務める。1963年、東京大学より博士(文学)。

1958年、東京大学大学院人文科学研究科哲学専門課程博士課程単位修得退学
1958年、成城大学文芸学部専任講師、その後同助教授を経て
1964年、東京大学文学部助教授
1978年、東京大学文学部教授
1992年、東京大学名誉教授
1992年、放送大学教授
2001年、放送大学名誉教授

アマサイの放送大学の卒論の、あれはなんというのだ?審査主官?なのだ。副官は当然指導教官の伊藤(勿康)公一先生であーる。で、テーマは「トーマス・クーン『科学革命の構造』」じゃ。問答はもう忘れてしまったが、伊藤先生が論文の具体的内容に触れられ、そのあと渡邊先生の質問段階になった。

「アマサイさんは、クワインについてはどう思われますか」

「はい?ク、クワインですか?(英米現代哲学のテキストに確かそんな名前があったな)」

「そうです。アマサイさんは、クーンのパラダイムをずいぶんと評価されているようだけれども」

「(だって、それがテーマなんだし)」

「別にクーンの考えが画期的なんではなくて、それ以前にクワインが提唱した枠組み理論の焼き直しではないんでしょうかね」

「(え、そんなこと言われてもクワインはそんな勉強してないからわかんないよ、それに私のテーマじゃないし)はあ、そうなんでしょうか」

「やはりね、哲学理論というのはね、急に出来上がるものではなくてね、つまり、カントを中心とする、ドイツ哲学が、うんぬんかんぬん(哲学の基礎のご講義)」

「・・・・・」
(以上はあやふやな記憶に基づいて)

身も心も痩せるとはこのことである。かなり憔悴して教室を出た。卒論面接は、結構しぼられるとは聞いていたけれども、論文の範囲外のことを聞くって禁じ手ではないのか。まあ、それは私の認識であって、渡邊先生にとっては、範疇なのであろうが。

略歴にあるように、渡邊先生は、ドイツ哲学が専門であって、分析哲学については放送大学に着任してから、あるいは、その直前に研究なされたらしい。なんで、その先生に「英米現代哲学-分析哲学を中心に-」なんて科目を担当させるのか、よくわからんが。(当時の)文部省放送大学設立部隊の人脈の問題なんだろうが。つーか、学生の間でも、渡邊先生は分析/科学哲学は嫌いなんだよ、ってのがもっぱらの噂で、そのテキストもあまり肯定的には書いていないのだ(のちにそのテキストはちくま学術文庫で発刊されたがまもなく品切れ絶版になった。やっぱり、問題があったらしいな)。

Kouzoutokaishakuとなんだか、お世話になった先生を悪く言っているようだが、渡邊先生には感謝しているのだ。その英米哲学のテキスト(『構造と解釈』という科目もありました)はコンパクトにその要旨がわかるものであり、きちんと、原典の引用が詳細に書かれている。アマサイはその教科書をじっくり読んで現代哲学の要諦を学んだ(だったら、クワインだってわかるだろう、というつっこみは止めてね)。学年が上がってくると、放送授業を聴いている間がないので、スキップしてしまうのだが、この授業は自分の卒論に関わりがあるので、ちゃんと録音テープを聴講した(だったら、クワインだってわかるだろう、というつっこみは止めてね)。

そして、それまで、理系バカ(いや、バカでもないんだが)だったアマサイにとって、日本を代表する哲学者の一人と言葉を交わせたことは、特筆すべき体験なのだ。それにあのような質問をされたのも、アマサイ達学生を哲学専攻足りうる一人前の学徒として認めているからであろう。

その恩人が亡くなられたのはやはり寂しい。天国に行っても、ドイツ哲学の講義をなさっていることだろう。

---------------
どっかに書いたと思うが、放送大学は教養学部のみで、一応通常の大学で学ぶ学科がほぼ網羅されている。と言っても、リソースに限界があるので、理系の専門実験や演習のような講座はない。アマサイは物理を専門的に勉強したかったのだが、そのときは、物理学者たる先生が専任としていなかった(その後、物理の先生も専任になった)。ゆくゆくは、一般大学の研究室と連携して、卒業研究なんかもと言われていたが、いつになるかわからない。なら、いっそ、放送大学でしかできない勉強、前から興味があった、科学史、科学哲学で卒論を書こうということにしたのである。そのころは、草創期でもあり、とても融通が利いて、自然の理解(理学部みたいなもん)専攻のまま、哲学の教授に付いて科哲の論文を卒論として認めてくれたのだ。まあ、かっこよくい言えば、物理と科学哲学のダブルメジャー?科哲の先生、伊藤公一助教授がいらしたのが、なんともラッキーだった。

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情報学のお勉強 その2

今期の放送大学大学院選科では、
『情報化社会研究('05)-メディアの発展と社会-』
というのを登録しました。
文系(社会学)の情報学、中身は一般にメディア論と呼ばれているものらしいです。
中間レポートが先日返ってきました。
教科書の中にあるテーマ2つ選んでまとめて自身の考察を書け、と言うお代でした。
一応「A」をもらったのですが、いつものように講評に納得がいきません。
(A○が最高評価です)
自分の考えの書き方がよくない、みたいなことが書いてありました。
(これから受講される方がここをみつけて参考にされるのはよくないと思うので、わざと具体的に記しておりません)

でもですね、400字でその事項の背景を記してさらに自分の考えを書くってかなり困難ではないかと思うのですが(中間レポートの記述式では上限800字と決まっているようです。それ以上の文字数を指定されたことはあまりないような気がします)。
なんか、この添削をされた先生の考察の方が浅い気がしました。エスペラントは結局、欧米人にしか有効でないということでしょう、とかコメントしてありました。アマサイはそんなこと言っていないし、そんなこと結論じゃないのに。英語が準共通語化しているが、いろいろ問題があり、エスペラントの方が見込みがあるってなことだったのになあ。なぜわからんかな。だから、社会学って、社会学専攻の人って嫌いです。哲学の出来損ないと思っています。

もっと深い考察をしていかないと社会学が情報学に貢献するのは無理です。

まあ、先生方も本業業務の他に短期間に大量の採点をしなくてはいけないのでたいへんだとは思います(授業担当講師の他にレポート・試験採点要員の先生方がたくさんいらっしゃいます。そりゃ、全国ネット通信大学/大学院だから当然でしょう)。

Jouhoshkai
印刷教材(教科書)にページ制限はないはずなんで、もっと書き込んであってもよいと思うが。柏倉先生がフランス文学専攻なのでフランスのメディア論を知ることができるのが良い点である。まあ、それを見込んで選択したのだが。

章別 目次 + 執筆者

1 コミュニケーションと伝達(放送大学教授) 柏倉 康夫

2 時間意識の変容  同上

3 話し言葉の復権  同上

4 印刷・書物・電子テクスト  同上

5 拡大する映像世界  同上

6 ラジオの過去と現在  同上

7 絶え間なき通信の時代 (東京経済大学教授) 吉井 博明

8 放送規制の展開  (上智大学准教授) 音 好宏

9 放送メディアの現状と課題  同上

10 コンピュータ・ネットワークの開発思想 (関西大学准教授) 喜多 千草

11 だれもが使えるコンピュータの誕生  同上

12 情報の画一化と社会 ― 戦争報道の現実 ― (放送大学教授) 柏倉 康夫

13 文化と情報経済 (立命館大学アートリサーチセンター客員教授)武邑 光裕

14 デジタル社会の著作権 同上

15 情報化社会の行方 柏倉・吉井・武邑・音 共同執筆


こんなことここに書いて大丈夫かいな、と思わないわけではない。今日も人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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本郷とか、駒場とか

Nancyfuhirosik
昨日のカンブリア宮殿、東大総長の小宮山宏さんが出ていた。東大総長、そもそも歴代の人もあまり見たことないんだが、結構まともな人だと思った。学者人生には変わりないが、エンジニアリングマインドを持っているからかなあ、と思った。
※図はナンシー小関ソフトで作りました。

同じ総長でもこの人はお馬鹿さんです。学者としては優秀なのかもしれませんが、自分の専門以外のことは、飲み屋でのぐだまきです。

番組で出た世界大学ランキングで東大は16位だそうです(NewsWeekに載ったやつ)。結構高ランキングですね。私の記憶しているのは、これです。100位以下では計測方法うんぬんは言えませんが、十位代ならいいんじゃないでしょうか。
しかも、唯一非アングロサクソン圏の上位保持校だそうです。
知財はねえ、がんばってます、あそこは。
なりふりかまっていません。とにかく金、です。これ以上は言及できない。
(^_^;)

こんなの気にしないで、いっそ、世界大学ランキング、日本で作ったら?と思いますね。

まあ、そりゃ、どうでもいいや。

小宮山さんの言葉で一番気に入ったのは、
環境学サークルの学生から、調査領域を広げるか、専門性を高めるかで悩んでいる、どうすればいいかという問いに対して、

「いろいろ言及する批評家はいくらでもいる。そんなのものは意味はない。そんな中途半端だったら、たこつぼに入っていた方がまだましだ」
というお答え。

ただの馬鹿より専門馬鹿の方がまし、ということですね。

学長とか学部長が専門馬鹿では困りますが、近年、専門家、それ一筋の人をないがしろにしているような気がします。

こういう当たり前のことを言える人は偉いと思います。

ところで、小宮山さんの名前を検索していたら、東大広報部のページにあたり、

『東大生はなぜ「一応、東大です」と言うのか?』の著者のページにあたりました。

そうですね、なぜ、一応って言うんでしょう(^^;)。
まあ、アマサイは関係ないんでどうだっていいですが。

ここは、総長も卒業生も在学生もフラットに掲載されているのがいいですね。さらに、学内の靴屋さんとか、東大受験参考書を書いている人も並列に載せているのもおもしろいです。

東大だけでなく京大、阪大、早稲田、慶応も世界に名がとどろくよう、がんばってください。

でも、中小企業に金だけ出させる知財戦略は止めなさい。

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