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すぬー情報

August 08, 2011

ディベート甲子園2011

只今ディベート甲子園が開かれています。

http://nade.jp/

【論題】
中学:「日本は選挙の棄権に罰則を設けるべきである。是か非か」
* 公職選挙法で定めるすべての選挙を対象とする。
* 棄権とは、投票しないことであり、白紙投票は含まない。
* 1回の棄権につき過料1万円を課す。
* 病気等やむをえない理由による棄権は除く。
* 収入は選挙についての広報にあてる。

高校:「日本は道州制を導入すべきである。是か非か」
*現行の都道府県制を廃止して全国に7~11程度の道・州をおき、外交・防衛・通貨以外の権限を基本的にすべて国から道・州に移すものとする。
*地方間の財政的格差を調整するために、国が必要な課税処置をとることを妨げない。

やっているのは甲子園ではなく東京文京区の東洋大学なんですが。

アマサイも昨日審判に行ってきました。

高校生論題は、準々々決勝を審判しました(審判五人制)。さすがに全国大会の常連を据えた試合ですから、審判のし甲斐がありました。道州制にすると租税引き下げ競争が始まり、ゼロサムゲームとなる、なんて高度な議論も出てきました。

政治がこんな有様なので、行政システムを抜本的に変えようという1アイデアです。いろんな学者が主張していますね。大前研一はもうずいぶん長いこと言っています(この人、首相公選制とか、そういうのが好きなんだね)

中学生には、政治論題は難しいのかなという気もしました。
「で、肯定側さんにとっては、組織票は悪いことなんですか。なぜ悪いんですか」という質疑もありました。ディベートでの質疑は、自分に有利な議論を引き出すために、一種のひっかけ、みたいのをすることがあります。でも、この場合、彼らの素朴の議論なんじゃないかなとも思いました。

大人でも、投票率が低いのはどうしていけないのか、なんて論理的な説明はなかなかできませんね。しかし、中学生のうちから選挙、政治に関心を持つことは良いことであり、早すぎることはありません。

本日8日、決勝戦です。お時間がある方は東洋大学へ。

また、知財クラスタの@naosuzukake (http://naosuzukake.blog90.fc2.com/)さんの出身、北大ディベートクラブ(http://hokudeb.blogspot.com/)が、ディベート教育功労賞を取られました。

(^ ○ ^)お!(^ □ ^)め!(^ ◇ ^)で!(^ ▽ ^)と!(^ ・ ^)う!

彼自身もディベータです。一緒に審判もしました。

仲間が栄誉に預かって私もうれしいです。

知財とディベートは相性がいいわけですよ。管理人を喜ばすには⇒一日一回、人気ブログランキングぷちっとな。【押す】≪コメントはここ

January 11, 2010

ベーシック・インカム

ベーシック・インカム
目黒区の秘密結社の論題である。まだ、勉強したてなので誤解もあると思うが、今の考えを述べる。以外BIと略す。

・BIの支持者は、我々は共産主義、社会主義ではないと言うが、皆平等に貧富の差に関係なく基本生活費を現金で払う、これが共産主義でなくて何であろうか。

・資本主義との整合をとるべく「働いて収入を得てもよい」としているが、それは新型共産主義とでもいうべきものであろう。

・「いや、働こうにも労働市場は縮小している」との主張も妙である。だからBIなのだ、とのリンクが抜け落ちている。

・「今の社会保障制度は破綻しているから期待できない」という言説も同様におかしい。だとしたら、それを消去してBIに切り替える財源はどこから出るのか。

・このようにBIは、導入する動機がちぐはぐで制度として稼動するとは考えられない。

・かと言ってBIを全否定するつもりはない。労働したい人のみが必要な箇所でする。反対論者の言うように怠け者が続出して社会が成り立たなくなるとは思わない。人間は基本的に労働が好きだから。

・しかし、これは思想である。BI思想に国民ほぼ全員が同意しないと運営は不可能である。だから、BI主義を標榜する人達だけで建国したらどうか。嘗てのアメリカがそうだったように、同じ思想の者で立国するのは、十分可能である。それを世界が範とすれば、BI思想は根付く。

新党日本のマニフェストにも入っているらしいですね。人気ブログランキングぷちっとな。【押す】≪コメントはここ

December 17, 2009

書談:香西秀信『論理病をなおす!─処方箋としての詭弁』

Ronribyo■『論理病をなおす! ─処方箋としての詭弁』
著者:香西 秀信 著
出版:筑摩書房(ちくま新書)
発行:2009/11/09
定価:735円(税込)
ちくまHP

なかなかおもしろかったです。
詭弁という悪い印象しかないんですけど(まあ、普通そうだよね)、人間は詭弁を行う生き物だ、という香西さんの言には目から鱗です。

詭弁と論理は見分けがつかないというか、利害関係によって、どちらにでもなりうるというのが結論でしょうか。

例えばよく携帯電話を買ってくれという小学生がいます。
父「なんで、小学生に携帯が必要なんだ」
子「だって、みんな持っているもん」
父「みんなって誰のことだ」
子「A君も持っているし、B君もC君もそうだよ」
父「お前はみんなと言ったが、3人じゃないか。携帯など必要ない」
よく行われる会話です。
ここで香西さんは、父の言い分が間違いであり、詭弁だといいます。
この子にとって、携帯電話を持って話すとしたらA君とB君とC君なのです。もう彼らが持っているということは「みんな」持っているに等しいのです。隣りのクラスが例え全員持っていたとしても、彼には「みんな」持っているということにならないのです。

最も、父はうちの子には携帯はまだ早いという教育方針(あるいは家庭の経済優先順位に)があり、それを説くよりも、小学生の携帯所持はスタンダードではない、という実状を示した方が諦めがつくだろうという判断からこのように言ったのでしょう。まあ、だから、詭弁なわけだが。
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次の例は日常でも、我々のやっているディベートにも役に立つ思考です。
X高校の生徒が万引きで捕まったとします。近所の人々は、あの学校はがらが悪いから、レベルが低いから、などと非難します。で、これが1人だったら、それはあまりに過度な反応でしょう。では、5人だったら、10人だったら、、、、どこの時点であの学校は、と認定?するのが妥当なのか。これは人によって異なるでしょう。

また、それは偏見であって、そのようなことで学校の評価をするべきではない、という議論も成り立ちます(これは別の章の事例だったかもしれない)。そうであったとしても、盗みをする生徒が毎年何人か出るような学校に自分の子供を行かせたいか、となると別の話です。
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日本人論、国民論の著書にも容赦なく切り込んでいきます。アマサイは会田雄次の本、昔何冊か読みましたが、『日本人の意識構造』の事例は、興味深かったです。

ある夫婦が、欧米からの留学生を滞在させます。夕飯は奥さんが必ず彼の食生活に合うものを作ってあげています。あるとき、そこの母親、おばあさんが亡くなってしまいます。それで、その夫婦は、法事やら親戚の対応に追われてしまいます。奥さんは、このような事態であるから、留学生は当然外食でもしてくれるだろうと思っています。しかし、彼はいつものように帰ってきたけれど、食事ができてないので怒り出します。その後、この夫婦と留学生の関係はまずくなり、彼はその家を出て行ってしまいます。会田氏はここから、察する文化とそうでない文化があると結論づけます。

香西さんは、この例だけで民族性を断定するには無理があると言っています。さらに、国民論(日本人論)はこのような端的な例で語られ、読む方も納得してしまう、とも指摘しています。

まあ、アマサイもそう思うのですが。この青年だけが、「空気の読めない」人間だったかもしれない。この奥さんも赤の他人を置いているのだから、「すまないけれど、こういう事情で」と言うべきでしょう。

ですが、会田氏は「日本人のように"察する"という文化を持っているのは、他にないのではないか」と仮説を立て、例えばこういうことがあるだろう、という事例を出しただけではないかと思うのです。この留学生の話は実在したのかもしれませんが、会田氏の都合がいいようにモディファイされた可能性が大きいです。ここで、他に○○ということもあるし、××ということもある、といくつも例示する必要があるでしょうか。会田氏は、幾つかの仮説を立て、日本人論というものを構築したかっただけではないでしょうか(アマサイもこの本を読んだはずですが、内容は覚えていないですが)。

しかし、香西さんもたぶんそれは認識しているでしょう。それこそ、1つの特殊な事例で結論を導き出すことは著名な書物でも行われている、という『詭弁』を使ったに相違ないです。

全体として、かったるい、そんなのちまちま言わなくても、というところもあるのですが、世間で言われている論理的と「理論上」の論理的というのは大きな隔たりがあることが理解されます。これを読んだからと言ってで議論がうまくなるとか、詭弁に騙されないという効用はあまり見込めませんが、議論学入門の1つとしては案外最適です。

★本書が手元にないので、記憶している範囲で書きました。記載を湾曲しているところが発見されましたら後で直します。★

目次
序章 馬鹿だから詭弁に騙されるのではない
第1章 詭弁なしではいられない
第2章 曖昧さには罠がいっぱい―多義あるいは曖昧の詭弁
第3章 弱い敵を作り出す―藁人形攻撃
第4章 論より人が気に喰わない―人に訴える議論
第5章 一を教えて十を誤らせる―性急な一般化
あとがきにかえて―語学の達人に学べるか?

わら人形論法(straw-man)という言葉を覚えただけでいい気なっている『論客』さんは読んだ方がいいね。。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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August 05, 2009

ディベート審判心得帳

今年は、中高生ディベート大会・春のキックオフ大会(そういう名称ではないが)、関東予選1日目、2日目の審判依頼全て受けた。今週末の全国大会の中日、最終日の審判もすることになっている。

そろそろ、信頼すべき審判の1人となりたいものだ(それは、生徒さんや教室ディベート連盟の人が決めることである)。

それには判定理由が言えることである。

社会人ディベータとして十三回忌、いや13年の佳節を迎えるわけであるからそれくらいはやっているのであるが、よりディベータに判定の納得をしてもらうために再確認してみよう。

1)判定基準となった議論とそれをどう解釈して結論に至ったか。
私がディベートを始めた頃、先輩にそう言われた。まずは理由づけを言語として発しろということだ。

当たり前の話だが、初心者には最初の壁である。こんなことは議論の中核じゃないんじゃないのか。他の人は全然違う視点じゃないのか。といろいろ考えてしまうものだ。

しかし、大抵の技能の場合、初期段階は累積的に成長する。一回目より二回目、三回目というように。細部には拘らず全体を見られるようにすることである。

2)なぜ私は審判某氏の判定とは違うのか。
中高生大会の審判は3人あるいは5人である。全員一致で判定されればいいが、他者と違った場合、さらにはマイナーボーダーになった場合、「言い訳」は考えておいたほうがいい。もっとも、これは審判の必須事項ではない。判定を「より納得」してもらうという主旨からである。また個人指導でもしない限り議論A、B、C、全てに言及している間はない、という時間対効果のためでもある。

それぞれが経験を持っている審判なのだから、彼らの意見も取り込んで評価できれば有益である。

と何か抽象論に終始しているが各論はいずれまた(っていつだ?)。

久々のディベート話、だけど、人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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June 08, 2009

書談:松本茂他『英語ディベート理論と実践』

書談:松本茂他『英語ディベート理論と実践』
■『英語ディベート理論と実践』
著者:松本茂、鈴木健、青沼智
出版:玉川大学出版部
発行:2009.03.01
価格:4500円

批判的思考力や論理的思考力が重視され、高校や大学でも「議論」を展開する活動が積極的に取り入れられている。英語教育においてディベートをどうとらえるべきか、指導上のポイントを示し、実例からどんな理論を活用したうえで戦術や議論を準備し、論証すべきかを解説。日本のディベート教育をリードしてきた著者陣による一冊。

主な目次

【第1部 授業ディベート編】
1 指導者として知っておきたいディベートの基礎知識
2 何をどのように教えるか

【第2部 競技ディベート編】
1 1AC(肯定側第1立論)
2 1NC(否定側第1立論)
3 2AC(肯定側第2立論)
4 2NC/1NR(否定側第2立論/否定側第1反駁)
5 1AR(肯定側第1反駁)
6 2NR/2AR(否定側第2反駁/肯定側第2反駁)
7 Cross-Examination(質疑応答)
8 審査方法

参考文献
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紹介するのをついぞ忘れていました。10万人のディベートファン待望の書です。

第一部は日本で教授される競技ディベートの概要、第二部は、立論から反駁まで各スピーチをディベートの英文原書を参照しながら詳細に説明しています。

日本語ディベータも通読しておけばESS出身者にも負けません?!(マニアックなお話)。

ちょっとこの価格設定はいかがなものか。しかし、内容は濃いので元は取れるでしょう。

ディベートを学んでいる人、ディベートでつくスキルとはいかなるものかと思ってる人にもおすすめです。

私が勉強を始めたころには、英語上達の道はディベートにあり、と言われそれは半ば常識ですらありました。

語学力向上としてのディベート、是非復権してもらいたいものです。

著者の氏名、姓+名3文字ですね。いや、別に意味はないですが、人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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October 29, 2008

ディベート合宿

先週末うちの組の者と箱根に行って来ました。
組員2/3、21名ほどです。

何しに行ったかですと。
でぃべーとですよ、でぃべーと、朝から晩まで、じゃないけど、
○日本はサマータイム制を導入すべき
○日本は小売店の深夜営業を禁止すべき
という論題を1クールずつしました。
ここでいう1クールというのは、
・1グループ3チームで
・肯定側、・否定側、・審判を順繰りに担当してグループ内でディベータ及びジャッジをすることです。

サマータイムなんてフラスコのおぢちゃんにも見に来てほしかった、いや、参加してほしかったですね。

サマータイムと睡眠に関してはだいぶ研究がストックされたようで、

サマータイム制度と睡眠
こげなレポートがPDFでアップされとりました。

日本人の多くは夜型であり、そこにサマータイムを施すと体内時計が狂い病気に成りやすく、事故なども起きやすいということみたいですね。

そんな簡単に体内時計で狂うのか疑問です。人間慣れるということがあるんじゃないか。、現状睡眠障害を持っている人には良い影響を与えるとは思いませんが。

問題は1時間早く行って、1時間早く会社が帰してくれるか、ってことじゃないですかね。大企業は別に問題ないでしょうが、中小はどうなんだろうか。
それも「慣れ」でしょうか。

政府・官庁が言っているのは、経済効果ですね。
明るい時間が長いと人間戸外に出やすい、遊び・趣味の幅が広がるでしょう、てなことですね。
まあ、それは否定できないんじゃないかと思います。

アマサイが10年前くらいにこの論題をやったときは、
・父親が早く帰ってきて子供とキャッチボールをする時間が増える、
なんて殊更取り上げられましたが、今はあんまり言わないみたいですね。
ええ、もちろん、キャッチボールは子供との触れあいの象徴的な言葉で、みんなが野球少年で女の子は関係ないという意味ではないですよ。
キャッチボールは経済効果を生まないから削除されたのかな。

アマサイは、夜型なんで一年に2回時計が変わるなんて勘弁してほしいです。

でも、STを実施してほしくない理由は、この論題がディベートできなくなってしまうからであります。

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小売店の方は、資料なしの即興ディベートだったので、
結構むちゃくちゃな議論を展開する人がちらほら。

というアマサイもせっぱ詰まって、
深夜のコンビニはは店員一人なのでATMを狙った強盗が増えるとか言っちゃったよ。
いや、コンビニ強盗はあってもATMは壊さないでしょうね、はい、すいません。

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ディベートそのものより飲み会が実に実にディープな世界でした♪

「みっちゃん」がいつもように写真をたくさん撮ってくれました。みっちゃん、ありがとう。でも、その画像を見て、アマサイは自分が思っているより遙かにデブであることがわかって愕然としたのであった。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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October 01, 2008

核燃料リサイクル

うちの組のもん()は擬似的に原子力ビジネス通になっております。

なじぇならば、今期のJDA推奨論題が、
「日本政府は核燃料の再処理を放棄すべきである」
であるからのなのである。

現在日本では、原発に利用した核燃料をリサイクルする計画が推進されています。原子力で現在の電力の1/3を支えている日本でリサイクルは大きな課題です。

JDA-HPの2008年度後期推薦論題候補の説明によりますと。

核燃料の再処理とは、原子炉から出た使用済み燃料から、未反応のウランや、ウランから生成されたプルトニウムなどを抽出する処理のことをいいます。再処理には、燃料を効率的に利用できることや使用済み燃料の量を減らせるといった利点があります。その一方で、事故や放射能漏れなどの危険性や、抽出したプルトニウムによる核武装の可能性なども指摘されています

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核燃料サイクルは2種類あります。a)プルサーマル主体の核燃料サイクル。青森県の六ヶ所村に施設があり、実現可能性は高いもののプルトニウムの供給量によって効果は制限されます。b)高速増殖炉(FBR)主体の核燃料サイクル。実現可能性は低いもののプルトニウムを増やすことができるシステムであり、供給量には左右されません。施設は現在「もんじゅ」が福井県にありますが、1995年の運転開始前点検中に事故が発覚しました。現在も確認試験中ですが2008年9月には終了し、発電経験の獲得及びナトリウム取り扱い技術の確立等を目指して運転を開始する予定です。本格始動は全ての試験終了した後の2050年とも言われていますので、現在はa)のプルサーマルを中心として計画が進んでいます。

肯定側のメリットは、事故を未然に防ぐ、安全性の確保、
否定側のデメリットは、ウラン資源の枯渇化、原発の停止、などですね。

原発の停止は、現在使用済み燃料を各発電所で保管している状態であるので、どっかに移すなり、処理するなりしないと、置く場所がなくなり、原発自体の稼働を止めなくてはいけないということです。

まあ、いろいろつっこみ所はあるんですけどね。
処理施設の事故発生も同様に。

肯定側の資料はいろいろあります。
アマサイが使ったのは、

Nishiobaku■『むだで危険な再処理-いまならまだ止められる-』
著者:西尾 漠著
価格: ¥1,575 (本体 : ¥1,500)
出版 : 緑風出版
発行年月 : 2007.2
いや~、すごいタイトルですね(^^;)。
緑風出版は左翼系というか、遺伝子組み換え食品、携帯電話、原子力発電、などなど、科学技術の最先端はすべて悪とでもいいたげなラインナップを揃えています。
そういう出版社もないと困るけどね。

否定側の資料でめぼしいものは少なく一番効力のあるのは、山名資料でしょう。
Yamanagen■『間違いだらけの原子力・再処理問題』 WAC BUNKO
著者:山名 元
込価格: ¥945 (本体 : ¥900)
出版 : ワック
発行 : 2008.6

山名さんはバリバリの原子力研究者です。

アマサイは個人的には、リサイクルやらざる得ないと思うんですがね。

今日の日経ビジネスHPにこのようにありました。

世界原子力機関(IAEA)関係者の証言が興味深い。 「実際に原子力発電所を建設し続けていたのは日本だけだ。少なくとも5~6年は日本が世界の原子力ビジネスを引っ張っていくことになる」
この関係者が指摘する日本企業はズバリ東芝のことである。
イランにあった東芝現地法人に採用され、東京大学大学院で西洋政治思想史を学んでいたという異能の経営者、西田厚聰に率いられた東芝は、半導体とともに原子力を経営の柱に据え、次々と大胆な布石を打ってきた。
 その初手が2006(平成18)年に6400億円の巨費を投じた米国原子力大手「ウエスチングハウス」(以下、WH)の買収であった。当時、西田がパソコン出身ということもあり、入札で最も高い値を入れ続ける西田に対し、社内からも、「値を吊り上げればいいというものではない。西田は原子力は素人だから・・・。本当に分かっているのだろうか」と危惧する声があちこちから聞こえてきたほどだった。
 原子力ビジネスの世界は、ウラン燃料の供給から使用済み核燃料の再処理まで一貫したサービスを提供してこそ豊かな果実を独り手にすることができるようなシステムになっている。この一貫サービスを提供できる唯一のメーカーが仏アレバなのであった。東芝はそれを追撃し、凌駕し、世界市場を席巻しようと目論んでいるのである。それに必要な重要な最後の1つのピース(小片)が日ロ原子力協定であった。
リサイクルをしないと、その技術が失われてしまいます。 アマサイは技術的観点から、やるべきと思うのです。

しかし、事故の危険は回避できるのか、というのは大きな問題です。

日本のリスクの捉え方は特殊なので、それが一番の課題かと。。。

大会は今月19日、出場する方々、がんばってください。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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July 17, 2008

ディベート論題:司法取引

久しぶりにディベートの試合をしました。

論題は、
「日本は刑事裁判に司法取引制度を導入すべきである。是か非か」
です。

JDA論題委員会でも検討されているようですが、日本ではあまりやられてたことのない論題です。まあ、英語のパーラメンタリの論題にはありそうです。

裁判制度で有名どころと言えば、
「日本は陪審員制度を導入すべし」
で、よくディベート甲子園の高校生論題に上ります。
裁判員制度の導入が決まっているので、これはやれなくなりました。
今度は、廃止すべし、という文言でできないこともありませんが、実施されて数年経ってみないとメリット、デメリットが立てられないでしょう。

また、過去にJDA大会で
「日本政府は、刑事裁判において証拠として認められる範囲を拡大すべきである」
というのがありましたが、私は試合したことありませんで、議論が難しすぎ、以下省略。

で、司法取引ですが、聞いたことはある、という方も多いでしょう。

米国でplea_bargainingといいます。
「軽い求刑など検察側による譲歩と引き換えに被告側が有罪を認めたり、他者に対する証言をしたりする取引」です(リーダーズ英和辞典より)。

まあ、容疑者が自白した場合ですね。よしよし、じゃあ、懲役10年のとこを7年に割り引いてやろう、というかどうかはわかりませんが。

米国では組織犯罪が横行しているので、小物を捕まえて、情報提供を得て大物を囲い込むというのが主な目的です、という話らしい。

で、取引が無事終了すると、被告の量刑を決めるための有罪答弁というのが行われます。有罪・無罪の裁判をしなくていい、というのが、メリットと言えばメリット。

そんなことして、「ええ、私は悪くありません。全部M本C津夫がやりました」なんてことになったらどうすんだい!てのが否定側、アマサイの立場です。

○山下幸夫(やました・ゆきお)弁護士 自身のブログ2004年10月8日
「これは、特に、犯罪的な組織を壊滅させることを企図して、組織の脱落者に刑事免責を与えて、証言させて、それ以外の組織の人間を全て有罪にするという形で使われることが予想される。ただ、これが捜査機関に悪用され、組織の脱落者に「虚偽」の証言をさせることも考えられ、冤罪を作ることになるおそれもあるので、注意が必要である。」

確かにそうだが、運用方法ってのがあるんじゃないの。互いに誓約書を書かせるとかなんとか。でないと、アメリカは冤罪だらけでやんしょ。

てことを肯定側につついてほしかったのだが、そこまでいかなかったので、次回の試合に期待しましょう。

では、次回のT能さん、T久さん、T田さん、S木さん、U田さん、
がんばってください。この記事の続編が書けるか否かは諸君の議論にかかっている。

また、ディベート中毒症が発病中。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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March 24, 2008

政治家、蒲島郁夫

蒲島先生が熊本県知事になられましたね。
熊本知事に元東大教授の蒲島郁夫氏

熊本県知事選は23日投開票され、自民が支援する元東大教授の蒲島郁夫氏(61)が、民主推薦で元県地域振興部長の鎌倉孝幸氏(61)、元消防庁次長で弁護士の北里敏明氏(59)、前相良村長の矢上雅義氏(47)、元衆院議員の岩下栄一氏(61)の4氏を大差で破り、初当選した。蒲島氏は自民の組織力にも支えられて幅広い支持を集め、労組などの支援を受けた鎌倉氏らを抑えた。今回は戦後最多の5人が乱立した。川辺川ダムや水俣病などの重要課題は明確な争点にはならなかった。当日有権者数は148万2106人、投票率は49.36%で、過去最低だった前回04年(38.67%)を上回った。

なんでアマサイがお名前を知っているかというと、ディベートの政治論題には必ず引用される人なんであります。一番有名のは筑波大学助教授時代に書かれた
『政治参加』現代政治学叢書 東京大学出版会
です。使いでがあるんでアマサイも持ってます(さて、今はどの段ボール箱にあるやら)。

昨年のディベート甲子園高校生論題が
「日本は18歳以上の国民に選挙権・被選挙権を認めるべきである。是か非か」
だったので、蒲島資料をよくみかけ(聴いた)ました。

政治参加、即ち投票が市民の教育の場である、なんて議論をサポートする資料です。

「政府のコントロールのほかに、政治参加は市民教育の場としても重要である。市民は政治参加を通して、よりよい民主的市民に成長すると言われている。市民は政治参加を通して自己の政治的役割を学び、政治に関心を持ち、政治に対する信頼感を高め、自分が社会の一員であること、正しい政治的役割を果たしているのだという満足感を覚えるようになる。さらに、市民は政治参加を通して政治システムへの帰属を高め、政治的決定が民主的に行われた場合、たとえそれが自己の選好と異なっていても、それを受け入れようとする寛容の精神を身につける。いわば、政治参加の過程で市民は他人の立場に大きな配慮を払う思慮深い市民に育っていくのである。」

新聞や雑誌に通常の論客として取り上げられていたので、別にディベートなんかしてなくても知っている人は多いでしょうね。

参-政治改革に関する特別委…-10号 平成06年01月11日

○参考人(蒲島郁夫君) お答えいたします。 このテレビ討論形式による選挙運動というのは公平性の観点から問題があるんじゃないかという議論があるというお話でしたけれども、私はその公平性をある程度犠牲にしてもこの際これを断固として導入すべきだと思います。

私はアメリカ大統領選挙の分析もやっておりますけれども、あそこで国民の非常に多くが大統領選挙のテレビ討論を見るわけです。そこでどのような形で公平性を確保しようとしているか、その努力もちゃんとわかっていますし、それから、今回小選挙区制になれば、それぞれの選挙区において候補者もそれほど多くないと思うんです。これまではさまざまな演説会によってそういうふうなテレビ討論に似たようなことも行われてきたと思います(中略)。

だから、一分一秒という形で公平性は保てないかもしれませんけれども、アメリカの大統領選挙のテレビ討論を見てみますと大変公平に司会の方がその配分をやられているわけですから、それが日本でできないはずはないし、小選挙区制になって、特に小選挙区の中においてはこのテレビ討論の導入というのはぜひ考えていただきたいというふうに考えます。

公式HPによれば、苦労人というか異色の経歴が浮かびあがってきます。

1947年 熊本県鹿本町に生まれる
  県立鹿本高校卒業後、農協に勤務
1968年 農業研修生として渡米
1971年 ネブラスカ大学農学部入学
1974年 ネブラスカ大学農学部卒業
1975年 ネブラスカ大学大学院修士課程修了
        ハーバード大学大学院博士課程(政治経済学専攻)入学
1979年 ハーバード大学政治経済学博士号取得
1980年 筑波大学社会工学系講師
1985年 ワシントン大学客員准教授
1985年 プリンストン大学国際関係研究所客員研究員
1985年~1997年
  筑波大学社会工学系助教授から東京大学法学部教授へ

どうなんでしょう。政治学者として経歴は、地方自治に活きるのでしょうか。今後の動向を見守りたいと思います。

個人的には、学者政治家のよい事例となってほしいと思っています。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
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February 21, 2008

ディベート論題:カジノ合法化

最近ディベートの話を書かないなあ、ということは本人が一番気にしているのである。
ちょっと書いとくかな。

我らが元締め団体JDA日本ディベート協会さまにて、08年度前期推奨論題が決まりました。

日本はカジノを合法化すべきである。

であります。

このお題、社会人には結構おなじみで(と言っても社会人ディベート団体というのは我々の他にそんな沢山はなく)、結構有利なんではないかと思う次第である。

事の発端は石原都知事です。
日本の論点2002から引用;


石原慎太郎東京都知事は知事選の際に「お台場にカジノを」との公約を掲げた。深刻な都財政を立て直す狙いだった。
 就任一カ月を迎えた石原知事は一九九九年(平成一一年)五月末、毎日新聞のインタビューに応じ、財源作りのために競輪、カジノなどの都営ギャンブルを始める方針を以下のように表明した。〈後楽園競輪だって復活したい。カジノを(臨海副都心の)台場でやってもいい。風紀が悪くなるというのなら、警察OBの仕事にしたらいい〉(同紙九九年五月二七日付)
 先進国の都市の中でカジノがないのは、日本の大都市だけ。東京だけでなく、大阪など他の大都市でもやったらいい、というのが石原知事の考えであった。
 その石原知事は二〇〇〇年一二月三日、カジノ実現のための法整備に触れ、「実現には国の法律を変えないとできないが、シティセールスをやるのに大きなファクターになる。一刻も早くやりたい」と言及した。財源については「都民のカネではやらない。ちゃんと考えてる」と、都の一般財源を使わず別会計を視野に検討を進める方針を示した(毎日新聞九九年一二月四日付より)。

それまであまり話題にならなかったですね、日本のギャンブルというとお馬さんが一大事業でそれに類するものを必要としなかった。欧米では歴史があるからそうでもないんでしょうが、日本では、有り金叩いて堕落していくってイメージがあるからでしょう。

東京以外でも、新たなギャンブルに景気浮揚効果を求める動きが起きている。沖縄では闘牛を公営ギャンブルにする方向で内閣府沖縄総合事務局が検討を始めている。九州では宮崎県の松形知事がカジノ開設に意欲をみせ、大分県別府市も誘致を模索している。他にも、石川県珠洲市や北海道、伊豆の温泉地などでカジノ開設を模索する動きがある。また、愛知県では伊藤忠商事など第一勧銀系を中心とした企業グループが、中部国際空港が建設されている常滑市を中心としたカジノ構想を研究している。(「週刊読売」二〇〇一年二月二一日号より)カジノ導入論の根拠は、なんといってもその経済効果である。

カジノは地方自治活性化の救世主的存在なのですね。しかし、果たして、日本にカジノというのがうまく根付くかというのは非常に疑問ですな。国民性というのは状況によって簡単に変わってしまうし。日本人は現金主義だから、クレジットカードの所持者は頭打ちになるだろうと、20年前までは言われていましたが、この通りです。

否定側の強いステータスというのは、健康被害です。まあ、ギャンブル中毒ですね。

また、犯罪の温床になる可能性、というのもあります。また、宮崎県では共産党委員会と三市民団体が「犯罪の温床になる可能性がある」「青少年の教育に悪影響を与える」と、県や宮崎市にカジノ開設推進をやめるよう要請した。三団体の一つで、教員や学齢期の子どもを持つ保護者らでつくる「『子どもの権利条約』宮崎の会」の成見幸子会長(弁護士)は「パチンコや競馬でものめり込む人がいる。行政や議会主導のカジノ推進はモラルの崩壊ではないか」と批判する。
娯楽と犯罪は対になることが多いですからかわしようはあるでしょう。

ああ、これらはディベータへの助言ではなく、非ディベータの方への橋渡しです。アカデミックディベートってこういうことやってるんですよ、みたいな。

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