無料ブログはココログ

July 20, 2010

『科学史の時代』に(3)

何か回顧録のような匂いがするが(^_^;)。まあ、私のブログを読んで下さっている方には楽しんでいただけるでしょう。
----------------------------

伊藤笏康先生のこと

伊藤先生と出会ったことは、私の人生の大きな財産となった。
今そう思っているし、今後何十年生きてもそう思うことだろう。

放送大学には、面接授業と言って、他の通信制の大学のスクーリングのようなものがある。もちろん、伊藤先生が担当になられたものをイの一番に取った。早く教室について前の席を陣取った。

私はそのころ、大学での哲学の勉強をし始めたばかりだったので、講談社新書の哲学事典を持ち歩いて、先生の授業にも机の上のおいていた。そして、先生が何か哲学用語を使われるとその事典をひいた。

休み時間に先生が「私の言ったことは合っていましたか?(事典通りでしたか)」と声をかけられた。私は先生を不機嫌にしたのかと思って、あわてて、そういうつもりではなく、自分の勉強のためにそうしています、と答えた。

「そうですね、それはとてもいい勉強法ですね」
と言ってくださった。

それから、先生が参加される授業や行事などには必ず参加し、お話しするようにした。
まだ私は科学哲学自体はあんまり知らなくて、科学理論の哲学的解釈のように思っていた。実験的方法を用いないで、科学を学ぶ方法みたいに思っていた(かなり勘違いなわけだが)。
だから、そのころ興味を持ったハイゼンベルグに関して何かやりたいと思っていた。

「卒論のテーマなんですけど、ハイゼンベルグの科学的業績と哲学的業績をまとめてみたいんですが」
「うーん、それは量子論の観測問題ですか?」

観測問題が哲学的テーマということは知っていたが、そんなものが学部生の論文になるのかどうかも判断つかなかった。

「ええ、まあ、そうな感じです」
「あんまりお勧めしないなあ。アマサイさんはハイゼンベルグがお好きなようだけれど、彼は哲学的な発言はそんな深いものじゃありませんよ。まあ、言ってみれば、となりの隠居オヤジの雑談のようなものです」
「そうですか。。。」
「何か、哲学者の作品を1つ自分なりに解析するというのを僕は勧めています。今勉強している中で気になる作品とかはないですか」
「えーと、トーマス・クーンの『科学革命の構造』を前からきちんと読みたいと考えているんですが」
「クーンですか。それはいいですね。それなら僕も自信を持って指導できますよ」

というわけで、私の卒論は『科学革命の構造』になった。

なんじゃ、この暑さはっ!人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
≪コメントは応接室にお願いします。≫

July 09, 2010

『科学史』の時代に(2)

シリーズA、2回目
---------------------------
クーンから科学哲学

2006年07月25日1

 科学革命とかパラダイムという用語を知ったのはいつのことだろう。放送大学に入る前か後か、ちょっとよく覚えていない。

これも今はなき、『朝日科学』でトーマス・クーンが来日したときのミニ特集が組まれたものを読んだのがターニングポイントであったのは確かである。
そのときのクーンの理論を理解していたとは思えないが、 「パラダイムの変換」という言葉がとても美しいように思った。
「耕地面積」の広いクーンの顔が男前に見えたから不思議である。
(まあ、若い頃はもてたんじゃないかと思うが)

放送大学は通信制の大学で唯一理学系があり、物理学が勉強できるから入学したのであるが、卒業研究をみてくれる物理教員がその当時いなかった。相談にのってくれた講師の方は「いつとはいえないが、物理専任の先生はきていただく予定ではあります」とおっしゃっていたが、そんないつ出るかわからないオバケは待っていられない。文献読んでまとめるなら、大学に再入学した意味が半減する。どうしたものかとしばらく考えていた。

そのころ、科学史と関連して科学哲学という学問があることを知る。そして、なんと、そのときに放送大学に科学哲学を専門とする先生が赴任なされたのであった。
伊藤笏康(現聖徳大学教授)
http://www.seitoku.ac.jp/daigaku/briame/staff.html

暑いですなあ。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
≪コメントは応接室にお願いします。≫

June 30, 2010

『科学史』の時代に(1)

伊藤憲二さんのツイッターを見ていて、ぶつぶつつぶやこうかなと思っていたら、これって、前に似たようなこと書いたな、と気付いた。ああ、mixiだ。

というわけで4年前に書いたmixi日記を数回に分けて転送します。今言いたいことはこれではないんだけど、その差分は別途書きます。
----------------------------------
科学史に出会ったとき 2006年07月25日

「科学史」という領域が存在すると知ったときの喜びは今も忘れることができない。

哲学の歴史、政治の歴史、経済の歴史、というように、それぞれの学問に歴史を検証する分野はあるだろう。科学史と名の付く本も出版されているし。

しかし、それは学問として大きなシェアを持つものではなく、好事家がほそぼそとやるものだと思っていた。事実、「科学史の研究というものは、とうの立った科学者が晩年行う、落ち葉拾いのような作業である」という記載を見たことがある。

でも、そうではなかった。科学史を専門とする学者が相当数居て、ちゃんとした学会もあるのだった。

それを知ったのは、今はなきNHK市民大学講座で中山茂先生が『天の科学史』をレクチャーしたときであった。

シリーズAとして連載します。放送大学と密接な関係があるので、カテゴリはそれにしました。人気blogランキング・自然科学にぷちっとな。【押す】
≪コメントは応接室にお願いします。≫

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

更新情報

August 2017
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31